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15.3.3. カスケードレプリケーション

カスケードレプリケーションのシナリオでは、ハブ となる 1 台のサーバーがコンシューマーとサプライヤーの両方の役割を果たします。読み取り専用のレプリカを保持し、changelog を維持するため、データのマスターコピーを保持するサプライヤーサーバーから更新を受け取って、その更新をコンシューマーに提供します。カスケードレプリケーションは、負荷の高いトラフィックのバランスを分散したり、地理的に分散した環境でマスターサーバーをローカルで維持したりする際に非常に便利です。
図15.4「カスケードレプリケーション」 は、複数のハブサーバーを使用してより複雑なシナリオを作成することはできますが、単純なカスケードレプリケーションシナリオの例を示しています。

図15.4 カスケードレプリケーション

カスケードレプリケーション
カスケードレプリケーションの設定に関する詳細は、「カスケードレプリケーションの設定」 を参照してください。
注記
マルチマスターとカスケードレプリケーションを組み合わせることができます。たとえば、図15.2「マルチマスターレプリケーション(Two Masters)」 に記載されているマルチマスターレプリケーションでは、サーバー C およびサーバー D は、任意の数のコンシューマーサーバーに複製されるハブサーバーになります。