IBM WebSphere Application Server への Decision Server のインストールおよび設定

Red Hat Decision Manager 7.4

Red Hat Customer Content Services

概要

本書では、Decision Server 用に IBM WebSphere Application Server を設定する方法と、IBM サーバーインスタンスに Decision Server をインストールする方法を説明します。

前書き

システム管理者は、Red Hat Decision Server に IBM WebSphere Application Server を設定し、IBM サーバーインスタンスに Decision Server をインストールできます。

前提条件

  • IBM WebSphere Application Server インスタンスのバージョン 9.0 以降がインストールされている。詳細なインストール手順は「IBM WebSphere Application Server 製品ページ」を参照してください。
  • WebSphere 統合ソリューションコンソール (通常は http://<HOST>:9060/ibm/console) へのアクセスがある。

第1章 Decision Server

Decision Server は、Red Hat Decision Manager のルールおよびその他のアーティファクトが保存され、実行されるサーバーです。Decision Server はスタンドアロンで組み込みのコンポーネントで、REST、Java Message Service (JMS)、または Java クライアントサイドアプリケーションで利用可能なインターフェース、およびソルバーを介した Red Hat Business Optimizer 機能を使用して、ルールのインスタンスを作成して実行することができます。

Web でデプロイ可能な WAR ファイルとして作成することで、Decision Server は Web コンテナーであればどこにでもデプロイできます。Decision Server の現在のバージョンには、Red Hat Decision Manager および Red Hat Process Automation Manager の両方に対するデフォルトの拡張機能が含まれます。

Decision Server はメモリー消費が最小限でフットプリントが小さいため、クラウドインスタンスに簡単にデプロイできます。このサーバーの各インスタンスでは、複数のコンテナーを開いてインスタンスを作成できるため、並行して複数のルールサービスを実行できます。

Decision Server は、Oracle WebLogic Server、IBM WebSphere Application Server などのアプリケーションサーバーと統合して、Red Hat Decision Manager のアプリケーション管理を合理化できます。

第2章 IBM WebSphere Application Server

IBM WebSphere Application Server は、Java ベースの Web アプリケーションをホストし、Java EE 認定ランタイム環境を提供する、柔軟性が高くかつ安全な Web アプリケーションです。IBM WebSphere 9.0 は Java SE 8 に対応しており、Java EE 7 に完全に準拠しています。

第3章 IBM WebSphere Application Server のインストールおよび実行

Decision Server に対応する多くの設定を適用するために、IBM WebSphere Application Server をインストールして実行する必要があります。本セクションは、IBM WebSphere をインストールして起動する方法を説明します。

インストールに関する最新の詳細説明は IBM Knowledge Center を参照してください。

手順

  1. IBM Installation Manager バージョン 1.8.5 以降を「IBM Installation Manager and Packaging Utility download links」ページからダウンロードします。IBM WebSphere のインストールには IBM Installation Manager が必要です。
  2. ダウンロードしたアーカイブを展開し、作成されたディレクトリーで、root 権限で以下のコマンドを実行します。

    sudo ./install

    IBM Installation Manager が開きます。

  3. FilePreferences の順に移動して、Add Repository をクリックします。
  4. Add Repository ウィンドウに、IBM WebSphere 9.0 のリポジトリー URL を入力します。すべてのリポジトリー URL は、IBM Knowledge Center の 「Online product repositories for IBM WebSphere Application Server offerings」 ページで確認できます。
  5. 端末で、インストール時に指定した IBM WebSphere Application Server ディレクトリーの場所に移動します。
  6. /bin ディレクトリーに変更し、以下の例のようなコマンドを実行して、IBM WebSphere のプロファイル、ユーザー名、およびパスワードを作成します。プロファイルは、ランタイム環境を定義します。プロファイルには、ランタイム環境でサーバーが処理し、変更できるファイルがすべて含まれます。このユーザーはログインに必要になります。

    sudo ./manageprofiles.sh -create -profileName testprofile -profilePath /profiles/testprofile  -adminUserName websphere -adminPassword password123
  7. 端末で、作成したプロファイルの bin ディレクトリー (例: /profiles/testprofile/bin) に移動し、以下のコマンドを実行して IBM WebSphere Application Server インスタンスを起動します。

    sudo ./startServer.sh <SERVER_NAME>

    <SERVER_NAME> は、WebSphere 統合ソリューションコンソールの ServersServer TypesIBM WebSphere Application Servers で定義した IBM WebSphere Application Server の名前です。

