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7.3.6. 高可用性でのレプリケーションの使用

レプリケーションを使用して、単一のサーバーが失われることでディレクトリーサービスが使用できなくならないようにします。少なくとも、ローカルディレクトリーツリーを 1 つ以上のバックアップサーバーにレプリケートします。
一部のディレクトリアーキテクトは、データの信頼性を最大限にするには、情報を物理的な場所ごとに 3 回複製する必要があると主張しています。フォールトトレランスにレプリケーションを使用する範囲は、環境と個人の好みによって異なりますが、ディレクトリーサービスで使用されるハードウェアとネットワークの品質に基づいてこれを決定します。信頼性の低いハードウェアには、より多くのバックアップサーバーが必要です。
注記
通常のデータバックアップポリシーの代わりにレプリケーション を使用しないでください。ディレクトリーデータのバックアップに関する詳細は『『Red Hat Directory Server Administration Guide』』を参照してください。
すべてのディレクトリークライアントの書き込みフェイルオーバーを保証するには、マルチマスターレプリケーションシナリオを使用します。read-failover で十分な場合は、単一マスターレプリケーションを使用します。
LDAP クライアントアプリケーションは通常、1 つの LDAP サーバーのみを検索するように設定できます。異なる DNS ホスト名にある LDAP サーバーを介してローテーションするカスタムクライアントアプリケーションがなければ、LDAP クライアントアプリケーションは、Directory Server の単一の DNS ホスト名のみを検索するように設定できます。したがって、DNS のラウンドロビンまたはネットワークソートを使用して、バックアップ Directory Server へのフェイルオーバーを提供する必要があるでしょう。DNS のラウンドロビンまたはネットワークソートの設定および使用に関する詳細は、DNS のドキュメントを参照してください。