Red Hat Decision Manager 7.7 リリースノート

Red Hat Decision Manager 7.7

リリースノート

概要

本書は、Red Hat Decision Manager 7.7 のリリースノートです。

前書き

本書では、Red Hat Decision Manager 7.7 の新規機能、テクニカルプレビュー機能、既知の問題、および修正された問題を説明します。

第1章 製品の概要

Red Hat Decision Manager は、ビジネスルール管理、複合イベント処理、Decision Model & Notation (DMN) 実行、およびプランニングの問題を解決する Business Optimizer を組み合わせた、オープンソースの意思決定管理プラットフォームです。これにより、ビジネス上の意思決定を自動化し、そのロジックをビジネス全体で利用できるようにします。

ルール、デシジョンテーブル、および DMN モデルなどのビジネスアセットは、集中リポジトリーに保存されます。これにより、ビジネス全体で一貫性や透明性を維持し、監査を行えます。ビジネスユーザーは、IT 担当者からのサポートなしでビジネスロジックを編集できます。

Red Hat Decision Manager 7.7 では安定性が増し、問題がいくつか修正され、新機能が追加されています。

Red Hat Decision Manager は Red Hat OpenShift Container Platform で完全にサポートされており、各種プラットフォームにインストールできます。

注記

Red Hat Decision Manager は、Java 8 以降が必要になります。

Red Hat Decision Manager のサポートポリシーの詳細は、Release maintenance plan for Red Hat Decision Manager 7.x and Red Hat Process Automation Manager 7.x を参照してください。

第2章 新機能

本セクションでは、Red Hat Decision Manager 7.7 の新機能について説明します。

2.1. 参照実装

高可用性イベント駆動型デシジョン機能の参照実装が改善されました。

HA CEP サービスにはコンテナー内での root アクセスは必要ない

Red Hat Decision Manager で高可用性イベント駆動型デシジョン機能を実装する場合に、HA CEP (高可用性複合イベント処理) サービスにはコンテナー内の root アクセスは必要ありません。

HA CEP サービスの KJAR の即時更新

Red Hat Decision Manager に高可用性イベント駆動型デシジョン機能を実装する場合には、HA CEP ソリューションを削除して再デプロイすることなく、KJAR HA CEP サービスを更新できます。また、作業メモリーの内容は保持されます。

2.2. Business Central

2.2.1. Business Central での Maven アーキタイプのサポート

Maven アーキタイプが Business Central でサポートされるようになりました。この機能にアクセスするには、画面の右上隅の Admin アイコンを選択して、Business Central Settings ページの Archetypes オプションを選択します。以下の一覧で、Maven アーキタイプの拡張機能についてまとめています。

  • アーキタイプの一覧表示、追加、検証、デフォルト設定、および削除を行うことができます。
  • Business Central での新規プロジェクトの作成時に、アーキタイプをテンプレートとして使用できます。
  • スペースで利用可能なアーキタイプすべてを管理するには、Business Central で Design<your_space>Settings に移動します。

アーキタイプに管理に関する詳細は、Business Central の設定およびプロパティーの設定 を参照してください。

2.2.2. テストシナリオ

Business Central のテストシナリオデザイナーには、Red Hat Decision Manager 7.7 のサポートがある新機能が追加されています。

  • DMN ベースとルールベースのテストシナリオでは、GIVEN および EXPECT の両コラムで式を使用してリストやマッピングのようなコレクションの値を定義できるようになりました。式を追加するには、コレクションエディターから Define list を選択できるようになりました。
  • KIE Server REST API を使用して、外部でテストシナリオを実行できるようになりました。API は、デプロイ済みのプロジェクトにテストシナリオを実行します。この機能はデフォルトでは無効になっているため、org.kie.scenariosimulation.server.ext.disabled のシステムプロパティーを使用して有効化してください。

Business Central のテストシナリオデザイナーの詳細は、テストシナリオを使用したデシジョンサービスのテストを参照してください。

2.2.3. 空のリポジトリーからプロジェクトを作成する機能

GitHub または GitLab の外部リポジトリーを空の状態でインポートして、Business Central で新規プロジェクトを作成できるようになりました。