  8. Web ブラウザーで、以下の URL を開きます。

    http://<HOST>:9060/ibm/console

    <HOST> は、ターゲットサーバーの名前または IP アドレスです。

    たとえば、システムで起動している IBM WebSphere のローカルインスタンスに対して WebSphere 統合ソリューションコンソールを起動する場合は、以下の URL を Web ブラウザーに入力します。

    http://localhost:9060/ibm/console
  9. WebSphere 統合ソリューションコンソールのログインページが表示されたら、管理者の認証情報を入力します。

第4章 Decision Server への IBM WebSphere Application Server の設定

IBM WebSphere Application Server に Decision Server をデプロイする前に、システムプロパティー、セキュリティー設定、JMS 要件、その他の IBM WebSphere プロパティーを設定する必要があります。この設定により、Decision Server との最適な統合が促進されます。

前提条件

  • IBM WebSphere Application Server をインストールして実行している。
  • WebSphere 統合ソリューションコンソールにログインしている。

4.1. 管理セキュリティーの有効化

WebSphere 統合ソリューションコンソールで管理セキュリティーを有効にして、ユーザーおよびグループを作成するために必要な権限を取得します。

手順

  1. WebSphere 統合ソリューションコンソールで、SecurityGlobal Security の順にクリックし、Enable Application Security オプションが選択されていることを確認します。選択していても、サーバーレベルで上書きされている可能性があります。
  2. Security Configuration Wizard をクリックし、Next をクリックします。
  3. ユーザー情報を含むリポジトリーを選択します。たとえば、ローカル設定で Federated repositories を選択します。
  4. Next をクリックします。
  5. Primary administrative user name および Password を入力します。
  6. Next をクリックし、Finish をクリックします。
  7. Messages ウィンドウで Save をクリックして、マスター設定への変更を保存します。

    図4.1 セキュリティー変更の保存

    Save security changes
  8. 端末で、インストール時に指定した IBM WebSphere Application Server の /bin ディレクトリーの場所に移動し、以下のコマンドを実行して IBM WebSphere を停止して再起動し、セキュリティーの変更を適用します。

    sudo ./stopServer.sh <SERVER_NAME>
    sudo ./startServer.sh <SERVER_NAME>

    <SERVER_NAME> は、WebSphere 統合ソリューションコンソールの ServersServer TypesIBM WebSphere Application Servers で定義した IBM WebSphere Application Server の名前です。

4.2. Java Message Service (JMS) の設定

Java Message Service (JMS) は、Decision Server が、Oracle WebLogic Server、IBM WebSphere Application Server などのアプリケーションサーバーとメッセージを交換するために使用する Java API です。Decision Server を経由して JMS メッセージを送受信するようにアプリケーションサーバーを設定し、2 台のサーバー間でコラボレーションが適切に行われるようにします。

4.2.1. サービスバスを作成し、IBM WebSphere を追加します。

JMS を使用するためには、サービスバスを作成し、IBM WebSphere Application Server をそのメンバーとして追加します。

手順

  1. WebSphere 統合ソリューションコンソールで、Service IntegrationBusesNew の順に移動します。
  2. 新しいバス名を入力し、Bus Security オプションの選択を解除します。
  3. Next をクリックしてから Finish をクリックし、サービスバスを作成します。
  4. 作成しておいたサービスバスを選択します。
  5. TopologyBus MembersAdd をクリックします。
  6. Add a New Bus Member ウィザードを使用し、IBM WebSphere Application Server と、永続性に関するメッセージストアのタイプを選択します。メッセージストアのプロパティーを指定することもできます。
  7. Finish をクリックし、バスメンバーを追加します。

4.2.2. JMS 接続ファクトリーの作成

Decision Server でメッセージングを有効にするには、メッセージの送受信に JMS 接続ファクトリーをいくつか作成する必要があります。

前提条件

  • IBM WebSphere Application Server にサービスバスを作成している。

手順

  1. WebSphere 統合ソリューションコンソールで、ResourcesJMSConnection Factories の順に移動します。
  2. 正しいスコープを選択し、New をクリックします。
  3. Default Messaging Provider オプションを選択し、OK をクリックします。
  4. 以下に示す必須の接続ファクトリーに、接続ファクトリーの名前 (例: KIE.SERVER.REQUEST) および JNDI 名 (例: jms/cf/KIE.SERVER.REQUEST) を入力して、Bus Name ドロップダウンリストからサービスバス名を選択します。残りのオプションはデフォルト値のままにします。
  5. Apply および Save をクリックして master 設定への変更を保存し、必要な各ファクトリーに上述の手順を繰り返します。

4.2.2.1. Decision Server の JMS 接続ファクトリー

以下は、Decision Server で JMS メッセージングを有効にするために必要な Java Message Service (JMS) 接続ファクトリーになります。

