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14.5. 一般的な ldapsearch の例

次の例セットは、以下を想定しています。
  • 検索は、ディレクトリー内のすべてのエントリーに対するものです。
  • このディレクトリーは、検索および読み取りの匿名アクセスをサポートするように設定されます。つまり、検索を実行するためにバインド情報を提供する必要はありません。匿名アクセスの詳細は、「匿名アクセスの付与」を参照してください。
  • サーバーは、server.example.com という名前のホストにあります。
  • サーバーはポート番号 389 を使用します。これはデフォルトのポートであるため、ポート番号は検索リクエストで送信する必要がありません。
  • TLS は、ポート 636 のサーバー (デフォルトの LDAPS ポート番号) に対して有効になります。
  • すべてのデータが格納される接尾辞は dc=example,dc=com です。

14.5.1. すべてのエントリーの返信

以前の情報を指定すると、以下の呼び出しはディレクトリー内のすべてのエントリーを返します (設定されるサイズおよび時間制限に従います)。
# ldapsearch -D "cn=Directory Manager" -W -p 389 -h server.example.com -b "dc=example,dc=com" -s sub -x "(objectclass=*)"
"objectclass=*" は、このディレクトリー内のエントリーに一致する検索フィルターです。すべてのエントリーにオブジェクトクラスが含まれる必要があり、objectclass 属性は常にインデックス化されるため、すべてのエントリーを返すための便利な検索フィルターになります。