7.4. code.quarkus.redhat.com を使用した Red Hat ビルドの Quarkus Maven プロジェクトの作成

https://code.quarkus.redhat.com の Web サイトを使用して Red Hat ビルドの OptaPlanner Quarkus の Maven プロジェクトを生成し、アプリケーションで使用する拡張機能を自動的に追加および設定できます。さらに、code.quarkus.redhat.com は、プロジェクトをネイティブ実行可能ファイルにコンパイルするために必要な設定パラメーターを自動的に管理します。

本セクションでは、以下のトピックを含む OptaPlanner Maven プロジェクトを生成するプロセスについて説明します。

  • アプリケーションの基本情報を指定する
  • プロジェクトに追加する拡張を選択する
  • プロジェクトファイルでダウンロード可能なアーカイブを生成する
  • アプリケーションのコンパイルおよび起動のカスタムコマンドを使用する

前提条件

  • Web ブラウザーがある。

手順

  1. Web ブラウザーで https://code.quarkus.redhat.com を開きます。
  2. プロジェクトの詳細を指定します。
  3. プロジェクトのグループ名を入力します。名前の形式は、Java パッケージ命名規則に従います (例: com.example)。
  4. プロジェクトから生成された Maven アーティファクトに使用する名前を入力します (例: code-with-quarkus)。
  5. Build Tool > Maven を選択して、作成するプロジェクトが Maven プロジェクトであることを指定します。選択するビルドツールにより、以下の項目が決定されます。

    • 生成されたプロジェクトのディレクトリー構造。
    • 生成されたプロジェクトで使用される設定ファイルの形式。
    • アプリケーションのコンパイルおよび起動用のカスタムビルドスクリプトおよびコマンド (プロジェクトの生成後に code.quarkus.redhat.com が表示)。

      注記

      Red Hat は、code.quarkus.redhat.com を使用した OptaPlanner Maven プロジェクトの作成だけをサポートします。Red Hat では、Gradle プロジェクトの生成はサポートしていません。

  6. プロジェクトから生成されたアーティファクトで使用するバージョンを入力します。このフィールドのデフォルト値は 1.0.0-SNAPSHOT です。semantic versioning の使用が推奨されますが、必要に応じて、別のタイプのバージョンを使用できます。
  7. プロジェクトをパッケージ化する時に、ビルドツールが生成するアーティファクトのパッケージ名を入力します。

    パッケージ名は、Java パッケージの命名規則に従い、プロジェクトに使用するグループ名と一致するはずですが、別の名前を指定することもできます。

    注記

    code.quarkus.redhat.com Web サイトは、OptaPlanner の最新リリースを自動的に使用します。プロジェクトの生成後に、pom.xml ファイルで BOM バージョンを手動で変更できます。

  8. 以下の拡張を選択して、依存関係として組み込みます。

    • RESTEasy JAX-RS (quarkus-resteasy)
    • RESTEasy Jackson (quarkus-resteasy-jackson)
    • OptaPlanner AI 制約ソルバー (optaplanner-quarkus)
    • OptaPlanner Jackson (optaplanner-quarkus-jackson)

      Red Hat は、一覧にある個別の拡張に対してさまざまなレベルのサポートを提供します。レベルは、各拡張名の横にあるラベルで示されています。

      • SUPPORTED 拡張: Red Hat は、実稼働環境のエンタープライズアプリケーションでの使用を完全にサポートします。
      • TECH-PREVIEW 拡張: Red Hat は、テクノロジープレビュー機能のサポート範囲 に基づき、限定的に、実稼働環境でのサポートを提供します。
      • DEV-SUPPORT 拡張: Red Hat は、実稼働環境での使用をサポートしていません。ただし、新規アプリケーションの開発での使用に対しては、Red Hat 開発者がこれらのコア機能をサポートしています。
      • DEPRECATED 拡張: 同じ機能を提供する新しいテクノロジーまたは実装に置き換える予定です。

        Red Hat では、ラベル付けされていない拡張の実稼働環境での使用はサポートしていません。

  9. Generate your application を選択して選択内容を確認し、生成されたプロジェクトを含むアーカイブのダウンロードリンクのオーバーレイ画面を表示します。オーバーレイ画面には、アプリケーションのコンパイルおよび起動に使用できるカスタムコマンドも表示されます。
  10. Download the ZIP を選択して、生成されたプロジェクトファイルを含むアーカイブをマシンに保存します。
  11. アーカイブの内容を展開します。
  12. 展開したプロジェクトファイルが含まれるディレクトリーに移動します。

    cd <directory_name>
  13. 開発モードでアプリケーションをコンパイルして起動します。

    ./mvnw compile quarkus:dev