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10.2.3. 多国籍企業のディレクトリーツリー設計

拡張された要件に基づいて、Example Corp. は以下のディレクトリーツリーを作成します。
  • ディレクトリーツリーの root は、dc=com 接尾辞です。この接尾辞の下に、Example Corp. は 2 つのブランチを作成します。1 つのブランチ dc=exampleCorp,dc=com に、Example Corp へのデータ内部が含まれます。国際。他のブランチ (dc=exampleNet,dc=com) には、エクストラネットのデータが含まれます。
  • イントラネットのディレクトリーツリー (dc=exampleCorp,dc=com配下) には 3 つの主要なブランチがあり、それぞれ Example Corp. のオフィスがある地域の 1 つに対応しています。これらのブランチは、l (ローカリティー) 属性を使用して識別されます。
  • dc=exampleCorp,dc=com の下にある主要な各ブランチは、Example Corp. の元のディレクトリーツリー設計を模倣しています。各ローカリティーの下に、Example Corp. は ou=peopleou=groupsou=roles、および ou=resources ブランチを作成します。このディレクトリーツリーの設計の詳細は、図10.1「Example Corp. のディレクトリーツリー」 を参照してください。
  • dc=exampleNet,dc=com ブランチの下に、Example Corp. は 3 つのブランチを作成します。サプライヤー (o=suppliers)、パートナー (o=partners)、グループ (ou=groups) にそれぞれブランチを作成します。
  • エクストラネットの ou=groups ブランチには、エクストラネットの管理者のほか、パートナーが自動車部品製造に関する最新情報を得るためにサブスクライブしているメーリングリストのエントリーが含まれています。
以下の図は、上記の設計手順から得られる基本的なディレクトリーツリーを示しています。

図10.6 Example Corp. の基本的なディレクトリーツリー国際

Example Corp. の基本的なディレクトリーツリー国際
以下の図は、Example Corp. イントラネットのディレクトリーツリーを示しています。

図10.7 Example Corp. のディレクトリーツリーインタラクトのイントラネット

Example Corp. のディレクトリーツリーインタラクトのイントラネット
l=Asia エントリーのエントリーは、以下のように LDIF に表示されます。
dn: l=Asia,dc=exampleCorp,dc=com

objectclass: top

objectclass: locality

l: Asia

description: includes all sites in Asia
以下の図は、Example Corp. のエクストラネットのディレクトリーツリーを示しています。

図10.8 Example Corp. のディレクトリーツリーInternational's Extranet

Example Corp. のディレクトリーツリーInternational's Extranet