第4章 HA CEP クライアントコードの要件
高可用性 CEP のクライアントコードを開発する場合には、以下のような特定の追加要件に準拠する必要があります。
kie-remote API
コードは、kie ではなく kie-remote API を使用する必要があります。kie-remote API は、org.kie:kie-remote Maven アーティファクトに指定します。また、ソースコードは、Maven モジュール kie-remote にあります。
明示的なタイムスタンプ
デシジョンエンジンは、イベントの発生する順番を決定する必要があります。このような理由から、イベントには必ず、タイムスタンプを割り当てます。高可用性環境では、イベントをモデル化する JavaBean のプロパティーに、このタイムスタンプを指定します。次に、イベントクラスに @Timestamp アノテーションをつける必要があります。以下の例のように、ここではタイムスタンプ属性自体の名前がパラメーターとなります。
@Role(Role.Type.EVENT)
@Timestamp("myTime")
public class StockTickEvent implements Serializable {
private String company;
private double price;
private long myTime;
}タイムスタンプ属性を指定しない場合には、クライアントがリモートセッションにイベントを挿入するタイミングをもとに、Drools が全イベントにタイムスタンプを割り当てます。ただし、このメカニズムは、クライアントマシンのクロックにより異なります。異なるクライアント間でクロックにずれがある場合は、このようなホストが挿入したイベント間で不整合が発生する可能性があります。
メモリー以外のアクションの Lambda 式
作業メモリーアクション (デシジョンエンジンの作業メモリー内の情報を挿入、変更、または削除するアクション) は、クラスターの全ノードで処理する必要があります。メモリーアクションではないアクションは、リーダーでのみ実行する必要があります。
たとえば、今回のコードには、以下のルールが含まれます。
rule FindAdult when
$p : Person(age >= 18)
then
modify($p) { setAdult(true) }; // working memory action
sendEmailTo($p); // side effect
endこのルールがトリガーされると、対象となる人は、すべてのノードで大人としてマークする必要があります。ただし、送信されるメール数が 1 通だけとなるように、リーダーだけがメールを送信できます。
そのため、以下の例のように、lambda 式のメールアクション (副作用 と呼ばれる) をラップする必要があります。
rule FindAdult when
$p : Person(age >= 18)
then
modify($p) { setAdult(true) };
DroolsExecutor.getInstance().execute( () -> sendEmailTo($p) );
end