A.2. elfutils の変更点

Red Hat Developer Toolset 12.1 には elfutils 0.187 が同梱されています。

以下の機能は、Red Hat Developer Toolset の以前のリリース以降に追加または変更されています。

  • libdw ライブラリーでの NVIDIA Cuda ラインマップ拡張機能のサポート。
  • eu-addr2line 実行可能ファイルは、デフォルトで -A--absolute オプションになり、完全なコンパイルディレクトリーを含むファイル名が表示されます。新しい --relative オプションを使用して、古い動作に戻します。
  • eu-readelf および eu-elflint 実行可能ファイルは、FDO パッケージ化メタデータ ELF ノートを認識するようになりました。
  • debuginfod 実行可能ファイルは、以下をサポートするようになりました。

    • インメモリーデータベース用の新しい -d :memory: オプション。
    • 古いファイルのグルーミングに -I または -X 正規表現を使用する新しい -r オプション。
    • 接続スレッドプーリング用の新しい -C オプション。
    • 読み取り専用データベースからサービスを提供するための新しい --passive モード。
  • debuginfod-client ディレクトリーが、DEBUGINFOD_MAXSIZEDEBUGINFOD_MAXTIME、および DEBUGINFOD_RETRY の環境変数の設定をサポートするようになりました。ネガティブキャッシュファイルのサイズがゼロになり、ファイルのスキャンやバックアップの作成時に、許可のないファイルよりも適切に機能します。