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4.2.2.3. レプリケーションに関する考慮事項

ディレクトリーツリーの設計プロセスで、どのエントリーがレプリケートされるかを考慮してください。レプリケートするエントリーセットを記述する自然な方法は、サブツリーの上部に DN を指定し、その下のすべてのエントリーを複製することです。このサブツリーはデータベース (ディレクトリーデータの一部が含まれるディレクトリーパーティション) にも対応しています。
たとえば、エンタープライズ環境では、1 つの方法は、企業のネットワーク名に対応するようにディレクトリーツリーを整理することです。ネットワーク名は変更されないため、ディレクトリーツリー構造は安定します。さらに、ネットワーク名を使用してディレクトリーツリーのトップレベルブランチを作成するのは、レプリケーションを使用して異なる Directory Server を連携させる場合に役立ちます。
たとえば、Example Corp. には flightdeck.example.comtickets.example.com、および hangar.example.com という 3 つの主要ネットワークがあります。主要な組織部門用に、当初はディレクトリーツリーを 3 つのメイングループに分岐します。

図4.6 Example Corp. のディレクトリーツリーの初期分岐

Example Corp. のディレクトリーツリーの初期分岐
ツリーの初期構造を作成した後、各組織グループの詳細を表示する追加のブランチを作成します。

図4.7 Example Corp. の拡張ブランチ

Example Corp. の拡張ブランチ
Example ISP は、組織をミラーリングする非対称ツリーのディレクトリーを分岐します。

図4.8 Example ISP のディレクトリーの分岐

Example ISP のディレクトリーの分岐
ディレクトリーツリーの初期構造を作成したら、論理サブグループ用に追加のブランチが作成されます。

図4.9 Example ISP の拡張ブランチ

Example ISP の拡張ブランチ
エンタープライズとホスト組織の両方が、頻繁に変更されない情報に基づいて、データ階層をデザインします。