A.9. Valgrind の変更点

Red Hat Developer Toolset 11.0 には、Valgrind 3.17.0 が同梱されてい ます。

以下の機能は、Red Hat Developer Toolset の以前のリリース以降に追加または変更されています。

  • Valgrind は、DWARF バージョン 5 デバッグ形式を読み取ることができます。
  • Valgrind は、debuginfod サーバーへのデバッグクエリをサポートします。
  • ARMv8.2 プロセッサー命令は、部分的にサポートされます。
  • POWER10 プロセッサーにおける Power ISA v.3.1 命令は、一部サポートされます。
  • IBM z14 プロセッサー命令がサポートされます。
  • ほとんどの IBM z15 命令は、サポートされています。Valgrind ツールスイートは、IBM z15 プロセッサーの miscellaneous-instruction-extensions facility 3 と vector-enhancements facility 2 をサポートします。これにより、Valgrind は、GCC -march=z15 でコンパイルしたプログラムを正しく実行し、パフォーマンスとデバッグのエクスペリエンスを向上させます。
  • --track-fds=yes オプションは -q (--quiet)を尊重し、デフォルトで標準ファイル記述子の stdinstdout、および stderr を無視します。標準のファイル記述子を追跡するには、--track-fds=all オプションを使用します。
  • DHAT ツールには、--mode=copy および --mode=ad-hoc の 2 つの新しい操作モードがあります。