表4.1 Decision Server に必要な JMS 接続ファクトリー

名前デフォルト値用途

KIE.SERVER.REQUEST

jms/cf/KIE.SERVER.REQUEST

全要求を Decision Server へ送信

KIE.SERVER.RESPONSE

jms/cf/KIE.SERVER.RESPONSE

Decision Server が生成する応答をすべて受信

4.2.3. JMS キューの作成

JMS キューは、ポイントツーポイントメッセージング (point-to-point messaging) の宛先エンドポイントになります。Decision Server で JMS メッセージングを有効にするには JMS キューをいくつか作成する必要があります。

前提条件

  • IBM WebSphere Application Server にサービスバスを作成している。

手順

  1. WebSphere 統合ソリューションコンソールで、ResourcesJMSQueues の順に移動します。
  2. 正しいスコープを選択し、New をクリックします。
  3. Default Messaging Provider オプションを選択し、OK をクリックします。
  4. 以下に示す必須のキューに、キューの名前 (例: KIE.SERVER.REQUEST) および JNDI 名 (例: jms/queue/KIE.SERVER.REQUEST) を入力して、Bus Name ドロップダウンリストからサービスバスを選択します。
  5. Queue Name ドロップダウンリストで Create Service Integration Bus Destination を選択して一意の識別子を入力し、事前に作成したバスメンバーを選択します。
  6. Apply および Save をクリックして master 設定への変更を保存し、必要な各キューに上述の手順を繰り返します。

4.2.3.1. Decision Server の JMS キュー

以下は、Decision Server で JMS メッセージングを有効にするために必要な Java Message Service (JMS) キューになります。

表4.2 Decision Server に必要な JMS キュー

名前デフォルト値用途

KIE.SERVER.REQUEST

jms/KIE.SERVER.REQUEST

全要求を Decision Server へ送信

KIE.SERVER.RESPONSE

jms/KIE.SERVER.RESPONSE

Decision Server が生成する応答をすべて受信

4.2.4. JMS アクティベーション仕様の作成

キューと、JMS を有効にするメッセージ駆動型 Bean との間にブリッジを行うには、JMS アクティベーション仕様が必要です。

前提条件

  • IBM WebSphere Application Server にサービスバスを作成している。
  • JMS キューを作成している。

手順

  1. WebSphere 統合ソリューションコンソールで、ResourcesJMSActivation Specifications の順に移動します。
  2. 正しいスコープを選択し、New をクリックします。
  3. Default Messaging Provider オプションを選択し、OK をクリックします。
  4. 以下に示す必須のアクティベーション仕様に、アクティベーション仕様名 (例: KIE.SERVER.REQUEST) および JNDI 名 (例: jms/activation/KIE.SERVER.REQUEST) を入力して、Bus Name ドロップダウンリストからサービスバス名を選択します。
  5. Destination Type ドロップダウンリストで Queue を選択し、Destination lookup に対応するキューの名前 (例: jms/queue/KIE.SERVER.REQUEST) を入力します。
  6. Apply および Save をクリックして master 設定への変更を保存し、必要な各アクティベーション仕様に上述の手順を繰り返します。

4.2.4.1. Decision Server の JMS アクティベーション仕様

以下は、Decision Server で JMS メッセージングを有効にするために必要な Java Message Service (JMS) アクティベーション仕様になります。

表4.3 Decision Server に必要な JMS アクティベーション仕様

名前デフォルト値用途

KIE.SERVER.REQUEST

jms/activation/KIE.SERVER.REQUEST

全要求を Decision Server へ送信

KIE.SERVER.RESPONSE

jms/activation/KIE.SERVER.RESPONSE

Decision Server が生成する応答をすべて受信

4.3. IBM WebSphere Application Server へのシステムプロパティーの設定

Decision Server をデプロイする前に、IBM WebSphere Application Server に、本セクションに記載するシステムプロパティーを設定します。

手順

  1. WebSphere 統合ソリューションコンソールで、ServersServer TypesIBM WebSphere Application Servers の順にクリックします。
  2. アプリケーションサーバーの一覧で、Decision Server をデプロイするサーバーを選択します。
  3. Server InfrastructureJava and Process ManagementProcess Definition をクリックします。

    図4.2 WebSphere 設定ページ

    WebSphere configuration page
  4. Additional PropertiesJava Virtual Machine をクリックします。

    図4.3 プロセスの定義設定ページ

    process definition2

    これにより、IBM WebSphere を起動する際に使用する JVM の設定プロパティーが開きます。

  5. Initial heap size および Maximum heap size の両方を 2048 に設定し、Apply をクリックして Java Virtual Machine (JVM) メモリーサイズを増やします。Decision Server はこの値でテストされています。JVM メモリーサイズを増やさないと、Decision Server のデプロイ時に IBM WebSphere Application Server がフリーズするかエラーが発生します。
  6. Additional PropertiesCustom Properties をクリックします。
  7. NewCustom JVM Properties の順にクリックし、以下のプロパティーを IBM WebSphere に追加します。

