4.5. 追加の KIE Server を Business Central に接続するための OpenShiftStartupStrategy 設定の有効化
Red Hat Decision Manager オーサリングテンプレートを使用してデプロイされた環境では、Business Central は 1 つの KIE Server を管理します。KIE Server Pod をスケーリングすることができますが、すべてのコピーが同じサービスを実行します。
Business Central に追加で KIE Server を接続できます。ただし、rhdm78-authoring.yaml
を使用して単一のオーサリング環境をデプロイした場合には、環境で OpenShiftStartupStrategy
設定を有効にする必要があります。OpenShiftStartupStrategy
を有効にすると、Business Central は同じ名前空間にある KIE Server を検出し、これらの KIE Server は Business Central に接続するように設定できます。
OpenShiftStartupStrategy
設定では、KIE Server にサービスをデプロイすると、KIE Server デプロイメントが再度ロールアウトされます。ロールアウトが完了するまで、同じ KIE Server に別のサービスをデプロイできません。ロールアウトにはかなり時間が掛かる可能性があるため、OpenShiftStartupStrategy
設定によっては、オーサリング環境には適さない場合があります。
rhdm78-authoring-ha.yaml
テンプレートを使用して高可用性オーサリング環境をデプロイした場合には、この手順を実行しないでください。この環境では、デフォルトで OpenShiftStartupStrategy
設定が有効です。
追加の KIE Server を Business Central に接続する場合を除き、この手順を実行しないでください。
前提条件
-
rhdm78-authoring.yaml
テンプレートを使用してオーサリング環境をデプロイしていること。 -
oc
ツールを使用して環境がデプロイされている OpenShift プロジェクトにログインしている。
手順
以下のコマンドを入力して、プロジェクトにデプロイされているデプロイメント設定を表示します。
$ oc get dc
コマンドの出力で、Business Central Pod と KIE Server Pod のデプロイメント設定名を見つけます。
-
Business Central のデプロイメント設定の名前は、
myapp-rhdmcentr
です。myapp
を、テンプレートのAPPLICATION_NAME
パラメーターに設定される環境のアプリケーション名に置き換えます。 -
KIE Server のデプロイメント設定の名前は
myapp-kieserver
です。myapp
をアプリケーション名に置き換えます。
-
Business Central のデプロイメント設定の名前は、
以下のコマンドを入力し、Pod で
OpenShiftStartupStrategy
設定を有効にします。$ oc env myapp-rhdmcentr KIE_SERVER_CONTROLLER_OPENSHIFT_ENABLED=true $ oc env myapp-kieserver KIE_SERVER_STARTUP_STRATEGY=OpenShiftStartupStrategy
これらのコマンドで、
myapp-rhdmcentr
を Business Central デプロイメント設定名に、myapp-kieserver
を KIE Server デプロイメント設定名に置き換えます。OpenShiftStartupStrategy
設定を有効にする場合、デフォルトで Business Central は、オーサリングテンプレートと同じ値のAPPLICATION_NAME
パラメーターでデプロイされる KIE Server のみを検出します。その他のアプリケーション名を持つ KIE Server を Business Central に接続する必要がある場合は、以下のコマンドを入力します。$ oc env myapp-rhdmcentr KIE_SERVER_CONTROLLER_OPENSHIFT_GLOBAL_DISCOVERY_ENABLED=true
このコマンドで、
myapp-rhdmcentr
を Business Central デプロイメント設定名に置き換えます。