第9章 strace

strace は、実行中のプロセスによって確立および受信されたシステムコールを追跡するために使用できるコマンドラインの診断およびデバッグツールです。これは、各システムコールの名前、引数、および戻り値と、プロセスによって受信したシグナルとそのカーネルとの対話を記録し、このレコードを標準エラー出力または選択したファイルに出力します。

Red Hat Developer Toolset には strace 5.1 が同梱されています。

9.1. strace のインストール

Red Hat Enterprise Linux では、strace ユーティリティーは devtoolset-9-strace パッケージで提供され、「Red Hat Developer Toolset のインストール」 の説明通りに devtoolset-9-toolchain で自動的にインストールされます。