5.4. 参照整合性の更新間隔
デフォルトでは、サーバーは、削除 または 名前変更 操作の直後に Referential Integrity の更新を実行します。操作の量によっては、パフォーマンスに影響する可能性があります。パフォーマンスへの影響を軽減するために、更新間の時間を増やすことができます。
更新間隔を秒単位で設定できます。あるいは、以下の値を設定できます。
- 0: 参照整合性の確認は即座に実行されます。
- -1: 参照整合性の確認は実行されません。
重要
マルチサプライヤーのレプリケーション環境では、Red Hat はすべてのサプライヤーで更新間隔を 0 に設定することを推奨しています。
注記
サプライヤーで間隔を 0 より大きい値 (たとえば 5) に設定すると、サプライヤーが直接の 削除 または 名前変更 操作を受け取り、その操作を複製して、ターゲットエントリーへの参照をクリーンアップする前に オフライン になる可能性があります。このような場合、トポロジーの残りの部分には、サーバーが再び稼働するまで (おそらく 5 秒超) ターゲットエントリーへの参照が含まれます。
5.4.1. コマンドラインを使用した更新間隔の表示
コマンドラインを使用して更新間隔を表示するには、以下を行います。
# dsconf -D "cn=Directory Manager" ldap://server.example.com plugin referential-integrity show
referint-update-delay: 0
...
5.4.2. Web コンソールを使用した更新間隔の表示
Web コンソールを使用して更新間隔を表示するには、以下を実行します。
- Web コンソールで Directory Server ユーザーインターフェイスを開きます。「Web コンソールを使用した Directory Server へのログイン」を参照してください。
- インスタンスを選択します。
- Plugins メニューを開きます。
- Referential Integrity プラグインを選択します。
- 更新間隔については、Update Delay フィールドを参照してください。
5.4.3. コマンドラインを使用した更新間隔の変更
たとえば、コマンドラインを使用して更新間隔を即座更新に設定するには、次を実行します。
- 更新間隔を 0 に設定します。
# dsconf -D "cn=Directory Manager" ldap://server.example.com plugin referential-integrity set --update-delay=0
- インスタンスを再起動します。
# dsctl instance_name restart
5.4.4. Web コンソールを使用した更新間隔の変更
たとえば、Web コンソールを使用して更新間隔を即座更新に設定するには、次を実行します。
- Web コンソールで Directory Server ユーザーインターフェイスを開きます。「Web コンソールを使用した Directory Server へのログイン」を参照してください。
- インスタンスを選択します。
- Plugins メニューを開きます。
- Referential Integrity プラグインを選択します。
- Update Delay フィールドに間隔を設定します。
- Save Config を押します。
- インスタンスを再起動します。「Web コンソールを使用した Directory Server インスタンスの起動および停止」を参照してください。