第8章 スタンドアロン Business Central の実行
Business Central スタンドアロン JAR ファイルを使用して、Red Hat JBoss EAP などのアプリケーションサーバーにデプロイせずに Business Central を実行できます。
Red Hat は、Red Hat Enterprise Linux にインストールした場合に限りこのインストールタイプをサポートします。
前提条件
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2章Red Hat Decision Manager インストールファイルのダウンロード の説明どおりに、Red Hat Decision Manager 7.4.0 Business Central Standalone (
rhdm-7.4.0-decision-central-standalone.jar
) ファイルがダウンロードされている。
手順
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ディレクトリーを作成し、
rhdm-7.4.0-decision-central-standalone.jar
ファイルをこのディレクトリーに移動します。 - ターミナルウィンドウで、スタンドアロン JAR ファイルを含むディレクトリーに移動します。
application-users.properties
ファイルを作成し、管理者ユーザーを含めます。この Business Central インスタンスが Decision Server の Decision Manager コントローラーになる場合は、Decision Manager コントローラーユーザーを含めます。以下に例を示します。rhdmAdmin=password1 controllerUser=controllerUser1234
application-roles.properties
ファイルを作成し、application-users.properties
ファイルに含まれるユーザーにロールを割り当てます。以下に例を示します。rhdmAdmin=admin controllerUser=kie-server
以下の内容で
application-config.yaml
設定ファイルを作成します。<APPLICATION_USERS>
はapplication-users.properties
ファイルへのパスで、<APPLICATION_ROLES>
はapplication-roles.properties
ファイルへのパスです。thorntail: management: security-realms: ApplicationRealm: local-authentication: default-user: local allowed-users: local skip-group-loading: true properties-authentication: path: <APPLICATION_USERS> plain-text: true properties-authorization: path: <APPLICATION_ROLES> datasource: management: wildfly: admin: admin
以下のコマンドを入力します。
java -jar rhdm-7.4.0-decision-central-standalone.jar -s application-config.yaml
また、このコマンドに
-D<property>=<value>
パラメーターを追加して、Business Central でサポートされる任意のプロパティーを設定することもできます。以下は例になります。java -jar rhdm-7.4.0-decision-central-standalone.jar -s application-config.yaml -D<property>=<value> -D<property>=<value>
詳細は、「サポートされるプロパティー」 を参照してください。
8.1. サポートされるプロパティー
このセクションに記載の Business Central のシステムプロパティーは standalone*.xml
ファイルに渡されます。
または、スタンドアロン Business Central のインストール時に、以下のコマンドで、本セクションに列記するプロパティーを使用することができます。
java -jar rhdm-7.4.0-decision-central-standalone.jar -s application-config.yaml -D<property>=<value> -D<property>=<value>
このコマンドで、<property>
が以下に列記するプロパティーのいずれかで、<value>
がそのプロパティーに割り当てる値です。
- Git ディレクトリー
以下のプロパティーを使用して、Business Central Git ディレクトリーの場所と名前を設定します。
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org.uberfire.nio.git.dir
: Decision Server Git ディレクトリーの場所。 -
org.uberfire.nio.git.dirname
: Decision Server Git ディレクトリーの名前。デフォルト値は.niogit
です。
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- HTTP 経由の Git
次のプロパティーを使用して、HTTP 経由で Git リポジトリーにアクセスできるように設定します。
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org.uberfire.nio.git.proxy.ssh.over.http
: SSH が HTTP プロキシーを使用するかどうかを指定します。デフォルト:false
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http.proxyHost
: HTTP プロキシー−のホスト名を定義します。デフォルト:null
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http.proxyPort
: HTTP プロキシーのホストポート (整数値) を定義します。デフォルト:null
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org.uberfire.nio.git.http.enabled
: HTTP デーモンを有効または無効にします。デフォルト:true
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org.uberfire.nio.git.http.host
: このデーモンは、HTTP デーモンが有効な場合にホストの識別子としてこのプロパティーを使用します。これは、HTTP 経由で Git リポジトリーにアクセスする方法を表示するときに使用する参考属性です。HTTP は、継続してサーブレットコンテナーに依存します。デフォルト:localhost
