Red Hat Training

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8.3.10. ユーザーとグループの POSIX 属性の同期

すべての可能なユーザーと属性のサブセットが、Active Directory と Red Hat Directory Server の間で同期されます。一部の属性はマッピングされ、Active Directory と Directory Server スキーマには違いがあり、一部の属性が直接照合されます。デフォルトでは、これらの属性のみが同期されます。
その同期一覧にない属性のタイプの 1 つは、POSIX 関連の属性です。Linux システムでは、システムユーザーおよびグループは POSIX エントリーとして識別され、LDAP POSIX 属性に必要な情報が含まれています。ただし、Windows ユーザーが同期されると、Windows アカウントとして識別される ntUser および ntGroup 属性が自動的に追加されますが、POSIX 属性は同期されず (Active Directory エントリーに存在する場合でも)、Directory Server 側で POSIX 属性は追加されません。
POSIX Winsync API プラグインは、Active Directory エントリーと Directory Server エントリーとの間で POSIX 属性を同期します。このプラグインはデフォルトで無効になっていますが、有効にすると、データマスターで POSIX 属性の識別を設定でき、ピアサーバー側で同期できます。POSIX 属性を Active Directory エントリーに直接設定し、Directory Server ディレクトリーで同期および保存できるため、Active Directory がユーザーアカウントストアとして使用される場合に役立ちます。
注記
プラグインが有効になっている場合は、すべての POSIX 属性 (uidNumbergidNumberhomeDirectory など) は、Active Directory と Directory Server エントリー間で同期されます。ただし、新しい POSIX エントリーまたは POSIX 属性が Directory Server の既存のエントリーに追加されると、POSIX 属性のみが Active Directory に対応するエントリーと同期します。POSIX オブジェクトクラス (ユーザーの場合は posixAccount、グループの場合は posixGroup) は Active Directory エントリーに追加されません。