Red Hat Training

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7.3. レプリケーションストラテジーの定義

レプリケーションストラテジーは、提供する必要のあるサービスで決定されます。レプリケーションストラテジーを確認するには、ネットワーク、ユーザー、アプリケーション、ディレクトリーサービスの使用方法などの調査から始めます。
レプリケーションストラテジーを計画したら、ディレクトリーサービスをデプロイすることができます。管理者は、ディレクトリーサービスにかける負荷に応じてディレクトリーサービスを調整できるため、ディレクトリーサービスを段階的にデプロイすることが推奨されます。負荷分析がすでに動作しているディレクトリーに基づいている場合を除き、ディレクトリーに対する実際の需要が明確になったときにディレクトリーサービスを変更できるようにしてください。

7.3.1. レプリケーションサーベイの実施

サイト調査でネットワークの品質と使用状況に関する情報を収集して、レプリケーションストラテジーの定義に役立てます。
  • さまざまな建物やリモートサイトを接続する LAN と WAN の品質、および使用可能な帯域幅の量。
  • ユーザーの物理的な場所、各サイトのユーザー数、使用状況パターン。これがディレクトリーサービスの使用目的になります。
  • ディレクトリーサービスにアクセスするアプリケーションの数。読み取り、検索、および比較操作と書き込み操作の相対的な割合。
  • メッセージングサーバーがディレクトリーを使用する場合は、処理する電子メールメッセージごと実行する操作の数を調べます。ディレクトリーサービスに依存するその他の製品は、通常、認証アプリケーションやメタディレクトリーアプリケーションなどの製品です。それぞれについて、ディレクトリーサービスで実行される操作の種類および頻度を決定します。
  • ディレクトリーサービスに保存されているエントリーの数およびサイズ。
人事データベースまたは財務情報管理するサイトは、電話帳の目的でのみディレクトリーを使用する技術者が含まれるサイトよりも、ディレクトリーサービスの負荷を大きくする可能性があります。