14.4. ロック操作

14.4.1. LockManager について

LockManager コンポーネントは、書き込み処理が始まる前にエントリーをロックします。LockManagerLockContainer を使用してロックを見つけたり、ロックを保持および作成します。JBoss Data Grid が内部的に使用する LockContainers には 2 つのタイプがあり、その決定は useLockStriping 設定に依存します。最初のタイプはロックストライピングのサポートを提供し、2 つ目のタイプはエントリーごとに 1 つのロックをサポートします。

14.4.2. ロックの取得について

Red Hat JBoss Data Grid はデフォルトでリモートロックをレイジーに取得します。ローカルでトランザクションを実行しているノードはロックを取得し、他のクラスターノードは 2 相準備/コミットフェーズに関与するキャッシュキーをロックしようとします。JBoss Data Grid では、明示的または暗示的な悲観的ロックにてキャッシュキーをロックすることが可能です。

14.4.3. 平行性レベルについて

平行性とは、データグリッドと同時に対話するスレッド数のことです。Red Hat JBoss Data Grid では、平行性レベルは、ロックコンテナー内で使用される同時スレッドの数のことです。
JBoss Data  Data Grid では、平行性レベルがストライピングされたロックコンテナーのサイズを決定します。さらに、平行性レベルは DataContainers 内部のコレクションなど、関連するすべての JDK ConcurrentHashMap ベースのコレクションを調整します。