2.6.3. KIE コンテナーのエイリアス
KIE コンテナー (デプロイメントユニット) のエイリアスは、KIE Server インスタンスのプロキシーとして、同じコンテナーをデプロイする場合に異なるバージョンを処理しやすくします。単一のエイリアスを異なるバージョンのコンテナーにリンクできます。コンテナーをアップグレードすると、リンクされたエイリアスはコンテナーの新規バージョンを自動的に参照します。KIE コンテナーエイリアスの作成に関する詳細は、「Business Central でのデプロイメントユニットの作成」 を参照してください。
たとえば、新しいバージョンのコンテナーをデプロイするたびにクライアントアプリケーションが変わる場合は、クライアントアプリケーションがコンテナーのエイリアスを参照するようにできます。新しいコンテナーのバージョンがデプロイされると、関連付けられたエイリアスが自動的に更新され、クライアントアプリケーションを変更しなくても、全要求が自動的に新規コンテナーにルーティングされるようになります。
プロセスを 1 つ持ち、以下のプロパティーを使用するプロジェクト例を見ていきます。
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GroupId: org.jbpm -
ArtifactId: my-project -
Version: 1.0 -
containerID: my-project
上記のプロジェクトを更新、ビルド、デプロイする場合に、関連付けられたプロジェクトは KIE Server 内で最新のバージョンに更新され、以下のプロパティーが含まれます。
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GroupId: org.jbpm -
ArtifactId: my-project -
Version: 2.0
プロジェクトの最新バージョンをデプロイする場合、my-project は以前のバージョンを参照しているため、containerID を my-project2 に更新する必要があります。
すべてのプロジェクトバージョンには、異なる containerID 名が含まれます。関連付けられたクライアントアプリケーションでは、対話するプロジェクトの全バージョンを認識しておく必要があります。
コンテナーエイリアスを使用すると、KIE コンテナーを管理しやすくなります。コンテナーの作成時にコンテナーのエイリアスを明示的に設定することも、関連付けられた ArtifactId 名をもとに暗黙的に設定することもできます。必要に応じて、複数のコンテナーにエイリアスを 1 つ追加できます。コンテナーエイリアスを指定しない場合は、プロジェクトの ArtifactId が、デフォルトでコンテナーエイリアスとして設定されます。
GroupId と ArtifactId の名前を含む複数のコンテナーにエイリアスを設定する場合、KIE Server と対話するたびに同じエイリアスを使用できます。
通常、コンテナーエイリアスは以下のユースケースで使用します。
- プロセスバージョンが最新のクライアントアプリケーションで、新しいプロセスインスタンスを起動する
- 特定のバージョンの 既存のプロセスを操作する
- プロセス内の 既存のタスクを操作する
- プロセス定義の イメージやフォームを操作する
たとえば、プロジェクトのバージョン 1.0 をデプロイしたら、POST 要求を以下の KIE Server REST API エンドポイントに送信してプロジェクトのプロセスを開始します。
/http://localhost:8230/kie-server/services/rest/server/containers/my-project/processes/evaluation/instances
送信要求は、org.jbpm:my-project:1.0 から新しいプロセスインスタンスを起動します。ここで、my-project はコンテナーのエイリアスとして定義しています。後に、プロジェクトのバージョン 2.0 をデプロイする場合に、同じ要求を送信すると、新規インスタンスが org.jbpm:my-project:2.0 から起動します。containerID 名を追加せずに、プロセスの最新バージョンをデプロイできます。