2.2.4. 変更リクエストの一括コミット

複数のコミットを 1 つのコミットにまとめて、ターゲットブランチにコミットを変更要求として追加できます。Business Central の変更要求に関する詳細は、Business Central でのプロジェクトの管理を参照してください。

2.2.5. Decision Model and Notation (DMN) デザイナーでの FEEL 式のコード補完入力

ボックスリテラル式エディターに FEEL 式を入力すると、提案として FEEL 関数が表示され、必要に応じて式を適用し、補完入力できるようになりました。

2.2.6. Decision Model and Notation (DMN) デザイナーの改良点

Business Central の Decision Model and Notation (DMN) デザイナーには、以下の主な機能強化が含まれています。

  • プロジェクトにデータ型のネストレベルを視覚的に新しく表示できるようになり、ユーザーがエディターから移動せずにネスト化の詳細を素早く参照できるようになりました。
  • 画面のスペースを無駄にしないように、Data Type constraints ウィザードでゼロ値が表示されなくなりました。
  • 検索コンポーネントのプレースホルダーの外観や機能に対するサポートが向上されました。
  • データ型を整理できるようにドラッグアンドドロップのサポートが追加されました。

2.2.7. REST API を使用したブランチ管理サポートおよびブランチでの Maven アクションの実行サポート

REST API を使用してブランチを管理したり、ブランチで Maven アクションを実行できるようになりました。

指定のプロジェクトおよびスペースにあるブランチをすべて返します。

[GET] /spaces/{spaceName}/projects/{projectName}/branches::

特定のプロジェクトやスペースに、指定のブランチを追加します。

[POST] /spaces/{spaceName}/projects/{projectName}/branches::

特定のプロジェクトやスペースから指定のブランチを削除します。

[DELETE] /spaces/{spaceName}/projects/{projectName}/branches/{branchName}::

指定のプロジェクトおよびスペースで、指定したブランチをコンパイルします。branchName が指定されていない場合には、要求は Master ブランチを使用するようにデフォルト設定されます。

[POST] /spaces/{spaceName}/projects/{projectName}/branches/{branchName}/maven/compile::

指定のプロジェクトおよびスペースに、指定したブランチをインストールします。branchName が指定されていない場合には、要求は Master ブランチを使用するようにデフォルト設定されます。

[POST] /spaces/{spaceName}/projects/{projectName}/branches/{branchName}/maven/install::

指定のプロジェクトおよびスペースに、指定したブランチをテストします。branchName が指定されていない場合には、要求は Master ブランチを使用するようにデフォルト設定されます。

[POST] /spaces/{spaceName}/projects/{projectName}/branches/{branchName}/maven/test::

指定のプロジェクトおよびスペースに、指定したブランチをデプロイします。branchName が指定されていない場合には、要求は Master ブランチを使用するようにデフォルト設定されます。

[POST] /spaces/{spaceName}/projects/{projectName}/branches/{branchName}/maven/deploy::

Business Central のスペースおよびプロジェクトの REST API についての詳細は、KIE API を使った Red Hat Decision Manager の操作を参照してください。

2.2.8. DMN 1.3 のサポート

Red Hat Decision Manager 7.7 は DMN 1.3 に対応しています。

2.2.9. サポートされている言語

7.7 リリース以降、Red Hat Decision Manager ユーザーインターフェイスは、英語と日本語に加え、スペイン語とフランス語にもローカライズされています。

2.3. デシジョンエンジン

2.3.1. kie-maven-plugin プラグインでの実行可能なルールモデルのデフォルトサポート

Red Hat Decision Manager のルールアセットは標準の kie-maven-plugin プラグインを使用してデフォルトで実行可能なルールモデルからビルドされます。実行可能ルールモデルは埋め込み可能なモデルで、ビルド時に実行するルールセットの Java ベースの表記を提供します。実行可能モデルは、以前の Red Hat Decision Manager バージョンの標準アセットパッケージングの代わるもので、より効率的です。KIE コンテナーと KIE ベースの作成をより迅速に実行でき、DRL (Drools Rule Language) ファイルや他の Red Hat Decision Manager アセットの一覧のサイズが大きい場合に特に効果的です。

