第3章 GNU make

GNU make ユーティリティー (通常は make) は、ソースファイルからの実行可能ファイルの生成を制御するツールです。make は自動的に複雑なプログラムのどの部分が変更されたかを判断し、再コンパイルする必要があります。makeMakefile と呼ばれる設定ファイルを使用して、プログラムを構築する方法を制御します。

Red Hat Developer Toolset には make 4.3 が同梱されています。このバージョンは、Red Hat Enterprise Linux に含まれるバージョンよりも新しいもので、バグ修正および機能強化が数多く追加されました。

3.1. make のインストール

Red Hat Developer Toolset では、devtoolset-12-make パッケージにより GNU make が提供され、 「Red Hat Developer Toolset のインストール」 の説明通りに devtoolset-12-toolchain で自動的にインストールされます。