第17章 Decision Server のシステムプロパティー

Decision Server では、以下のシステムプロパティー (ブートストラップスイッチ) を使用してサーバーの動作を設定できます。

表17.1 Decision Server の拡張機能を無効にするシステムプロパティー

プロパティーデフォルト説明

org.drools.server.ext.disabled

truefalse

false

true に設定した場合は、(ルールのサポートなど) Business Rule Management (BRM) のサポートが無効になります。

org.optaplanner.server.ext.disabled

truefalse

false

true に設定した場合は、Red Hat Business Optimizer のサポートが無効になります。

org.kie.prometheus.server.ext.disabled

truefalse

true

true に設定した場合は、Prometheus Server 拡張が無効になります。

org.kie.dmn.server.ext.disabled

truefalse

false

true に設定した場合には、Decision Server DMN サポートが無効になります。

org.kie.swagger.server.ext.disabled

truefalse

false

true に設定した場合、Decision Server swagger のドキュメントサポートが無効になります。

注記

以下の表に記載した Decision Manager コントローラーのプロパティーの中で、必須と印がついているものがあります。Business Central で Decision Server を作成または削除する場合に、このプロパティーを設定してください。Business Central との対話なしに Decision Server を別個で使用する場合には、必須のプロパティーを設定する必要はありません。

表17.2 Decision Manager コントローラーに必要なシステムプロパティー

プロパティーデフォルト説明

org.kie.server.id

String

該当なし

サーバーに割り当てる任意の ID。ヘッドレス Decision Manager コントローラーが Business Central 外に設定されている場合は、サーバーがこの ID を使用してヘッドレス Decision Manager コントローラーと接続し、KIE コンテナー設定をフェッチします。指定されていない場合、ID は自動で生成されます。

org.kie.server.user

String

kieserver

Decision Manager コントローラーから Decision Server への接続に使用するユーザー名。このプロパティーは、Business Central のシステムプロパティーで設定します。Decision Manager コントローラーを使用する場合は、このプロパティーを設定します。

org.kie.server.pwd

String

kieserver1!

コントローラーから Decision Server への接続に使用するパスワード。このプロパティーは、Business Central のシステムプロパティーで設定します。Decision Manager コントローラーを使用する場合は、このプロパティーを設定します。

org.kie.server.token

String

該当なし

このプロパティーにより、Decision Manager コントローラーと Decision Server 間の認証に、ユーザー名/パスワードを使用する Basic 認証ではなく、トークンベースの認証を使用できます。Decision Manager コントローラーは、要求ヘッダーのパラメーターとしてトークンを送信します。トークンは更新されないため、サーバーには有効期限の長いアクセストークンが必要です。

org.kie.server.location

URL

該当なし

Decision Manager コントローラーが Decision Server インスタンスをコールバックするのに使用する URL (例: http://localhost:8230/kie-server/services/rest/server)。Decision Manager コントローラーを使用する場合は、このプロパティーの設定が必須です。

org.kie.server.controller

コンマ区切りのリスト

該当なし

Decision Manager コントローラー REST エンドポイントへの URL のコンマ区切りリスト (例: http://localhost:8080/decision-central/rest/controller)。Decision Manager コントローラーを使用する場合は、このプロパティーの設定が必須です。

org.kie.server.controller.user

String

kieserver

Decision Manager コントローラー REST API に接続するためのユーザー名。Decision Manager コントローラーを使用する場合は、このプロパティーの設定が必須です。

org.kie.server.controller.pwd

String

kieserver1!