以前のバージョンから Red Hat Decision Manager 7.7 にアップグレードし、実行可能なルールモデルをまだ有効化していない場合には、ルールアセットが Red Hat Decision Manager 7.7 で実行可能なモデルからビルドされるように、既存の Red Hat Decision Manager プロジェクトに必要な依存関係を追加する必要があります。

Red Hat Decision Manager 7.7 にアップグレード時に実行可能なルールモデルを有効化する手順については、Red Hat Decision Manager 7.7 の修正およびアップグレードを参照してください。

実行可能モデルに関する詳細は、Red Hat Decision Manager プロジェクトのパッケージ化およびデプロイ を参照してください。

2.4. インテグレーション

2.5. Red Hat Business Optimizer

2.5.1. Spring Boot スターターの追加

Red Hat Business Optimizer に Spring Boot スターターが追加されました。Spring Boot スターターを使用してクラ出力ディングの一般的な問題を回避し、application.properties を使用してソルバー設定を上書きします。このスターターは自動的に @PlanningSolution@PlanningEntity のアノテーションを検出するので、solverConfig.xml ファイルは必要なくなりました。制約ストリーム API が改善されました。groupBy() 構築ブロックを使用してストリームを変更できるようになりました。

詳細は、Springboot での Red Hat Decision Manager ビジネスアプリケーションの作成 を参照してください。

2.5.2. SolverManager

1 つまたは複数のソルバーインスタンスのラッパーとして SolverManager を使用し、REST API や他のエンタープライズサービスのプランニングを簡素化できます。solve(…) メソッドは、通常の Solver.solve(…) メソッドとは異なります。

  • SolverManager.solve(…) は、呼び出し元のスレッドをブロックすることなく、非同期解決のために問題をスケジュールします。これにより、HTTP およびその他のテクノロジーのタイムアウトの問題が回避されます。即座に返します。
  • SolverManager.solve (…) は、同じドメインの複数の計画問題を並行して解決します。

SolverManager は、一括解決と、エンドユーザーに進捗を表示する解決をサポートします。

public class TimeTableService {
    private SolverManager<TimeTable, Long> solverManager;

    // Returns immediately, ok to expose as a REST service
    public void solve(Long timeTableId) {
        solverManager.solveAndListen(timeTableId,
            // Called once, when solving starts
            this::findById,
            // Called multiple times, for every best solution change
            this::save);
    }
    public TimeTable findById(Long timeTableId) {...}
    public void save(TimeTable timeTable) {...}
    public void stopSolving(Long timeTableId) {
        solverManager.terminateEarly(timeTableId);
    }
}

2.6. Red Hat OpenShift Container Platform

2.6.1. Red Hat OpenShift Container Platform での Operator デプロイメントにおける Git フックのサポート

Operator を使用して Red Hat Decision Manager を Red Hat OpenShift Container Platform にデプロイする場合に、Git フックを設定して、Business Central に統合されている Git リポジトリーと他のリポジトリーとの間での操作ができます。

詳細は、Operator を使用した Red Hat OpenShift Container Platform への Red Hat Decision Manager 環境のデプロイ を参照してください。

2.6.2. Red Hat OpenShift Container Platform での Operator デプロイメントにおけるロールマッピングのサポート

Operator と、RH-SSO または LDAP 認証を使用して Red Hat OpenShift Container Platform に Red Hat Decision Manager をデプロイする場合には、Red Hat Decision Manager に定義したロールを RH-SSO または LDAP で定義したロールとリンクするように、ロールマッピングを設定できます。

Red Hat OpenShift Container Platform の Operator デプロイメントでのロールマッピングに関する詳細は、Operator を使用した Red Hat OpenShift Container Platform への Red Hat Decision Manager 環境のデプロイを参照してください。

