4.12. Managed Entries プラグインの属性

一意の状況では、別のエントリーの作成時にエントリーが自動的に作成される場合に便利です。たとえば、新規ユーザーの作成時に特定のグループエントリーを作成して、POSIX 統合の一部にすることができます。Managed Entries プラグインの各インスタンスは、2 つの領域を特定します。

  • プラグインのスコープ。対応するマネージドエントリーを必要とするエントリーを識別するために使用するサブツリーと検索フィルターを意味します。
  • 管理エントリーがどのようになるかを定義するテンプレートエントリー

4.12.1. managedBase

この属性は、管理エントリーを作成するサブツリーを設定します。これは、ディレクトリーツリーの任意のエントリーにすることができます。

パラメーター説明

エントリー DN

cn=instance_name,cn=Managed Entries Plugin,cn=plugins,cn=config

有効な値

Directory Server のサブツリー

デフォルト値

なし

構文

DirectoryString

managedBase: ou=groups,dc=example,dc=com

4.12.2. managedTemplate

この属性は、管理エントリーの作成に使用するテンプレートエントリーを特定します。このエントリーは、ディレクトリーツリーのどこにでも配置できます。ただし、レプリケーション内のすべてのサプライヤーとコンシューマーが同じテンプレートを使用するように、このエントリーをレプリケートされた接尾辞に含めることを推奨します。

管理対象エントリーテンプレートの作成に使用される属性は、Red Hat Directory Server の設定、コマンド、およびファイルリファレンス で説明されています。

パラメーター説明

エントリー DN

cn=instance_name,cn=Managed Entries Plugin,cn=plugins,cn=config

有効な値

mepTemplateEntry オブジェクトクラスの Directory Server エントリー

デフォルト値

なし

構文

DirectoryString

managedTemplate: cn=My Template,ou=Templates,dc=example,dc=com

4.12.3. originFilter

この属性は、検索に使用する検索フィルターで、管理エントリーを必要とするサブツリーのエントリーを特定します。フィルターを使用すると、マネージドエントリーの動作を特定のタイプやエントリーのサブセットに限定できます。構文は、通常の検索フィルターと同じです。

パラメーター説明

エントリー DN

cn=instance_name,cn=Managed Entries Plugin,cn=plugins,cn=config

有効な値

有効な LDAP フィルター

デフォルト値

なし

構文

DirectoryString

originFilter: objectclass=posixAccount

4.12.4. originScope

この属性は、プラグインモニターのエントリーを確認するために使用する検索の範囲を設定します。スコープのサブツリー内に新規エントリーが作成されると、Managed Entries プラグインはこれに対応する新しい管理エントリーを作成します。

パラメーター説明

エントリー DN

cn=instance_name,cn=Managed Entries Plugin,cn=plugins,cn=config

有効な値

Directory Server のサブツリー

デフォルト値

なし

構文

DirectoryString

originScope: ou=people,dc=example,dc=com