4.3. 特定のプラグインで使用できる属性
4.3.1. nsslapd-dynamic-plugins
Directory Server には、サーバーを再起動せずに有効にできる動的プラグインがあります。nsslapd-dynamic-plugins
属性は、サーバーが動的プラグインを許可するように設定されているかどうかを指定します。デフォルトでは、動的プラグインは無効になっています。
Directory Server は動的プラグインをサポートしません。これは、テストおよびデバッグの目的でのみ使用してください。
一部のプラグインは動的として設定できず、サーバーを再起動する必要があります。
プラグインパラメーター | 説明 |
---|---|
Entry DN | cn=config |
有効な値 | on | off |
デフォルト値 | off |
構文 | DirectoryString |
Example | nsslapd-dynamic-plugins: on |
4.3.2. nsslapd-pluginConfigArea
一部のプラグインエントリーはコンテナーエントリーで、プラグインのインスタンスが複数、cn=plugins,cn=config
のこのコンテナーの下に作成されます。ただし、cn=plugins,cn=config
は複製されないので、これらのコンテナーエントリーの下にあるプラグイン設定は、すべての Directory Server インスタンスで手動で設定する必要があります。
nsslapd-pluginConfigArea
属性は、プラグインインスタンスエントリーが含まれるメインのデータベース領域にある別のコンテナーエントリーを参照します。このコンテナーエントリーは、複製されたデータベースで使用することができます。これにより、プラグイン設定を複製できます。
プラグインパラメーター | 説明 |
---|---|
Entry DN | cn=plug-in name,cn=plugins,cn=config |
有効な値 | 任意の有効な DN |
デフォルト値 | |
Syntax | DN |
Example | nsslapd-pluginConfigArea: cn=managed entries container,ou=containers,dc=example,dc=com |
4.3.3. nsslapd-pluginLoadNow
この属性は、プラグインが使用するすべてのシンボル、これらのシンボルによるすべてのシンボル参照を即時に読み込む (true
) か、初回時に使用されるシンボルを読み込む (false
) かを指定します。
プラグインパラメーター | 説明 |
---|---|
Entry DN | cn=plug-in name,cn=plugins,cn=config |
有効な値 | true | false |
デフォルト値 | false |
Syntax | DirectoryString |
Example | nsslapd-pluginLoadNow: false |
4.3.4. nsslapd-pluginLoadGlobal
この属性は、依存ライブラリーのシンボルがローカルで表示される (false
) か、実行可能ファイルおよびすべての共有オブジェクトに (true
) 表示されるかどうかを指定します。
プラグインパラメーター | 説明 |
---|---|
Entry DN | cn=plug-in name,cn=plugins,cn=config |
有効な値 | true | false |
デフォルト値 | false |
Syntax | DirectoryString |
Example | nsslapd-pluginLoadGlobal: false |
4.3.5. nsslapd-plugin-depends-on-type
プラグインが正しい順序でサーバーによって呼び出されるようにするために使用される多値属性。nsslapd-pluginType
属性に含まれるプラグインのタイプ番号に対応する値を取ります。詳細は 「nsslapd-pluginType」 を参照してください。以下の有効な範囲内で、この値のいずれかに一致する type 値を持つプラグインはすべて、このプラグインの前にサーバーによって起動します。以下の postoperation Referential Integrity プラグインの例は、postoperation Referential Integrity プラグインの前にデータベースプラグインを起動することを示します。
プラグインパラメーター | 説明 |
---|---|
Entry DN | cn=referential integrity postoperation,cn=plugins,cn=config |
有効な値 | database |
デフォルト値 | |
構文 | DirectoryString |
Example | nsslapd-plugin-depends-on-type: database |
4.3.6. nsslapd-plugin-depends-on-named
プラグインが正しい順序でサーバーによって呼び出されるようにするために使用される多値属性。プラグインの cn
値に対応する値を取ります。cn
値が、以下の値のいずれかに一致するプラグインは、このプラグインの前にサーバーにより起動されます。プラグインが存在しない場合は、サーバーが起動できません。以下の postoperation Referential Integrity プラグインの例は、Views プラグインが Roles の前に起動することを示しています。ビューが見つからない場合は、サーバーは起動しません。
プラグインパラメーター | 説明 |
---|---|
Entry DN | cn=referential integrity postoperation,cn=plugins,cn=config |
有効な値 | サービスのクラス |
デフォルト値 | |
構文 | DirectoryString |
Example | * nsslapd-plugin-depends-on-named: Views * nsslapd-pluginId: roles |