2.6.3. Red Hat OpenShift Container Platform での Operator のデプロイメントにおける JVM 設定のサポート

Operator を使用して Red Hat Decision Manager を Red Hat OpenShift Container Platform にデプロイする場合に、Business Central および KIE Server Pod の JVM 設定をカスタムで設定できます。

Red Hat OpenShift Container Platform の Operator デプロイメントでの JVM 設定に関する詳細は、Operator を使用した Red Hat OpenShift Container Platform への Red Hat Decision Manager 環境のデプロイを参照してください。

2.6.4. ReadWriteMany をサポートしない Red Hat OpenShift Container Platform でのオーサリング環境のデプロイ

Red Hat OpenShift Container Platform に Red Hat Decision Manager のデプロイ時に、Red Hat OpenShift Container Platform インフラストラクチャーが ReadWriteMany モードをサポートする永続モジュールをプロビジョニングしない場合に、オーサリング環境をデプロイできます。

2.6.5. Business Central と KIE Server の間の通信に使用する単一の組み込みユーザーアカウント

Red Hat Decision Manager は、組み込みの管理ユーザーアカウント 1 つを使用して Business Central と KIE Server の通信を行うようになりました。複数の組み込みユーザーアカウントを設定する必要がなくなりました。

2.6.6. Red Hat OpenShift Container Platform の Red Hat Decision Manager オーサリング環境における KIE Server への同時サービスデプロイメントのサポート

テンプレートを使用して Red Hat OpenShift Container Platform 3.x に Red Hat Decision Manager のオーサリング環境をデプロイする場合に、デプロイメントが完了するまで待ってから次のデプロイメントを開始する必要なく、同じ KIE Server に同時に複数のサービスをデプロイできます。この機能は、Business Central と KIE Server 間の通信に適用する ControllerBasedStartupStrategy 設定で行われます。このストラテジーは、Operator を使用して Red Hat OpenShift Container Platform 4.x をデプロイするときにも有効にできます。

詳細は、Red Hat OpenShift Container Platform への Red Hat Decision Manager オーサリングまたは管理サーバー環境のデプロイを参照してください。

2.6.7. Red Hat OpenShift Container Platform 4.3 への Red Hat Decision Manager のデプロイメントサポート

Operator を使用した Red Hat OpenShift Container Platform 4.3 への Red Hat Decision Manager 環境のデプロイメントがサポートされるようになりました。

Red Hat OpenShift Container Platform 4.3 への Red Hat Decision Manager のデプロイに関する詳細は、Operator を使用した Red Hat OpenShift Container Platform への Red Hat Decision Manager 環境のデプロイを参照してください。

2.6.8. Red Hat JBoss EAP バージョンの 7.2.6 への更新

Red Hat OpenShift Container Platform の Red Hat Decision Manager イメージでは、Red Hat JBoss EAP のバージョンが 7.2.6 に更新されています。

第3章 非推奨コンポーネントと削除されたコンポーネント

3.1. 非推奨コンポーネント

本セクションのコンポーネントは非推奨になります。

3.1.1. レガシーのテストシナリオツール

レガシーのテストシナリオツールは、Red Hat Decision Manager 7.3.0 で非推奨になりました。今後の Red Hat Decision Manager リリースで削除される予定です。代わりに、新しいテストシナリオデザイナーを使用してください。

3.1.2. Red Hat OpenShift Container Platform 3.x のサポート

Red Hat Decision Manager 7.5 のリリースから、Red Hat OpenShift Container Platform 3.x のサポートは非推奨になりました。Red Hat OpenShift Container Platform 3.x のサポートは、今後の Red Hat Decision Manager リリースでは廃止される予定です。Red Hat OpenShift Container Platform 4.x で Operator を使用して Red Hat Decision Manager をデプロイすることを検討してください。

