7.3. ストレージリソースの割り当て

Data Grid サービス Pod にストレージを割り当てることはできますが、キャッシュサービス Pod には割り当てることはできません。

デフォルトで、Data Grid Operator は永続ボリューム要求に 1Gi を割り当てます。ただし、シャットダウン時に Data Grid がクラスターの状態を保持できるように、Data Grid サービス Pod で利用可能なストレージの容量を調整する必要があります。

重要

利用可能なコンテナーストレージが、利用可能なメモリー量を下回ると、データ損失が発生する可能性があります。

手順

  1. ストレージリソースを spec.service.container.storage フィールドで割り当てます。
  2. 必要に応じて、ephemeralStorage フィールドまたは storageClassName フィールド を設定します。

    注記

    これらのフィールドは同時に使用でいません。どちらか 1 つだけを Infinispan CR に追加します。

  3. 変更を適用します。

一時ストレージ

spec:
  service:
    type: DataGrid
    container:
      storage: 2Gi
      ephemeralStorage: true

StorageClass オブジェクトの名前

spec:
  service:
    type: DataGrid
    container:
      storage: 2Gi
      storageClassName: my-storage-class

フィールド説明

spec.service.container.storage

Data Grid サービス Pod のストレージの量を指定します。

spec.service.container.ephemeralStorage

ストレージが一時的または永続的であるかどうかを定義します。一時ストレージを使用するには、値を true に設定します。これは、クラスターのシャットダウンまたは再起動時に、ストレージ内のすべてのデータが削除されることを意味します。デフォルト値は false です。これは、ストレージが永続的であることを意味します。

spec.service.container.storageClassName

永続ボリューム要求 (PVC) に使用する StorageClass オブジェクトの名前を指定します。このフィールドを含める場合は、既存のストレージクラスを値として指定する必要があります。このフィールドを含めない場合、永続ボリューム要求は storageclass.kubernetes.io/is-default-class アノテーションが true に設定されたストレージクラスを使用します。

7.3.1. 永続ボリューム要求

Data Grid Operator は永続ボリューム要求 (PVC) を作成し、コンテナーストレージを
/opt/infinispan/server/data にマウントします。

キャッシュ

キャッシュを作成すると、Data Grid はクラスターの再起動後にキャッシュを使用できるように、設定を永続的に保存します。これは、キャッシュサービス Pod と Data Grid サービス Pod の両方に適用されます。

データ

キャッシュサービス Pod のクラスターでは、データは常に揮発性です。クラスターをシャットダウンすると、データが完全に失われます。

クラスターのシャットダウン中に Data Grid サービス Pod でデータを永続化させる場合は、<file-store/> 要素を Data Grid キャッシュ設定に追加して、ファイルベースのキャッシュストアを使用します。