第4章 グローバル Data Grid クラスターの監視およびトラブルシューティング

Data Grid は、JMX または Data Grid Server の /metrics エンドポイント経由で、クロスサイトレプリケーション操作の統計を提供します。

クロスサイトレプリケーションの統計はキャッシュレベルで利用できるため、キャッシュの統計を明示的に有効にする必要があります。同様に、JMX を介して統計を収集する場合は、Data Grid を設定して MBean を登録する必要があります。

Data Grid には org.infinispan.XSITE ロギングカテゴリーも含まれるため、ネットワークおよび状態遷移操作に関する一般的な問題を監視し、トラブルシューティングすることができます。

4.1. Data Grid 統計の有効化

Data Grid を使用すると、キャッシュマネージャーの統計とキャッシュの統計を有効にすることができます。ただし、キャッシュマネージャーの統計を有効にしても、キャッシュマネージャーが制御するキャッシュの統計は有効になりません。キャッシュの統計を明示的に有効にする必要があります。

注記

Data Grid サーバーは、デフォルトでキャッシュマネージャーの統計を有効にします。

手順

  • 統計を宣言的またはプログラムで有効にします。

宣言的に

<cache-container statistics="true"> 1
  <local-cache name="mycache" statistics="true"/> 2
</cache-container>

1
キャッシュマネージャーの統計を有効にします。
2
名前付きキャッシュの統計を有効にします。

プログラムで

GlobalConfiguration globalConfig = new GlobalConfigurationBuilder()
  .cacheContainer().statistics(true) 1
  .build();

 ...

Configuration config = new ConfigurationBuilder()
  .statistics().enable() 2
  .build();

1
キャッシュマネージャーの統計を有効にします。
2
名前付きキャッシュの統計を有効にします。