3.1.3. レガシーのプロセスデザイナー

Business Central のレガシープロセスデザイナーは、Red Hat Decision Manager 7.6.0 で非推奨になります。そのため、レガシーのプロセスデザイナーには新しい機能拡張や機能は追加されません。新しいプロセスデザイナーを使用する場合は、お使いのプロセスを新しいデザイナーに移行し始めます。新しいプロセスデザイナーですべての新規プロセスを作成します。プロジェクトの新規デザイナーへの移行に関する詳細は、Business Central でのプロジェクトの管理 を参照してください。

3.2. 削除されたコンポーネント

このセクションに記載のコンポーネントは削除されます。

3.2.1. レガシーのビジネスプロセスアセット

レガシーのビジネスプロセスアセットは Red Hat Decision Manager 7.7 で削除されます。新しいビジネスプロセスアセットを使用してください。

3.2.2. サポート言語の削除

Red Hat Decision Manager ユーザーインターフェイスで、中国語、ドイツ語、ポルトガル語のサポートがなくなりました。

第4章 テクノロジープレビュー

本セクションでは、Red Hat Decision Manager 7.7 のテクノロジープレビュー機能を説明します。Business Central には、デフォルトで無効になっている実験的機能管理ページが含まれています。このページを有効にするには、appformer.experimental.features プロパティーの値を true に設定します。

重要

本章の機能はテクノロジープレビュー機能です。テクノロジープレビュー機能は、Red Hat の実稼働環境でのサービスレベルアグリーメント (SLA) ではサポートされておらず、機能的に完全ではない可能性があるため、Red Hat では実稼働環境での使用を推奨していません。これらの機能は、今後の製品機能への早期アクセスを提供することで、お客様が機能をテストし、開発プロセス中にフィードバックを提供できるようにしています。

Red Hat のテクノロジープレビュー機能のサポートの詳細は、テクノロジープレビュー機能のサポート範囲 を参照してください。

4.1. 制限付きネットワークでの Red Hat OpenShift Container Platform 4.x のデプロイメント

Operator Lifecycle Management を使用して、公開インターネットに接続されていない制約付きのネットワークで Red Hat OpenShift Container Platform 4.x に Red Hat Decision Manager をデプロイできます。

制限のあるネットワークでのデプロイメントに関する詳細は、Operator を使用した Red Hat OpenShift Container Platform への Red Hat Decision Manager 環境のデプロイ を参照してください。

4.2. Red Hat OpenShift Container Platform 4.x への Red Hat Decision Manager 高可用性のオーサリング環境のデプロイ

Operator を使用して Red Hat OpenShift Container Platform 4.x に高可用性の Red Hat Decision Manager オーサリング環境にデプロイできます。

4.3. Constraint Streams API

Drools Rules Language (DRL) の代替として Constraint Streams API を使用し、プレーンな Java 8+ でのインクリメンタルスコアの計算をプログラミングできます。Constraint Streams API は迅速かつスケーラブルでデバッグ可能です。Constraint Streams API を使用するソルバーの開発やデバッグには、どの IDE でも使用できます。この API ではデルタを使用して、エンジンが必要な計算だけを再実行できます。また、正当化をサポートするので、ソルバーをデバッグするためにソリューションに達した理由を確認できます。Contraint Streams API は NQueens、タスクの割り当て、航空機乗組員のスケジューリングのユースケースを完全にサポートしている点に注意してください。

4.4. OpenShift Operator インストーラーウィザード

Red Hat Decision Manager 向けの OpenShift Operator に、インストーラーウィザードが提供されています。このウィザードを使用して、Operator が含まれる Red Hat OpenShift Container Platform に Red Hat Decision Manager 環境をデプロイできます。

第5章 Red Hat Decision Manager 7.7.0 で修正された問題

本セクションでは、Red Hat Decision Manager 7.7 の既知の問題を紹介します。

5.1. Business Central

Business Central の高可用性デプロイメントで Business Central を使用して KIE Server にサービスをデプロイすると断続的に失敗する [RHPAM-2830]

