第7章 OptaPlanner および Quarkus の使用ガイド

https://code.quarkus.redhat.com の Web サイトを使用して Red Hat ビルドの OptaPlanner Quarkus の Maven プロジェクトを生成し、アプリケーションで使用する拡張機能を自動的に追加および設定できます。その後、Quarkus Maven リポジトリーのダウンロードや、プロジェクトでのオンライン Maven リポジトリーの使用が可能になります。

7.1. Apache Maven および Red Hat ビルドの Quarkus

Apache Maven は分散型構築自動化ツールで、ソフトウェアプロジェクトの作成、ビルド、および管理を行うために Java アプリケーション開発で使用されます。Maven は Project Object Model (POM) ファイルと呼ばれる標準の設定ファイルを使用して、プロジェクトの定義や構築プロセスの管理を行います。POM ファイルは、モジュールおよびコンポーネントの依存関係、ビルドの順番、結果となるプロジェクトパッケージのターゲットを記述し、XML ファイルを使用して出力します。これにより、プロジェクトが適切かつ統一された状態でビルドされるようになります。

Maven リポジトリー

Maven リポジトリーには、Java ライブラリー、プラグイン、およびその他のビルドアーティファクトが格納されます。デフォルトのパブリックリポジトリーは Maven 2 Central Repository ですが、複数の開発チームの間で共通のアーティファクトを共有する目的で、社内のプライベートおよび内部リポジトリーとすることが可能です。また、サードパーティーのリポジトリーも利用できます。

Quarkus プロジェクトでオンライン Maven リポジトリーを使用するか、Red Hat ビルドの Quarkus の Maven リポジトリーをダウンロードできます。

Maven プラグイン

Maven プラグインは、POM ファイルの定義済みの部分で 1 つ以上のゴールを達成します。Quarkus アプリケーションは以下の Maven プラグインを使用します。

  • Quarkus Maven プラグイン (quarkus-maven-plugin): Maven による Quarkus プロジェクトの作成を実現して、uber-JAR ファイルの生成をサポートし、開発モードを提供します。
  • Maven Surefire プラグイン (maven-surefire-plugin): ビルドライフサイクルのテストフェーズで使用され、アプリケーションでユニットテストを実行します。プラグインは、テストレポートが含まれるテキストファイルと XML ファイルを生成します。