1.10. Directory Server プラグインの使用
Directory Server は、レプリケーション、サービスのクラス、属性構文の検証など、コアプラグインを複数提供します。コアプラグインはデフォルトで有効になっています。
さらに、Directory Server パッケージには、属性の一意性や属性リンクなど機能を強化するプラグインが含まれます。ただし、これらすべてのプラグインがデフォルトで有効になっている訳ではありません。
詳細は、『Red Hat Directory Server 設定、コマンド、およびファイルリファレンス』 の 『プラグイン実装サーバー機能リファレンス』 の章を参照してください。
1.10.1. 利用可能なプラグインのリスト表示
1.10.1.1. コマンドラインを使用した利用可能なプラグインのリスト表示
コマンドラインを使用して利用可能なプラグインのリストを表示するには、次のコマンドを実行します。
# dsconf -D "cn=Directory Manager" ldap://server.example.com plugin list 7-bit check Account Policy Plugin ...
たとえば、コマンドラインでこれを有効または無効にするには、プラグインの正確な名前が必要です。
1.10.1.2. Web コンソールを使用した利用可能なプラグインのリスト表示
Web コンソールを使用して利用可能なプラグインをすべて表示するには、以下を実行します。
- Web コンソールで Directory Server ユーザーインターフェイスを開きます。「Web コンソールを使用した Directory Server へのログイン」を参照してください。
- インスタンスを選択します。
- Plugins メニューを選択します。
オプションで、Filter Plugins フィールドに名前を入力して、プラグインをフィルタリングできます。
1.10.2. プラグインの有効化および無効化
1.10.2.1. コマンドラインでプラグインの有効化および無効化
コマンドラインを使用してプラグインを有効または無効にするには、dsconf ユーティリティーを使用します。
注記
dsconf コマンドでは、プラグインの名前を指定する必要があります。すべてのプラグインの名前を表示する場合は、「コマンドラインを使用した利用可能なプラグインのリスト表示」を参照してください。
たとえば、Automember プラグインを有効にするには、次のようにします。
- プラグインを有効にします。
# dsconf -D "cn=Directory Manager" ldap://server.example.com plugin automember enable
- インスタンスを再起動します。
# dsctl instance_name restart
1.10.2.2. Web コンソールを使用したプラグインの有効化および無効化
Web コンソールを使用してプラグインを有効または無効にするには、以下を行います。
- Web コンソールで Directory Server ユーザーインターフェイスを開きます。「Web コンソールを使用した Directory Server へのログイン」を参照してください。
- インスタンスを選択します。
- Plugins メニューを選択します。
- All Plugins タブを選択します。
- 有効または無効にするプラグインの右側にある Edit Plugin ボタンをクリックします。
- ステータスを ON に変更してプラグインを有効にするか、OFF に変更して無効にします。
- インスタンスを再起動します。「Web コンソールを使用した Directory Server インスタンスの起動および停止」を参照してください。
1.10.3. プラグインの設定
1.10.3.1. コマンドラインでプラグインの設定
プラグイン設定を行うには、dsconf plugin コマンドを使用します。
# dsconf -D "cn=Directory Manager" ldap://server.example.com plugin \ plug-in-specific_subcommand ...
設定可能なプラグインのリストを表示するには、以下を実行します。
# dsconf -D "cn=Directory Manager" ldap://server.example.com plugin --help
1.10.3.2. Web コンソールを使用したプラグインの設定
Web コンソールを使用してプラグインを設定するには、以下を行います。
- Web コンソールで Directory Server ユーザーインターフェイスを開きます。「Web コンソールを使用した Directory Server へのログイン」を参照してください。
- インスタンスを選択します。
- Plugins メニューを選択します。
- All Plugins タブを選択します。
- プラグインを選択し、Show Advanced Settings をクリックします。
- プラグイン固有のタブを開きます。
- 適切な設定を行います。
- インスタンスを再起動します。「Web コンソールを使用した Directory Server インスタンスの起動および停止」を参照してください。
1.10.4. プラグインの優先順位の設定
プラグインの優先順位は、プラグインの実行順序にある優先順位です。操作前および操作後のプラグインでは、次のプラグインの開始前にプラグインを実行して完了し、次のプラグインが、その前に実行したプラグインの結果を活用できるようにします。
優先順位は、1 (最高の優先順位) から 99 (最低の優先順位) までの値に設定できます。優先順位が設定されていない場合、デフォルトは 50 です。
警告
カスタムプラグインでのみ優先順位を設定します。コアプラグインの値を更新すると、Directory Server は期待通りに機能しなくなり、Red Hat では対応していません。
1.10.4.1. コマンドラインを使用したプラグインの優先順位の設定
コマンドラインを使用してプラグインの優先順位を更新するには、次のコマンドを実行します。
- プラグインの優先順位を設定します。たとえば、
example
プラグインの優先順位を 1 に設定するには、次のようにします。# dsconf -D "cn=Directory Manager" ldap://server.example.com plugin edit example --precedence 1
- インスタンスを再起動します。
# dsctl instance_name restart
1.10.4.2. Web コンソールを使用したプラグインの優先順位の設定
Web コンソールを使用してプラグインの優先順位を更新するには、以下を行います。
- Web コンソールで Directory Server ユーザーインターフェイスを開きます。「Web コンソールを使用した Directory Server へのログイン」を参照してください。
- インスタンスを選択します。
- Plugins メニューを開きます。
- All Plugins を選択します。
- 優先順位の値を設定するプラグインの横にある Edit Plugin ボタンを押します。
- Plugin Precedence フィールドの値を更新します。
- Save をクリックします。
- インスタンスを再起動します。「Web コンソールを使用した Directory Server インスタンスの起動および停止」を参照してください。