12.11. スキーマチェックのオンとオフを切り替える

スキーマチェックがオンの場合、Directory Server では以下の 3 つの内容が確保されます。
  • 使用するオブジェクトクラスおよび属性はディレクトリースキーマで定義されます。
  • オブジェクトクラスに必要な属性はエントリーに含まれます。
  • オブジェクトクラスで使用できる属性のみがエントリーに含まれます。
重要
Red Hat は、スキーマチェックを無効にしないことを推奨します。
Directory Server では、スキーマチェックはデフォルトで有効になっており、Directory Server は常にスキーマチェックが有効な状態で実行します。スキーマの確認をオフにしておくことは LDAP インポート操作を迅速化するのが唯一の状況です。ただし、スキーマに準拠していないエントリーをインポートするリスクがあります。したがって、このエントリーを更新することはできません。

12.11.1. コマンドラインでスキーマチェックのオンおよびオフを切り替え

スキーマチェックのオンとオフを切り替えるには、nsslapd-schemacheck パラメーターの値を設定します。スキーマの確認を無効にするには、次のコマンドを実行します。
# dsconf -D "cn=Directory Manager" ldap://server.example.com config replace nsslapd-schemacheck=off
Successfully replaced "nsslapd-schemacheck"
nsslapd-schemacheck パラメーターの詳細は、Red Hat Directory Server の設定、コマンド、およびファイルリファレンス で、パラメーターの説明を参照してください。

12.11.2. Web コンソールを使用したスキーマチェックのオンおよびオフの切り替え

Web コンソールを使用してスキーマチェックを有効または無効にするには、以下を行います。
  1. Web コンソールで Directory Server ユーザーインターフェイスを開きます。「Web コンソールを使用した Directory Server へのログイン」を参照してください。
  2. インスタンスを選択します。
  3. Server Settings を開き、Server Settings エントリーを選択します。
  4. Advanced Settings タブを開きます。
  5. スキーマチェックを有効にするには、Enable Schema Checking チェックボックスを選択します。この機能を無効にするには、チェックボックスの選択を解除します。
  6. Save をクリックします。