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org.uberfire.nio.git.http.hostname
: HTTP デーモンが有効な場合に、このデーモンはホスト名の識別子としてこのプロパティーを使用します。これは、HTTP 経由で Git リポジトリーにアクセスする方法を表示するときに使用する参考属性です。HTTP は、継続してサーブレットコンテナーに依存します。デフォルト:localhost
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org.uberfire.nio.git.http.port
: このデーモンは、HTTP デーモンが有効な場合にポート番号としてこのプロパティーを使用します。これは、HTTP 経由で Git リポジトリーにアクセスする方法を表示するときに使用する参考属性です。HTTP は、継続してサーブレットコンテナーに依存します。デフォルト値:8080
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- HTTPS 経由の Git
次のプロパティーを使用して、HTTPS 経由で Git リポジトリーにアクセスできるように設定します。
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org.uberfire.nio.git.proxy.ssh.over.https
: SSH が HTTPS プロキシーを使用するかどうかを指定します。デフォルト:false
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https.proxyHost
: HTTPS プロキシーのホスト名。デフォルト:null
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https.proxyPort
: HTTPS プロキシーのホストポート (整数値)。デフォルト:null
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org.uberfire.nio.git.https.enabled
: HTTPS デーモンを有効または無効にします。デフォルト:false
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org.uberfire.nio.git.https.host
: このデーモンは、HTTPS デーモンが有効な場合にホストの識別子としてこのプロパティーを使用します。これは、HTTPS 経由で Git リポジトリーにアクセスする方法を表示するときに使用する参考属性です。HTTPS は、継続してサーブレットコンテナーに依存します。デフォルト:localhost
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org.uberfire.nio.git.https.hostname
: このデーモンは、HTTPS デーモンが有効な場合にホスト名の識別子としてこのプロパティーを使用します。これは、HTTPS 経由で Git リポジトリーにアクセスする方法を表示するときに使用する参考属性です。HTTPS は、継続してサーブレットコンテナーに依存します。デフォルト:localhost
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org.uberfire.nio.git.https.port
: このデーモンは、HTTPS デーモンが有効な場合にポート番号としてこのプロパティーを使用します。これは、HTTPS 経由で Git リポジトリーにアクセスする方法を表示するときに使用する参考属性です。HTTPS は、継続してサーブレットコンテナーに依存します。デフォルト値:8080
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- Git デーモン
次のプロパティーを使用して、Git デーモンを有効にして設定します。
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org.uberfire.nio.git.daemon.enabled
: Git デーモンを有効または無効にします。デフォルト値はtrue
です。 -
org.uberfire.nio.git.daemon.host
: Git デーモンが有効な場合は、このプロパティーをローカルホストの識別子として使用します。デフォルト値はlocalhost
です。 -
org.uberfire.nio.git.daemon.hostname
: Git デーモンが有効な場合は、このプロパティーをローカルホスト名の識別子として使用します。デフォルト:localhost
-
org.uberfire.nio.git.daemon.port
: Git デーモンが有効な場合は、このプロパティーをポート番号として使用します。デフォルト値は9418
です。 org.uberfire.nio.git.http.sslVerify
: Git リポジトリーを確認する SSL 証明書を有効または無効にします。デフォルト:true
注記デフォルトポートまたは割り当てられたポートが既に使用されている場合は、別のポートが自動的に選択されます。ポートが利用可能であることを確認し、詳細についてはログをチェックします。
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- Git SSH
次のプロパティーを使用して、Git SSH デーモンを有効にして設定します。
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org.uberfire.nio.git.ssh.enabled
: SSH デーモンを有効または無効にします。デフォルト値はtrue
です。 -
org.uberfire.nio.git.ssh.host
: SSH デーモンが有効な場合は、このプロパティーをローカルホスト識別子として使用します。デフォルト値はlocalhost
です。 -
org.uberfire.nio.git.ssh.hostname
: SSH デーモンが有効な場合は、このプロパティーをローカルホスト名の識別子として使用します。デフォルト:localhost
org.uberfire.nio.git.SSH.port
: SSH デーモンが有効な場合は、このプロパティーをポート番号として使用します。デフォルト値は8001
です。注記デフォルトポートまたは割り当てられたポートが既に使用されている場合は、別のポートが自動的に選択されます。ポートが利用可能であることを確認し、詳細についてはログをチェックします。
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org.uberfire.nio.git.ssh.cert.dir
: ローカルの証明書が保存される.security
ディレクトリーの場所。デフォルト: 作業ディレクトリー。 -
