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第2章 ディレクトリーデータのプランニング

ディレクトリーに保存されているデータには、ユーザー名、メールアドレス、電話番号、ユーザーが属するグループに関する情報や、その他のタイプの情報が含まれます。ディレクトリー内のデータタイプによって、ディレクトリーがどのように構造化されるか、だれがデータにアクセスできるか、アクセス権限の要求と付与の方法が決定されます。
本章では、ディレクトリーデータの計画における問題とストラテジーについて説明します。

2.1. ディレクトリーデータの概要

一部の種類のデータは、他よりもディレクトリーに適しています。ディレクトリーに理想的なデータには、以下の特徴があります。
  • 書き込みよりも読み取りが頻繁である。
  • 属性/データの形式で表現できる (例: surname=jensen)。
  • 複数の人やグループがそのデータに関心を持っている。たとえば、従業員の名前またはプリンターの場所には、多くの人やアプリケーションが関心を持ちます。
  • 複数の物理的な場所からアクセスされる。
たとえば、従業員のソフトウェアアプリケーション設定は、1 つのアプリケーションインスタンスのみが情報にアクセスする必要があるため、ディレクトリーに適するとは見なされません。ただし、アプリケーションがディレクトリーから設定を読み取りでき、ユーザーが異なるサイトから設定に従ってアプリケーションと対話したい場合は、ディレクトリーに設定情報を含めると非常に便利です。

2.1.1. ディレクトリーに含める情報

人やアセットに関する説明や有用な情報は、属性としてエントリーに追加することができます。以下に例を示します。
  • 電話番号、物理アドレス、メールアドレスなどの連絡先情報
  • 従業員番号、ジョブタイトル、マネージャーまたは管理者 ID 、仕事に関する興味などの説明情報
  • 組織の連絡先情報 (電話番号、物理アドレス、管理者 ID、ビジネスの説明など)
  • プリンターの物理的な場所、プリンターの種類、プリンターが作成できる 1 分あたりのページ数などのデバイス情報
  • 企業の取引パートナー、取引先、および顧客に関する連絡先および請求情報
  • 顧客の名前、納期、ジョブの説明、課金情報などのコントラクト情報
  • 個別のソフトウェア設定またはソフトウェア設定情報
  • Web サーバーへのポインター、または特定のファイルまたはアプリケーションのファイルシステムなどのリソースサイト
Directory Server をサーバー管理以外にも使用するには、ディレクトリーに格納する情報のその他のタイプを計画する必要があります。以下に例を示します。
  • コントラクトまたはクライアントアカウントの詳細
  • 給与データ
  • 物理デバイス情報
  • 自宅連絡先情報
  • エンタープライズ内のさまざまなサイトに関するオフィスの連絡先情報

2.1.2. ディレクトリーから除外する情報

Red Hat Directory Server は、クライアントアプリケーションが読み取りおよび書き込みする大量のデータを管理するのに最適ですが、イメージや、その他のメディアなどの大規模な非構造化オブジェクトを処理することは設計されていません。これらのオブジェクトはファイルシステムで維持する必要があります。ただし、ディレクトリーは FTP、HTTP およびその他のサイトへのポインター URL を使用すると、このような種類のアプリケーションへのポインターを格納できます。