16.4. キャッシュサービス Pod へのキャッシュの追加

キャッシュサービス Pod には、推奨設定のデフォルトのキャッシュ設定が含まれます。このデフォルトのキャッシュを使用すると、キャッシュを作成せずに Data Grid の使用を開始できます。

注記

デフォルトのキャッシュは推奨される設定を提供するため、キャッシュをデフォルトのコピーとしてのみ作成する必要があります。複数のカスタムキャッシュが必要な場合は、キャッシュサービス Pod の代わりに Data Grid サービス Pod を作成する必要があります。

手順

  • Data Grid コンソールにアクセスし、XML または JSON 形式でデフォルト設定のコピーを提供します。
  • Data Grid CLI を使用して、以下のようにデフォルトキャッシュからコピーを作成します。

    [//containers/default]> create cache --template=default mycache

16.4.1. デフォルトのキャッシュ設定

このトピックでは、キャッシュサービス Pod のデフォルトのキャッシュ設定について説明します。

<distributed-cache name="default"
                   mode="SYNC"
                   owners="2">
  <memory storage="OFF_HEAP"
          max-size="<maximum_size_in_bytes>"
          when-full="REMOVE" />
  <partition-handling when-split="ALLOW_READ_WRITES"
                      merge-policy="REMOVE_ALL"/>
</distributed-cache>

デフォルトのキャッシュ:

  • 同期分散を使用して、クラスター全体でデータを保存します。
  • クラスターの各エントリーの 2 つのレプリカを作成します。
  • キャッシュエントリーをネイティブメモリー (off-heap) にバイトとして保存します。
  • データコンテナーの最大サイズをバイト単位で定義します。Data Grid Operator は、Pod の作成時に最大サイズを計算します。
  • キャッシュエントリーをエビクトして、データコンテナーのサイズを制御します。自動スケーリングを有効にして、エントリーを削除する代わりにメモリー使用量が増加したときに Data Grid Operator が Pod を追加するようにすることができます。
  • セグメントの所有者が異なるパーティションにある場合でも、キャッシュエントリーの読み取りおよび書き込み操作を可能にする競合解決ストラテジーを使用します。
  • Data Grid が競合を検出すると、キャッシュからエントリーを削除するマージポリシーを指定します。