B.4. strace の変更点

Red Hat Developer Toolset 9.1 には strace 5.1 が同梱されています。

Red Hat Developer Toolset の以前のリリース以降、以下のバグが修正されました。

  • 以前のバージョンでは strace は、-p オプションを指定して strace がプロセスにアタッチされたときに、プロセスのメモリーマップに影響する最初のシステムコールのスタックトレースを出力しませんでした。Red Hat Developer Toolset 9.1 では、この問題が修正されています。

    BZ#1790057

  • 以前のバージョンでは、kernel-alt パッケージがインストールされている環境では、strace は一部の内部テストに失敗していました。Red Hat Developer Toolset 9.1 では、この問題は以下を有効にすることで修正されています。

    • Linux カーネル Crypto API netlink プロトコルのデコード
    • RTM_DELMDB、RTM_GETMDB、および RTM_NEWMDB netlink メッセージ
    • FRA_UID_RANGE、NDTA_CONFIG、NDTA_STATS、RTA_MFC_STATS、および RTA_VIA netlink 属性。

      BZ#1758201