Decision Manager コントローラー REST API に接続するためのパスワード。Decision Manager コントローラーを使用する場合は、このプロパティーの設定が必須です。

org.kie.server.controller.token

String

該当なし

このプロパティーにより、Decision Manager コントローラーと Decision Server 間の認証に、ユーザー名/パスワードを使用する Basic 認証ではなく、トークンベースの認証を使用できます。このサーバーは、要求ヘッダーのパラメーターとしてトークンを送信します。トークンは更新されないため、サーバーには有効期限の長いアクセストークンが必要です。

org.kie.server.controller.connect

Long

10000

サーバーの起動時に Decision Server を Decision Manager コントローラーに接続することを試み、次に試みるまでの待機時間 (ミリ秒)。

表17.3 キーストアを読み込むためのシステムプロパティー

プロパティーデフォルト説明

kie.keystore.keyStoreURL

URL

該当なし

Java Cryptography Extension KeyStore (JCEKS) の読み込みに使用する URL。例: file:///home/kie/keystores/keystore.jceks

kie.keystore.keyStorePwd

String

該当なし

JCEKS に使用するパスワード

kie.keystore.key.server.alias

String

該当なし

パスワードの保存先となる REST サービスのキーのエイリアス名

kie.keystore.key.server.pwd

String

該当なし

REST サービスのエイリアスのパスワード

kie.keystore.key.ctrl.alias

String

該当なし

デフォルトの REST Decision Manager コントローラー用のキーのエイリアス

kie.keystore.key.ctrl.pwd

String

該当なし

デフォルトの REST Decision Manager コントローラー用のエイリアスのパスワード

表17.4 その他のシステムプロパティー

プロパティーデフォルト説明

kie.maven.settings.custom

パス

該当なし

Maven 設定のカスタム settings.xml ファイルの場所。

kie.server.jms.queues.response

String

queue/KIE.SERVER.RESPONSE

JMS に対する応答キューの JNDI 名。

org.drools.server.filter.classes

truefalse

false

true に設定した場合、Drools Decision Server の拡張機能が受け入れるのは XmlRootElement または Remotable のアノテーションが付いたカスタムクラスのみです。

org.kie.server.domain

String

該当なし

JMS を使用する場合にユーザーの認証に使う JAAS LoginContext ドメイン。

org.kie.server.repo

パス

をクリックします。

Decision Server の状態ファイルが保存される場所

org.kie.server.sync.deploy

truefalse

false

Decision Server に対して、Decision Manager コントローラーがコンテナーのデプロイメント設定を提供するまでデプロイメントを保持するように指示します。このプロパティーは、管理モードで実行するサーバーのみが対象です。以下のオプションが利用できます。

* false: Decision Manager コントローラーへの接続は非同期です。アプリケーションが起動して、Decision Manager コントローラーに接続し、成功すると、コンテナーをデプロイします。アプリケーションはコンテナーが利用可能になる前でもリクエストを受け付けます。* true: サーバーアプリケーションのデプロイメントは、Decision Manager コントローラーの接続スレッドと、メインのデプロイメントを結合し、完了するまで待機します。このオプションを使用すると、複数のアプリケーションが同じサーバー上にある場合に、デッドロックになる可能性があります。1 台のサーバーで使用するアプリケーションは 1 つだけにしてください。

org.kie.server.startup.strategy

ControllerBasedStartupStrategyLocalContainersStartupStrategy

ControllerBasedStartupStrategy

デプロイした KIE コンテナーの制御に使用する Decision Server の起動ストラテジーおよび、デプロイする順番

org.kie.server.mgmt.api.disabled

truefalse

false

true に設定した場合には、Decision Server 管理 API が無効になります。

org.kie.server.xstream.enabled.packages

org.kie.example などの Java パッケージ。org.kie.example.* のようにワイルドカード表現を指定することも可能です。

該当なし

XStream を使用してマーシャリングのホワイトリスト化を行うための追加パッケージを指定するプロパティー

org.kie.store.services.class

String

org.drools.persistence.jpa.KnowledgeStoreServiceImpl

KieSession インスタンスのブートストラップを行う KieStoreServices を実装する完全修飾クラス名

org.kie.server.strict.id.format

truefalse

false

JSON のマーシャリングを使用する際に、プロパティーが true に設定されている場合は、適切な JSON 形式で応答を常に返します。たとえば、元の応答に含まれる数値が 1 つだけの場合、応答は JSON 形式でラップされます。たとえば、{"value" : 1} です。