問題: Business Central の高可用性デプロイメントでは、高可用性デプロイメントで Business Central ユーザーインターフェイスを使用すると、サービスが KIE Server にデプロイされないことがあります。

回避策: Red Hat JBoss EAP を使用したオンプレミスデプロイメントでは回避策はありません。Business Central のオンプレミスの高可用性デプロイメントを使用して、KIE Server にサービスをデプロイしないでください。

Red Hat OpenShift Container Platform のデプロイメントでは、この問題は Red Hat Decision Manager バージョン 7.7.1 以降で解決されています。Red Hat Decision Manager バージョン 7.7.0 で Red Hat OpenShift Container Platform に高可用性のオーサリング環境をデプロイする場合には、OpenShiftStartupStrategy 設定を有効にする必要があります。この設定の有効化に関する説明は、Red Hat Openshift Container Platform ドキュメントの Red Hat OpenShift Container Platform での Red Hat Decision Manager オーサリングまたは管理サーバー環境のデプロイ追加の KIE Server を Business Central に接続するための OpenShiftStartupStrategy 設定の有効化 を参照してください。KIE Server を追加で Business Central に接続しない場合でも、この手順を完了するようにしてください。

Business Central からログアウトして、再ログインすると、言語が選択した言語ではなく英語に切り替わる [RHPAM-2779]

問題: Business Central で Languages ドロップダウンメニューから言語を選択して Business Central からログアウトし、ログインし直すと、言語が選択した言語ではなく英語に切り替わります。

問題の再現手順:

  1. Business Central で、画面の右上隅にある Admin アイコンを選択し、Lauguages を選択します。
  2. Languages ドロップダウンメニューから French を選択します。
  3. OK をクリックします。
  4. Business Central からログアウトします。
  5. Business Central にログインします。
  6. Business Central で、画面の右上隅にある Admin アイコンを選択し、Lauguages を選択します。

想定される結果: 言語のリストのダイアログボックスが表示されます。

実際の結果: Business Central が再読み込みされて、言語が選択した言語ではなく、英語に切り替わります。

回避策: 画面の右上隅にある Admin アイコンを選択して、Languages、任意の言語の順に選択します。

Business Central で無効な jandex インデックスファイルを使用して WAR ファイルをデプロイするとエラーが発生する [RHDM-1267]

問題: Business Central または KIE Server WAR ファイルを Red Hat JBoss EAP または Thorntail をデプロイすると、以下のメッセージで、無効な jandex インデックスファイルエラーが発生します。

WFLYSRV0002: Could not read provided index: /content/kie-server.war/WEB-INF/lib/kubernetes-client-4.6.0.jar/META-INF/jandex.idx

警告パネルは、表示中のプロジェクトにだけ関連するメッセージを表示するのではなく、複数のプロジェクトからのメッセージと混同する [RHDM-1243]

問題: Alerts パネルで、表示中のプロジェクトに関連するメッセージのみだけでなく、複数のプロジェクトからの警告メッセージが表示される可能性があります。

問題の再現手順:

  1. Business Central を起動します。
  2. MySpace を開きます。
  3. a-project という名前のプロジェクトを追加します。
  4. a-model という名前のプロジェクトを追加します。
  5. 式を指定せずに、A-Decision という名前のデシジョンノードを追加します。
  6. Save をクリックして a-model を保存します。
  7. MySpace に戻ります。
  8. b-project という名前のプロジェクトを追加します。
  9. b-model という名前の DMN アセットを追加します。
  10. 式を指定せずに B-Decision という名前のデシジョンノードを追加します。
  11. Save をクリックして b-model を保存します。

想定される結果: Alerts パネルで、複数プロジェクトのメッセージが混同されません。

実際の結果: Alerts が複数プロジェクトのメッセージと混同します。

回避策: なし。

Dashbuilder データ転送機能が Windows で機能しない [RHPAM-2751]

問題: Dashbuilder のデータ転送機能が Windows で動作しません。Business Central との間で Dashbuilder 関連のデータをエクスポートおよびインポートすることはできません。