    表4.4 Decision Server のシステムプロパティー

    名前説明

    kie.server.jms.queues.response

    jms/queue/KIE.SERVER.RESPONSE

    Decision Server が使用する応答用の JMS キューの JNDI 名。

    org.kie.server.domain

    WSLogin

    JMS の使用時にユーザーの認証に使用される JAAS LoginContext ドメイン。

    org.jbpm.server.ext.disabled

    true

    RHDM でサポートされていない Business Central の機能を無効にします。設定されていない場合は、Decision Server は機能しますが、起動時にエラーメッセージを表示します。

    org.jbpm.ui.server.ext.disabled

    true

    RHDM でサポートされていない Business Central の機能を無効にします。設定されていない場合は、Decision Server は機能しますが、起動時にエラーメッセージを表示します。

    org.jbpm.case.server.ext.disabled

    true

    RHDM でサポートされていない Business Central の機能を無効にします。設定されていない場合は、Decision Server は機能しますが、起動時にエラーメッセージを表示します。

    org.jboss.logging.provider

    jdk

    このプロパティーは、CA SiteMinder TAI (SMTAI) が環境にインストールされている場合にのみ必要になります。このプロパティーを使用すると、Dashbuilder でログを記録するために、Hibernate が log4j ではなく、JDK を強制的に使用しようとします。CA SiteMinder TAI (SMTAI) には古いバージョンの log4j が含まれており、これにより競合が生じます。

  8. Save をクリックして、マスター設定への変更を保存します。

4.4. IBM WebSphere Application Server の停止および再起動

IBM WebSphere Application Server に必要なシステムプロパティーをすべて設定したあと、IBM サーバーを停止および再起動して、設定が適用されていることを確認します。

手順

端末で、インストール時に指定した IBM WebSphere Application Server の /bin ディレクトリーの場所に移動し、以下のコマンドを実行して IBM WebSphere を停止して再起動し、設定変更を適用します。

sudo ./stopServer.sh <SERVER_NAME>
sudo ./startServer.sh <SERVER_NAME>

<SERVER_NAME> は、WebSphere 統合ソリューションコンソールの ServersServer TypesIBM WebSphere Application Servers で定義した IBM WebSphere Application Server の名前です。

第5章 IBM WebSphere Application Server への Decision Server のインストールおよび実行

IBM WebSphere Application Server に必要なシステムプロパティーをすべて設定したら、IBM WebSphere に Decision Server をインストールして、Red Hat Decision Manager アプリケーション管理を合理化します。

前提条件

手順

  1. Red Hat カスタマーポータルの Software Downloads ページに移動し (ログインが必要)、ドロップダウンオプションから製品およびバージョンを選択します。

    • Product: Decision Manager
    • バージョン: 7.4
  2. Red Hat Decision Manager 7.4.0 Decision Server for All Supported EE7 Containers をダウンロードします。
  3. rhdm-7.4.0-kie-server-ee7.zip アーカイブを一時ディレクトリーに展開します。以下の例では、このディレクトリーを TEMP_DIR とします。
  4. kie-server.war ディレクトリーを再パッケージ化します。

    1. TEMP_DIR/rhdm-7.4.0-kie-server-ee7/kie-server.war ディレクトリーに移動します。
    2. TEMP_DIR/rhdm-7.4.0-kie-server-ee7/kie-server.war ディレクトリーのコンテンツを選択し、kie-server.zip ファイルを作成します。
    3. kie-server.zip の名前を kie-server.war に変更します。このファイルを使用して、Decision Server をデプロイします。
    4. 必要に応じて、新しい kie-server.war ファイルを、デプロイしやすい便利な場所にコピーします。
  5. WebSphere 統合ソリューションコンソールで、ApplicationsApplication TypesWebSphere Enterprise Applications の順に移動します。
  6. Install をクリックします。
  7. 再パッケージ化した kie-server.war ファイルに移動して選択し、アップロードします。
  8. Fast Path を選択し、Next をクリックします。

    Install New Application ウィザードが開きます。

  9. Application Namekie-server に変更し、Next をクリックします。
  10. 要件に合わせて Decision Server モジュールをサーバーにマッピングし、Next をクリックします。
  11. Bind Listeners for Message-Driven Beans の場合は 、両 Bean に Activation Specification を選択し、Target Resource JNDI Name フィールドに jms/activation/KIE.SERVER.REQUEST を入力し、KIE.SERVER.REQUEST 接続ファクトリーの jms/cf/KIE.SERVER.REQUEST JNDI 名を入力します。
  12. Map Virtual Hosts for Web Modules セクションでは、デフォルト値をそのままにして、Next をクリックします。
  13. コンテキストのルートを kie-server に設定します。
  14. Metadata for Modules セクションで、デフォルト値をそのままにして Next をクリックします。
  15. Finish をクリックして Decision Server をインストールし、Save をクリックして master 設定に変更を保存します。

