8.8. 継続実行

ブレークポイントに達した後にデバッグするプログラムの実行を再開するには、次のコマンドを実行します。

(gdb) continue

別のブレークポイントに到達すると、実行が再び停止します。特定の数のブレークポイントをスキップするには (通常はループをデバッグする場合)、以下を実行します。

(gdb) continue number

この gdb ユーティリティーでは、1 行のコードを実行した後に実行を停止することもできます。

(gdb) step

最後に、特定の数行を実行できます。

(gdb) step number

例8.10 フィボナッチバイナリーファイルの実行の継続

この例では、例8.8「フィボナッチバイナリーファイルの実行」 の指示に従い、10 行目でブレークポイントに到達した後に、fibonacci バイナリーの実行が停止していることを前提としています。

実行を再開します。

(gdb) continue
Continuing.

Breakpoint 1, main (argc=1, argv=0x7fffffffe4d8) at fibonacci.c:10
10          printf("%ld ", b);

ブレークポイントに到達すると、実行が停止します。

次の 3 行コードを実行します。

(gdb) step 3
13          b = sum;

これにより、b に変数を割り当てる前に、sum 変数の現在の値を確認することができます。

(gdb) print sum
$3 = 2