問題の再現手順:

  1. Windows で Business Central を起動します。
  2. 画面の右上隅にある Admin アイコンを選択して、Dashbuilder Data Transfer を選びます。
  3. 一部のデータをエクスポートまたはインポートしてみてください。

想定される結果: Windows でダッシュボードのデータをエクスポートまたはインポートできます。

実際の結果: Windows ではダッシュボードデータをエクスポートまたはインポートできません。

回避策: なし。

5.2. DMN デザイナー

DMN デザイナーで、無効な DMN 識別子が含まれる Java クラスを変換できない [RHDM-1231]

問題: Java クラスにフィールド名が含まれている場合に Java クラスを DMN データ型に変換しようとすると、エラーが発生します。

回避策: なし。

第6章 Red Hat Decision Manager 7.7.0 で修正された問題

Red Hat Decision Manager 7.7.0 では安定性が増し、本セクションに挙げる問題が修正されました。

6.1. Business Central

  • デプロイメントユニットを追加して手動で GAV 値を入力するときに、ランタイムストラテジーが指定したデフォルト値に設定されない [RHPAM-2623]
  • ガイド付きルールエディターで、複雑な値の組み合わせを使用できない [RHPAM-2457]
  • KIE Server が Business Central から切断され、再接続すると、サーバーテンプレートでサーバーの状態が更新されない
  • ガイド付きルールエディターが原因で、ルールから matches 演算子が削除される [RHPAM-2631]

6.2. デシジョンエンジン

  • drools.propertySpecific=ALLOWED を設定すると、accumulate ステートメントで BigDecimal が含まれる min 関数が機能しない [RHDM-1195]
  • Date フィールドが null の場合に、実行可能なモデルで accumulate ステートメントと max パラメーターを併用すると、ランタイム時に NullPointerException エラーが発生する [RHDM-1215]
  • エバリュエーターで、実行可能モデルが double の値で失敗する [RHDM-1194]
  • 漸増更新した後にネスト化された宣言型を変更するとルールが実行されない [RHDM-1190]
  • LHS パターン内に not が含まれていない場合に、ksession.reset() の後にルールが実行されない [RHDM-1161]
  • デシジョンエンジンでは ! の否定演算子と ln 演算子を併用できない [RHDM-1217]
  • * interim 変数を short 変数にキャストすると実行可能モデルでコンパイルエラーが発生する [RHPAM-2667]

6.3. Red Hat OpenShift Container Platform

  • 依存関係のバージョンが異なるため、Optaweb Vehicle Routing テストに失敗する [RHDM-1129]

6.4. オフライン Maven リポジトリー

  • offliner ツールは、オフラインの Maven リポジトリーのアーティファクトをダウンロードするとエラーを報告する [RHPAM-2234]

6.5. DMN デザイナー

  • Properties パネルのデシジョンテーブルヘッダーを変更しても、その変更が保存されない [RHDM-1181]
  • Java クラスからデータオブジェクトをインポートする場合に、Java Date 型を含むフィールドが DMN の date 型に変換されない [RHDM-1145]
  • Java クラスから Date オブジェクトをインポートする場合に、Java List 型が DMN collection 型に変換されない [RHDM-1144]

第7章 Red Hat Decision Manager 7.7.1 で修正された問題

本セクションでは、Red Hat Decision Manager 7.7.1 の既知の問題を紹介します。

7.1. Red Hat OpenShift Container Platform

Operator を使用して Red Hat OpenShift Container Platform にイミュータブルな KIE Server 環境をデプロイできない [RHPAM-2942]

問題: イミュータブルな KIE Server 環境は Operator を使用して Red Hat OpenShift Container Platform にデプロイできません。

問題の再現手順:

