19.3. エビクションとパッシベーション

エントリーの 1 つのコピーがメモリーまたはキャッシュストアに維持されるようにするため、パッシベーションはエビクションと共に使用してください。
通常のキャッシュストアの代わりにパッシベーションを使用する主な理由は、パッシベーションを使用するとエントリーの更新に必要なリソースが少なくなることにあります。これは、パッシベーションではキャッシュストアへの更新が不要になるためです。

19.3.1. エビクションとパッシベーションの用途

エビクションポリシーが原因で、パッシベーションが有効な間にキャッシュからエントリーがエビクトされた場合、結果として以下の処理が行われます。
  • パッシベートされたエントリーに関する通知がキャッシュリスナーへ送信されます。
  • エビクトされたエントリーが保存されます。
エビクトされたエントリーの読み出しを試みると、エントリーがキャッシュローダーよりメモリーへレイジーにロードされます。エントリーとその子エントリーは、ロードされた後にキャッシュローダーより削除され、エントリーのアクティベーションに関する通知がキャッシュリスナーへ送信されます。

19.3.2. パッシベーションが無効な場合のエビクションの例

以下の例は、パッシベーションが無効な状態でエビクションを操作する間のメモリーおよび永続ストアの状態を示しています。

表19.1 パッシベーションが無効な場合のエビクション

手順 メモリー内のキー ディスク上のキー
keyOne の挿入 メモリー: keyOne ディスク: keyOne
keyTwo の挿入 メモリー: keyOnekeyTwo ディスク: keyOnekeyTwo
エビクションスレッドが実行され、keyOne をエビクトする メモリー: keyTwo ディスク: keyOnekeyTwo
keyOne の読み取り メモリー: keyOnekeyTwo ディスク: keyOnekeyTwo
エビクションスレッドが実行され、keyTwo をエビクトする メモリー: keyOne ディスク: keyOnekeyTwo
keyTwo の削除 メモリー: keyOne ディスク: keyOne

19.3.3. パッシベーションが有効な場合のエビクションの例

以下の例は、パッシベーションが有効な状態でエビクションを操作する間のメモリーおよび永続ストアの状態を示しています。

表19.2 パッシベーションが有効な場合のエビクション

手順 メモリー内のキー ディスク上のキー
keyOne の挿入 メモリー: keyOne ディスク:
keyTwo の挿入 メモリー: keyOnekeyTwo ディスク:
エビクションスレッドが実行され、keyOne をエビクトする メモリー: keyTwo ディスク: keyOne
keyOne の読み取り メモリー: keyOnekeyTwo ディスク:
エビクションスレッドが実行され、keyTwo をエビクトする メモリー: keyOne ディスク: keyTwo
keyTwo の削除 メモリー: keyOne ディスク: