15.20. レプリケーションのタイムアウト期間の設定

ディレクトリーに更新を送信するには、サプライヤーには、コンシューマーへの排他的な接続が必要です。「マルチサプライヤーレプリケーションにおけるコンシューマーの独占を防ぐ」で説明したように、コンシューマーへの接続を試みるサプライヤーに待機時間を設定し、コンシューマーが別のサプライヤーと関連付けられている間にサプライヤーがハングしないようにすることができます。
また、サプライヤーにタイムアウト期間を設定し、低速な接続や破損した接続で更新の送信をやり直してもコンシューマーに接続し続けないようにすることもできます。
タイムアウト期間を設定する属性は 2 つあります。
  • nsDS5ReplicaTimeout は、レプリケーション操作がコンシューマーからの応答を待ってから、タイムアウトして失敗するまでの秒数を設定します。最適な数値を設定するには、アクセスログでレプリケーション処理にかかる平均時間を確認し、それに合わせてタイムアウト期間を設定します。
  • nsDS5DebugReplicaTimeout は、デバッグロギングが有効な場合にレプリケーション操作のタイムアウト期間を設定します。デバッグロギングではディレクトリー操作が遅くなる可能性があるため、この設定は nsDS5ReplicaTimeout 設定よりも大幅に高くなる可能性があります。この属性は任意で、このパラメーターが適用されるエラーログレベルを設定できます。デフォルトはレプリケーションのデバッグ (8192) です。
これらの属性はどちらも、レプリケートされた接尾辞のレプリケーションアグリーメントで設定されます。
# ldapmodify -D "cn=Directory Manager" -W -x

dn: cn=example-agreement,cn=replica,cn=dc\3Dexample\2Cdc\3Dcom,cn=mapping tree,cn=config
changetype: modify
add: nsDS5ReplicaTimeout
nsDS5ReplicaTimeout: 600
-
add: nsDS5DebugReplicaTimeout
nsDS5DebugReplicaTimeout: 6000