6.3. JMX MBean を登録するための Data Grid の設定

Data Grid は、統計の収集と管理操作の実行に使用できる JMX MBean を登録できます。JMX とは別に統計を有効にする必要があります。そうしないと、Data Grid はすべての統計属性に 0 の値を提供します。

手順

以下のいずれかの方法でキャッシュコンテナー設定を変更し、JMX を有効にします。

  • 宣言型: <jmx enabled="true" /> 要素をキャッシュコンテナーに追加します。
  • プログラマティック: .jmx().enable() メソッドを呼び出します。

宣言型

<cache-container>
  <jmx enabled="true" />
</cache-container>

プログラマティック

GlobalConfiguration globalConfig = new GlobalConfigurationBuilder()
  .jmx().enable()
  .build();

6.3.1. 複数のキャッシュマネージャーの命名

同じ JVM 上で複数の Data Grid Cache Manager が実行する場合は、競合を防ぐために各 Cache Manager を一意に特定する必要があります。

手順

  • 環境内の各キャッシュマネージャーを一意に識別します。

たとえば、以下の例では、キャッシュマネージャー名として Hibernate2LC を指定します。これにより、org.infinispan:type=CacheManager,name="Hibernate2LC" という名前の JMX MBean が作成されます。

宣言的に

<cache-container name="Hibernate2LC">
  <jmx enabled="true" />
  ...
</cache-container>

プログラムで

GlobalConfiguration globalConfig = new GlobalConfigurationBuilder()
  .cacheManagerName("Hibernate2LC")
  .jmx().enable()
  .build();

6.3.2. カスタム MBean サーバーでの MBean の登録

Data Grid には、カスタム MBeanServer インスタンスに MBean を登録するのに使用できる MBeanServerLookup インターフェイスが含まれています。

手順

  1. getMBeanServer() メソッドがカスタム MBeanServer インスタンスを返すように MBeanServerLookup の実装を作成します。
  2. 以下の例のように、クラスの完全修飾名で Data Grid を設定します。

宣言的に

<cache-container>
   <jmx enabled="true" mbean-server-lookup="com.acme.MyMBeanServerLookup" />
</cache-container>

プログラムで

GlobalConfiguration globalConfig = new GlobalConfigurationBuilder()
  .jmx().enable().mBeanServerLookup(new com.acme.MyMBeanServerLookup())
  .build();

6.3.3. Data Grid MBean

Data Grid は、管理可能なリソースを表す JMX MBean を公開します。

org.infinispan:type=Cache
キャッシュインスタンスに使用できる属性および操作。
org.infinispan:type=CacheManager
Data Grid キャッシュやクラスターのヘルス統計など、Cache Manager で使用できる属性および操作。

使用できる JMX MBean の詳細な一覧および説明、ならびに使用可能な操作および属性については、Data Grid JMX Components のドキュメントを参照してください。