org.uberfire.nio.git.ssh.passphrase
: SCP スタイルの URL を持つ Git リポジトリーのクローンを作成する場合に、オペレーティングシステムの公開キーストアにアクセスするためのパスフレーズ。たとえば、git@github.com:user/repository.git
です。 -
org.uberfire.nio.git.ssh.algorithm
: SSH で使用されるアルゴリズム。デフォルト値はRSA
です。 -
org.uberfire.nio.git.ssh.ciphers
: コンマ区切りの暗号化の文字列。利用可能な暗号化はaes128-ctr
、aes192-ctr
、aes256-ctr
、arcfour128
、arcfour256
、aes192-cbc
、aes256-cbc
です。このプロパティーを使用しない場合は、すべての暗号化が読み込まれます。 org.uberfire.nio.git.ssh.macs
: コンマ区切りのメッセージ認証コード (MAC) の文字列。利用可能な MAC はhmac-md5
、hmac-md5-96
、hmac-sha1
、hmac-sha1-96
、hmac-sha2-256
、hmac-sha2-512
です。このプロパティーを使用しない場合は、すべての MAC が読み込まれます。注記RSA、または DSA 以外のアルゴリズムを使う場合は、Bouncy Castle JCE ライブラリーを使用するようにアプリケーションサーバーを設定します。
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- Decision Server ノードおよび Decision Manager コントローラー
以下のプロパティーを使用して Decision Manager コントローラーと Decision Server ノードの接続を設定します。
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org.kie.server.controller
: Decision Manager コントローラーとの接続に使用される URL (例:ws://localhost:8080/decision-central/websocket/controller
) -
org.kie.server.user
: Decision Manager コントローラーから Decision Server ノードに接続する際に使用するユーザー名。このプロパティーが必要なのは、この Business Central システムを Decision Manager コントローラーとして使用する場合だけです。 -
org.kie.server.pwd
: Decision Manager コントローラーから Decision Server ノードに接続する時に使用するパスワード。このプロパティーが必要なのは、この Business Central システムを Decision Manager コントローラーとして使用する場合だけです。
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- Maven など
以下のプロパティーを使用して、Maven などの機能を設定します。
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org.uberfire.gzip.enable
:GzipFilter
圧縮フィルターで Gzip の圧縮を有効にするか、または無効にします。デフォルト値:true
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org.uberfire.metadata.index.dir
: Lucene の.index
ディレクトリーが保存される場所。デフォルト: 作業ディレクトリー -
org.uberfire.ldap.regex.role_mapper
: LDAP プリンシパル名をアプリケーションのロール名にマッピングするのに使用する regex パターン。プリンシパルの値がロール名に一致する場合はアプリケーションのロール名に置き換えられるため、変数ロールはパターンの一部でなければならない点に注意してください。デフォルト: 不使用 -
org.uberfire.sys.repo.monitor.disabled
: 設定モニターを無効にします。無効にした場合の影響を正しく理解していない場合は、無効にしないでください。デフォルト値はfalse
です。 -
org.uberfire.secure.key
: パスワードの暗号化で使用するパスワード。デフォルト値:org.uberfire.admin
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org.uberfire.secure.alg
: パスワードの暗号化で使用する暗号化アルゴリズム。デフォルト値:PBEWithMD5AndDES
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org.uberfire.domain
: uberfire が使用するセキュリティードメイン名。デフォルト値:ApplicationRealm
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org.guvnor.m2repo.dir
: Maven リポジトリーディレクトリーが保存される場所。デフォルト値:<working-directory>/repositories/kie
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org.guvnor.project.gav.check.disabled
: グループ ID、アーティファクト ID、およびバージョン (GAV) のチェックを無効にします。デフォルト値はfalse
です。 -
org.kie.build.disable-project-explorer
: Project Explorer で選択したプロジェクトの自動ビルドを無効にします。デフォルト値はfalse
です。 -
org.kie.verification.disable-dtable-realtime-verification
: デシジョンテーブルのリアルタイム確認および検証を無効にします。デフォルト値はfalse
です。 kie.maven.offline.force
: Maven のオフライン動作を強制します。true に設定すると、オンラインの依存関係解決が無効になります。デフォルト:false
。注記このプロパティーは、Business Central にのみ使用してください。他のコンポーネントとランタイム環境を共有する場合は、設定を分離して、Business Central にだけ適用してください。
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designerdataobjects
: データオブジェクトの機能を無効にします。このパラメーターの値をfalse
に設定します。
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