5.1. Decision Server のグループおよびロールの作成

Decision Server をインストールしたら、kie-server グループと、ユーザーを作成します。

前提条件

  • Decision Server が IBM WebSphere Application Server インスタンスにインストールされている。

手順

  1. WebSphere 統合ソリューションコンソールで、Users and GroupsManage Groups の順にクリックします。
  2. Manage Groups 画面で Create をクリックします。
  3. Create a Group 画面の Group name ボックスに kie-server と入力し、Create をクリックします。
  4. kie-server グループに追加するユーザーを作成するには、Users and GroupsManage Users の順にクリックします。
  5. Create a User セクションで、必要な情報を入力します。
  6. Group Membership をクリックします。
  7. Group Membership 画面で kie-server をクリックして Mapped To に移動し、Close をクリックします。
  8. Create a User 画面で Create をクリックします。

5.2. Decision Server のグループおよびロールのマッピング

Decision Server をインストールしたら、WebSphere 統合ソリューションコンソールで kie-server ロールを kie-server グループにマッピングして、Decision Server を実行します。

前提条件

  • Decision Server が IBM WebSphere Application Server インスタンスにインストールされている。
  • IBM WebSphere Application Server には、1 人以上のユーザーが追加されている kie-server グループがある。

手順

  1. WebSphere 統合ソリューションコンソールで、ApplicationsApplication TypesWebSphere Enterprise Applications に移動し、新たにインストールした kie-server アプリケーションを選択します。
  2. Detail PropertiesSecurity Role to User/Group Mapping をクリックします。
  3. kie-server ロールを選択し、Map Groups をクリックして、kie-server グループを検索します。
  4. kie-server グループを、Available 一覧から Selected 一覧に移動し、OK をクリックします。

    このマッピングにより、IBM WebSphere Application Server の kie-server グループのユーザーに、Decision Server へのアクセスが付与されます。

  5. Save をクリックしてマッピングを完了します。

5.3. Decision Server のクラスローディングの設定

Decision Server をインストールしたら、親クラスを最後にロードするように、クラスローディングを設定する必要があります。

手順

  1. ApplicationsApplication TypesWebSphere Enterprise Applications に移動し、kie-server をクリックします。
  2. 左側の Detail Properties の見出しにある Class Loading and Update Detection をクリックします。
  3. プロパティーで、Class Loader OrderClasses loaded with local class loader first (parent last) に、WAR Class Loader PolicySingle class loader for application に変更します。
  4. 変更をマスター設定に保存します。

5.4. インストールの検証

Decision Server をインストールして Decision Server グループマッピングを定義したら、サーバーが実行していることを確認します。

前提条件

  • Decision Server が IBM WebSphere Application Server インスタンスにインストールされている。
  • ヘッドレス Decision Manager コントローラーに必要なシステムプロパティーをすべて設定している。
  • IBM WebSphere Application Server に Decision Server グループマッピングを定義している。

手順

Decision Server の URL (http://<HOST>:<PORT>/kie-server) に移動し、サーバーが実行していることを確認するか、GET 要求を http://<HOST>:<PORT>/kie-server/services/rest/server に送信して、Decision Server REST API が応答するかどうかを確認します。

<HOST> は、Decision Server ホストの ID または名前です (例: localhost または 192.7.8.9)。

<PORT> は、Decision Server ホストのポートです (例: 9060)。

Decision Server が実行していない場合は、IBM WebSphere Application Server インスタンスを停止して再起動し、Decision Server の URL または API に再度アクセスしてみてください。

第6章 IBM WebSphere Application Server へのヘッドレス Decision Manager コントローラーのインストールおよび実行

Decision Server REST API または Java Client API を使用して Decision Server に接続するには、IBM WebSphere Application Server にヘッドレス Decision Manager コントローラーをインストールします。ヘッドレス Decision Manager コントローラーは、一元化された方法で Decision Server 設定を管理するため、このコントローラーを使用してコンテナーの作成および維持を行い、他のサーバーレベルのタスクを実行することができます。

注記

実稼働環境で最適な結果を得るには、Decision Server とヘッドレス Decision Manager コントローラーを別のサーバーにインストールします。開発環境の場合は、Decision Server とヘッドレス Decision Manager コントローラーを同じサーバーにインストールできます。