  1. Operator を使用して Red Hat OpenShift Container Platform の Red Hat Decision Manager 環境に KIE アプリケーションを作成します。
  2. イミュータブル KIE Server 環境のデプロイには、以下の YAML ファイルを使用します。
apiVersion: app.kiegroup.org/v2
kind: KieApp
metadata:
  name: rhdm-production-immutable
  annotations:
    consoleName: rhdm-production-immutable
    consoleTitle: DM Production Immutable
    consoleDesc: Deploys a DM Production Immutable environment
spec:
  environment: rhdm-production-immutable
  objects:
    servers:
      - build:
          kieServerContainerDeployment: rhdm-kieserver-hellorules=org.openshift.quickstarts:rhdm-kieserver-hellorules:1.5.0-SNAPSHOT
          gitSource:
            uri: https://github.com/jboss-container-images/rhdm-7-openshift-image.git
            reference: master
            contextDir: quickstarts/hello-rules/hellorules

想定される結果: 生成された YAML ファイルには、イミュータブル KIE Server のデプロイメントエラーはありません。

実際の結果: 生成された YAML ファイルは、イミュータブル KIE Server のデプロイメントエラーで失敗します。

回避策: Operator を使用して Red Hat OpenShift Container Platform に KIE Server を正常にデプロイするには、useImageTags フラグを使用します。

データベースのカスタムイメージを作成できない [RHPAM-2948]

問題: データベースのカスタム拡張イメージをビルドできません。

問題の再現手順:

  1. 以下の templates.zip ファイルをダウンロードします。

    curl --insecure --output templates.zip http://rcm-guest.app.eng.bos.redhat.com/rcm-guest/staging/rhpam/RHPAM-7.7.1.CR1/rhpam-7.7.1-openshift-templates.zip
  2. templates.zip ファイルのコンテンツを展開します。

    unzip -q templates.zip
  3. 例として、MySQL データベースのイメージビルドを作成します。

    cd templates/contrib/jdbc
    make build mysql

想定される結果: データベースのカスタム拡張イメージを作成してビルドできます。

実際の結果: データベースのカスタム拡張イメージをビルドできません。

回避策: 以下のリポジトリーを base-db-overrides.yaml ファイルに指定して、イメージビルドを再起動します。

name: "quay.io/kiegroup/jboss-kie-${DATABASE_TYPE}-extension-openshift-image"

第8章 Red Hat Decision Manager 7.7.1 で修正された問題

Red Hat Decision Manager 7.7.1 では安定性が増し、本セクションに挙げる問題が修正されました。

8.1. Business Central

  • 保存せずにタグが含まれるテストシナリオの名前を変更すると例外が送出される [RHPAM-2674]
  • ガイド付きルールエディターで LocalDate タイプを使用すると java.time.format.DateTimeFormatter が複数回、ルールに追加される。[RHDM-1318]
  • ガイド付きルールテンプレートの Data タブで、列挙値が複数の選択ドロップダウンリストで表示されない [RHDM-1219]
  • テストシナリオデザイナーで、ルールが実行されない場合に誤ったテスト結果が表示される [RHDM-1330]

8.2. デシジョンエンジン

  • 実行可能モデルでは、ルールファイルをベースとして、動的に作成された .jar ファイルで *.class ファイルがない [RHDM-1250]
  • 期限切れのイベントに対して評価されるアルファノードベースのルールが実行されない [RHDM-1235]
  • 正規モデルが有効な場合に、実行ルールが無限ループに入る [RHPAM-2877]

8.3. インストーラー

  • Red Hat Decision Manager インストーラーの実行時に、インストールパスの手順で Red Hat JBoss Web Server 5.2 ではなく Red Hat JBoss Web Server 5.1 が参照される [RHPAM-2745]

8.4. Red Hat OpenShift Container Platform

  • Business Central では新規作成した adminPassword でログインできない [RHPAM-2777]
  • Business Central は、新しく作成された adminUser および adminPassword を受け入れません。古い認証情報でログインできる [RHPAM-2762]

8.5. DMN デザイナー

  • データ型エディターでドラッグアンドドロップすると、ノードのデータ型が失われる [RHDM-1269]

付録A バージョン情報

本書の最終更新日: 2022 年 3 月 8 日 (火)