13.13. サーバーと Hot Rod クライアントバージョン間の互換性

Hot Rod Java、Hot Rod C++、および Hot Rod C# などの Hot Rod クライアントは異なるバージョンの Red Hat JBoss Data Grid サーバーと互換性があります。このサーバーのバージョンは、複数の異なる Hot Rod クライアントと共に実行するために最新バージョンである必要があります。

注記

既知の問題を防ぐために、移行またはアップグレードの場合を除き、同じバージョンの Hot Rod クライアントおよび JBoss Data Grid サーバーを使用することをお勧めします。
以下のシナリオを見てみましょう。
シナリオ 1: サーバーが Hot Rod クライアントよりも新しいバージョンで実行される。

以下の影響がクライアント側に及ぶことが考えられます。

  • クライアントは最新プロトコルの改良点から受けるメリットを受けない。
  • クライアントはサーバー側のバージョンで修正されている既知の問題に直面する可能性がある。
  • クライアントは現在のバージョンと以前のバージョンで利用可能な機能のみを使用できる。
シナリオ 2: Hot Rod クライアントがサーバーよりも新しいバージョンで実行される。

Hot Rod クライアントが JBoss Data Grid サーバーに接続される場合、その接続は例外エラーを出して拒否されます。クライアントは、クライアント側のプロパティー org.infinispan.client.hotrod.configuration.ConfigurationBuilder.protocolVersion を Hot Rod 1.3 などの特定のバージョンに String として設定することにより、プロトコルの既知のバージョンにダウングレードできます。この場合、クライアントはサーバーに接続できますが、そのバージョンの機能に制限されます。このプロトコルのバージョンでサポートされないすべてのコマンドは機能せず、例外をスローします。さらに、この場合トポロジー情報は効率的に使用できない可能性があります。

注記

このアプローチについては、Red Hat サポートの指示なく採用することはお勧めしません。
以下の表は、異なる Hor Rod クライアントとサーバーのバージョン間の互換性についての詳細情報です。

表13.47 Hot Rod クライアントとサーバーの互換性

JBoss Data Grid サーバーのバージョン Hot Rod プロトコルのバージョン
JBoss Data Grid 6.6.0 Hot Rod 2.3
JBoss Data Grid 6.5.1 Hot Rod 2.2
JBoss Data Grid 6.5.0 Hot Rod 2.2
JBoss Data Grid 6.4.1 Hot Rod 2.0
JBoss Data Grid 6.4.0 Hot Rod 2.0
JBoss Data Grid 6.3.2 Hot Rod 2.0
JBoss Data Grid 6.3.1 Hot Rod 2.0
JBoss Data Grid 6.3.0 Hot Rod 2.0
JBoss Data Grid 6.2.1 Hot Rod 1.3
JBoss Data Grid 6.2.0 Hot Rod 1.3
JBoss Data Grid 6.1.0 Hot Rod 1.2
JBoss Data Grid 6.0.1 Hot Rod 1.1
JBoss Data Grid 6.0.0 Hot Rod 1.1