前提条件

  • 4章Decision Server への IBM WebSphere Application Server の設定」の説明通りに IBM WebSphere Application Server インスタンスを設定している。
  • Decision Server が IBM WebSphere Application Server インスタンスにインストールされている。
  • インストールを完了するために必要なユーザーパーミッションがある。

手順

  1. Red Hat カスタマーポータルの Software Downloads ページに移動し (ログインが必要)、ドロップダウンオプションから製品およびバージョンを選択します。

    • Product: Decision Manager
    • バージョン: 7.4
  2. Red Hat Decision Manager 7.4.0 Add-Ons をダウンロードします。
  3. ダウンロードした rhdm-7.4.0-add-ons.zip ファイルを一時ディレクトリーに展開します。
  4. rhdm-7.4.0-add-ons.zip ファイルを一時ディレクトリーに展開します。以下の例では、このディレクトリーを TEMP_DIR とします。
  5. rhdm-7.4.0-add-ons/rhdm-7.4-controller-ee7.zip ファイルを展開します。
  6. controller.war ディレクトリーを再パッケージ化します。

    1. TEMP_DIR/rhdm-7.4.0-add-ons/rhdm-7.4-controller-ee7/controller.war ディレクトリーに移動します。
    2. TEMP_DIR/rhdm-7.4.0-add-ons/rhdm-7.4-controller-ee7/controller.war ディレクトリーのコンテンツを選択して、controller.zip ファイルを作成します。
    3. controller.zip の名前を controller.war に変更します。このファイルを使用して、ヘッドレス Decision Manager コントローラーをデプロイします。
    4. 必要に応じて、新しい controller.war ファイルを、デプロイしやすい場所にコピーします。
  7. WebSphere 統合ソリューションコンソールで、ApplicationsApplication TypesWebSphere Enterprise Applications の順に移動します。
  8. Install をクリックします。
  9. 再パッケージ化した controller.war ファイルに移動し、選択してアップロードします。
  10. Fast Path を選択し、Next をクリックします。

    Install New Application ウィザードが開きます。

  11. Application Namecontroller に変更し、Next をクリックします。
  12. 要件に合わせて ヘッドレス Decision Manager コントローラーモジュールをサーバーにマッピングし、Next をクリックします。
  13. Bind Listeners for Message-Driven Beans の場合は 、両 Bean に Activation Specification を選択し、Target Resource JNDI Name フィールドに jms/activation/KIE.SERVER.REQUEST を入力し、KIE.SERVER.REQUEST 接続ファクトリーの jms/cf/KIE.SERVER.REQUEST JNDI 名を入力します。
  14. Map Virtual Hosts for Web Modules セクションでは、デフォルト値をそのままにして、Next をクリックします。
  15. コンテキストルートを controller に設定します。
  16. Metadata for Modules セクションで、デフォルト値をそのままにして Next をクリックします。
  17. Finish をクリックしてヘッドレス Decision Manager コントローラーをインストールし、Save をクリックして master 設定への変更を保存します。

6.1. ヘッドレス Decision Manager コントローラーへのクラスローディングの設定

ヘッドレス Decision Manager コントローラーをインストールしたら、親クラスを最後にロードするように、Decision Server クラスローディングを設定する必要があります。

手順

  1. ApplicationsApplication TypesWebSphere Enterprise Applications に移動し、kie-server をクリックします。
  2. 左側の Detail Properties の見出しにある Class Loading and Update Detection をクリックします。
  3. プロパティーで、Class Loader OrderClasses loaded with local class loader first (parent last) に、WAR Class Loader PolicySingle class loader for application に変更します。
  4. 変更をマスター設定に保存します。

6.2. ヘッドレス Decision Manager コントローラーのシステムプロパティーの設定

ヘッドレス Decision Manager コントローラーをインストールしたら、本セクションで紹介するシステムプロパティーをアプリケーションサーバーに設定して、ヘッドレス Decision Manager コントローラーとの適切な接続を有効にします。

注記

実稼働環境で最適な結果を得るには、Decision Server とヘッドレス Decision Manager コントローラーを別のサーバーにインストールします。開発環境の場合は、Decision Server とヘッドレス Decision Manager コントローラーを同じサーバーにインストールします。いずれの場合も、ヘッドレス Decision Manager コントローラーがインストールされているすべてのアプリケーションサーバーでこのプロパティーを変更します。

前提条件

  • Decision Server およびヘッドレス Decision Manager コントローラーがアプリケーションサーバーインスタンスにインストールされている。

手順

  1. ヘッドレス Decision Manager コントローラーがインストールされているアプリケーションサーバーインスタンスに、以下の JVM プロパティー値を指定します。

