24.2. 1 次キャッシュの設定
24.2.1. 1 次キャッシュの設定 (ライブラリーモード)
次の設定例は、Red Hat JBoss Data Grid のライブラリーモードにおける 1 次キャッシュのデフォルト値を示しています。
例24.1 ライブラリーモードの L1 キャッシュ設定
<clustering mode="dist"> <sync/> <l1 enabled="true" lifespan="60000" /> </clustering>
l1
要素は、分散キャッシュインスタンスにおけるキャッシュの動作を設定します。分散されていないキャッシュと共に使用されている場合、この要素は無視されます。
enabled
パラメーターは 1 次キャッシュを有効にします。lifespan
パラメーターは、1 次キャッシュに置かれる際に、エントリーの最大ライフスパンを設定します。
24.2.2. 1 次キャッシュの設定 (リモートクライアントサーバーモード)
以下は、Red Hat JBoss Data Grid のリモートクライアントサーバーモードにおける 1 次キャッシュのデフォルト値を示しています。
例24.2 リモートクライアントサーバーモード用 L1 キャッシュの設定
<distributed-cache l1-lifespan="${VALUE}"> <!-- Additional configuration information here --> </distributed-cache>
l1-lifespan
要素は、1 次キャッシュを有効にし、キャッシュの 1 次キャッシュエントリーについてのライフスパンを設定するために distributed-cache
要素に追加されます。この要素は、分散キャッシュにのみ有効です。
l1-lifespan
が 0
または負の数値 (-1
) に設定される場合、1 次キャッシュは無効になります。1 次キャッシュは、l1-lifespan
の値が 0
より大きくなる場合に有効になります。
注記
キャッシュが Hot Rod プロトコル経由でリモートでアクセスされる場合、クライアントは所有者ノードに直接アクセスします。したがって、この状態で 1 次キャッシュを使用してもパフォーマンスは改善されないため、1 次キャッシュの使用は推奨されません。他のリモートクライアント (Memcached、REST) は、所有者をターゲットにしないため、1 次キャッシュを使用するとパフォーマンスが向上します (同時に高いメモリー使用量が発生します)。
注記
リモートクライアントサーバーモードで、L1 キャッシュは
l1-lifespan
属性が設定されていない場合であっても分散キャッシュが使用されたときにデフォルトで有効になります。デフォルトのライフスパン値は 10 分です。JBoss Data Grid 6.3 以降、デフォルトのライフスパンは 0 であり L1 キャッシュが無効になります。l1-lifespan
パラメーターにゼロ以外の値を設定して L1 キャッシュを有効にします。