第8章 Business Central での複数のブランチ

Business Central では複数のブランチの使用をサポートしており、すべてのアセットを含む、既存のブランチをもとに新規ブランチを作成できます。新規プロジェクト、インポートされたプロジェクト、サンプルプロジェクトはすべてデフォルトの master ブランチで開きます。必要な数だけブランチを作成し、master ブランチのオリジナルのプロジェクトに影響を与えずに、複数のブランチ間を切り替えて作業することができます。

Red Hat Decision Manager 7.4 には、ブランチの永続化サポートがあります。このサポートにより、Business Central が最後に使用したブランチを記憶し、ログインしなおしたときにそのブランチが開くようになります。

8.1. ブランチの作成

Business Central で新規ブランチを作成して、任意の名前を指定できます。最初は、デフォルトの master ブランチだけが存在します。プロジェクトに新しいブランチを作成するときに、選択したブランチのコピーが作成されます。オリジナルの master ブランチバージョンに影響を与えることなく、新規ブランチのプロジェクトに変更を加えることができます。

手順

  1. Business Central で、MenuDesignProjects に移動します。
  2. Mortgages サンプルプロジェクトなど、新規ブランチを作成するプロジェクトをクリックします。
  3. masterAdd Branch をクリックします。

    図8.1 新規ブランチの作成メニュー

    新規ブランチの作成メニュー
  4. Name フィールドに testBranch1 と入力して、Add Branch ウィンドウから master を選択します。testBranch1 は、新規ブランチに指定する名前に置き換えます。
  5. Add Branch ウィンドウから、新規ブランチのベースとなるブランチを選択します。既存のブランチであれば、どれでも選択できます。
  6. Add をクリックします。

    図8.2 新規ブランチ追加のウィンドウ

    Adding the new branch testBranch1

新規ブランチの追加後に、そのブランチにリダイレクトされます。このブランチには、master ブランチのプロジェクト内にあったアセットがすべて含まれます。