    表6.1 ヘッドレス Decision Manager コントローラーに必要なプロパティー

    名前要件

    org.kie.server.user

    kie-server ロールが割り当てられているユーザー

    org.kie.server.pwd

    org.kie.server.user プロパティーに指定したユーザーのパスワード

  2. Decision Server がインストールされているアプリケーションサーバーインスタンスに、以下の JVM プロパティー値を指定します。

    表6.2 ヘッドレス Decision Manager コントローラーがインストールされている場合に Decision Server に必要なプロパティー

    名前要件

    org.kie.server.controller.user

    kie-server ロールが割り当てられているユーザー

    org.kie.server.controller.pwd

    org.kie.server.controller.user プロパティーに指定したユーザーのパスワード

    org.kie.server.id

    Decision Server インストールの ID または名前 (rhdm700-decision-server-1 など)

    org.kie.server.location

    Decision Server の URL (http://<HOST>:<PORT>/kie-server/services/rest/server)

    org.kie.server.controller

    ヘッドレス Decision Manager コントローラーの URL (http://<HOST>:<PORT>/controller/rest/controller)

    <HOST> は、Decision Server ホストの ID または名前です (例: localhost または 192.7.8.9)。

    <PORT> は、Decision Server ホストのポートです (例: 7001)。

6.3. ヘッドレス Decision Manager コントローラーのグループおよびロールのマッピング

ヘッドレス Decision Manager コントローラーをインストールしたら、WebSphere 統合ソリューションコンソールに kie-server グループを作成し、kie-server ロールを kie-server グループにマッピングします。

前提条件

  • ヘッドレス Decision Manager コントローラーが IBM WebSphere Application Server インスタンスにインストールされている。

手順

  1. WebSphere 統合ソリューションコンソールで、「Decision Server グループおよびロールの作成」 の記載通りに、そのグループ向けに kie-server グループおよびユーザーを作成します。
  2. ApplicationsApplication TypesWebSphere Enterprise Applications に移動し、新たにインストールしたヘッドレス Decision Manager コントローラーを選択します。
  3. Detail PropertiesSecurity Role to User/Group Mapping をクリックします。
  4. kie-server ロールを選択し、Map Groups をクリックして、kie-server グループを検索します。
  5. kie-server グループを、Available 一覧から Selected 一覧に移動し、OK をクリックします。

    このマッピングにより、事前に作成した管理者ユーザーに Decision Manager へのアクセスが付与されます。

  6. Save をクリックしてマッピングを完了します。

6.4. インストールの検証

ヘッドレス Decision Manager コントローラーをインストールし、必要なシステムプロパティーとロール要件をアプリケーションサーバーに定義したら、ヘッドレス Decision Manager コントローラーが正しく動作していることを確認します。

前提条件

  • Decision Server およびヘッドレス Decision Manager コントローラーがアプリケーションサーバーインスタンスにインストールされている。
  • アプリケーションサーバーで、ヘッドレス Decision Manager コントローラーに必要なシステムプロパティーおよびロール要件をすべて設定している。

手順

端末で以下のコマンドを実行して、ヘッドレス Decision Manager コントローラーが動作していることを確認します。

curl -X GET "http://<HOST>:<PORT>/controller/rest/controller/management/servers" -H  "accept: application/xml" -u '<CONTROLLER>:<CONTROLLER_PWD>'

<HOST> は、Decision Server ホストの ID または名前です (例: localhost または 192.7.8.9)。

<PORT> は、Decision Server ホストのポートです (例: 7001)。

<CONTROLLER> および <CONTROLLER_PWD> は、本セクションで作成したユーザーの認証情報です。

このコマンドにより、Decision Server インスタンスに関する情報が返されます。

注記

別の方法では、Decision Server Java API Client を使用してヘッドレス Decision Manager コントローラーにアクセスすることもできます。

ヘッドレス Decision Manager コントローラーが実行していない場合は、アプリケーションサーバーインスタンスを停止して再起動し、ヘッドレス Decision Manager コントローラーの URL または API へ再度アクセスしてみてください。

第7章 IBM WebSphere Application Server での埋め込みデシジョンエンジンの設定

デシジョンエンジンとは、デシジョンとビジネスプロセスを実行できるようにする軽量のルールエンジンです。デシジョンエンジンは、Red Hat Decision Manager アプリケーションに含めるか、OpenShift、Kubernetes および Docker 経由でサービスとしてデプロイできます。また、API を使用して Red Hat Decision Manager に埋め込むか、または contexts and dependency injection (CDI) サービスセットの一部として、埋め込むことができます。

Red Hat Decision Manager アプリケーションで埋め込みされたエンジンを使用する予定の場合には、Red Hat Business Automation 部品表 (BOM) ファイルをプロジェクトの pom.xml ファイルに追加して、プロジェクトに、Maven の依存関係を追加する必要があります。Red Hat Business Automation BOM は、Red Hat Decision Manager に適用されます。Red Hat Business Automation BOM に関する詳細は、「What is the mapping between Red Hat Decision Manager and the Maven library version?」を参照してください。

手順

  1. Red Hat Business Automation BOM を pom.xml ファイルで宣言します。

    <dependencyManagement>
     <dependencies>
      <dependency>
       <groupId>com.redhat.ba</groupId>
       <artifactId>ba-platform-bom</artifactId>
       <version>7.4.0.GA-redhat-00002</version>
       <type>pom</type>
       <scope>import</scope>
      </dependency>
     </dependencies>
    </dependencyManagement>
    <dependencies>
    <!-- Your dependencies -->
    </dependencies>
  2. <dependencies> タグでお使いのプロジェクトに必要な依存関係を宣言します。製品の BOM をプロジェクトにインポートしたら、ユーザー向け製品依存関係のバージョンが定義されるため、<dependency> 要素のサブ要素 <version> を指定する必要はありません。ただし、<dependency> 要素を使用して、プロジェクトで使用する依存関係を宣言する必要があります。

    • 標準的な Red Hat Decision Manager プロジェクトでは、使用する機能に応じて、以下の依存関係を宣言します。

      埋め込みデシジョンエンジン依存関係

      <dependency>
        <groupId>org.drools</groupId>
        <artifactId>drools-compiler</artifactId>
      </dependency>
      
      <!-- Dependency for persistence support. -->
      <dependency>
        <groupId>org.drools</groupId>
        <artifactId>drools-persistence-jpa</artifactId>
      </dependency>
      
      <!-- Dependencies for decision tables, templates, and scorecards.
      For other assets, declare org.drools:business-central-models-* dependencies. -->
      <dependency>
        <groupId>org.drools</groupId>
        <artifactId>drools-decisiontables</artifactId>
      </dependency>
      <dependency>
        <groupId>org.drools</groupId>
        <artifactId>drools-templates</artifactId>
      </dependency>
      <dependency>
        <groupId>org.drools</groupId>
        <artifactId>drools-scorecards</artifactId>
      </dependency>
      
      <!-- Dependency for loading KJARs from a Maven repository using KieScanner. -->
      <dependency>
        <groupId>org.kie</groupId>
        <artifactId>kie-ci</artifactId>
      </dependency>

    • Decision Server を使用するには、以下の依存関係を宣言します。

      クライアントアプリケーション Decision Server 依存関係

      <dependency>
        <groupId>org.kie.server</groupId>
        <artifactId>kie-server-client</artifactId>
      </dependency>

    • Red Hat Decision Manager にリモートクライアントを作成するには、以下の依存関係を宣言します。

      クライアントの依存関係

      <dependency>
        <groupId>org.uberfire</groupId>
        <artifactId>uberfire-rest-client</artifactId>
      </dependency>

    • ルール、プロセス定義など、アセットを含む JAR ファイルを作成する場合は、お使いの Maven プロジェクトのパッケージングの種類を kjar とし、org.kie:kie-maven-plugin を使用して、<project> 要素に置かれた kjar パッケージングタイプを処理します。以下の例の ${kie.version} は、「What is the mapping between Red Hat Decision Manager and the Maven library version?」に記載されている Maven ライブラリーのバージョンです。

      <packaging>kjar</packaging>
      <build>
       <plugins>
        <plugin>
         <groupId>org.kie</groupId>
         <artifactId>kie-maven-plugin</artifactId>
         <version>${kie.version}</version>
         <extensions>true</extensions>
        </plugin>
       </plugins>
      </build>
  3. プロジェクトで永続サポートのあるデシジョンエンジンを使用する場合には、Red Hat Business Automation BOM ファイルから version.org.hibernate-4ee7 プロパティーをコピーして、pom.xml ファイルの dependencyManagement セクションに以下のハイバーネートの依存関係を宣言する必要があります。

    永続性のあるデシジョンエンジンにおけるハイバーネートの依存関係

    <!-- hibernate dependencies -->
    <dependencyManagement>
      <dependencies>
        <dependency>
        <groupId>org.hibernate</groupId>
        <artifactId>hibernate-entitymanager</artifactId>
        <version>${version.org.hibernate-4ee7}</version>
        </dependency>
    
        <dependency>
        <groupId>org.hibernate</groupId>
        <artifactId>hibernate-core</artifactId>
        <version>${version.org.hibernate-4ee7}</version>
        </dependency>
      </dependencies>
    </dependencyManagement>

第8章 次のステップ

付録A バージョン情報

本書の最終更新日: 2019 年 7 月 15 日 (月)

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