第22章 JBoss Operations Network (JON) のセットアップ

22.1. JBoss Operations Network (JON) について

JBoss Operations Network (JON) は、アプリケーションのライフサイクルを開発、テスト、デプロイおよび監視するために使用される JBoss の管理プラットフォームです。JBoss Operations Network は JBoss のエンタープライズ管理ソリューションで、サーバーにまたがる複数の Red Hat JBoss Data Grid インスタンスを管理するための使用が推奨されます。JBoss Operations Network のエージェントおよび自動ディスカバリー機能は、JBoss Data Grid のキャッシュマネージャーおよびキャッシュインスタンスの監視を円滑にします。JBoss Operations Network は主なランタイムパラメーターと統計をグラフィカルに表示し、管理者がしきい値を設定したり、使用率が設定したしきい値を上回ったり、下回ったりした時に通知を受けるようにすることが可能です。

重要

Red Hat JBoss Data Grid のリモートクライアントサーバーモードでは、統計がデフォルトで有効になります。統計は JBoss Data Grid の状態を評価する際に役に立ちますが、パフォーマンスにはマイナスの影響を与えるため、統計が不要な場合には無効にする必要があります。JBoss Data Grid のライブラリーモードでは、統計はデフォルトで無効になり、必要な場合は明示的に有効にする必要があります。

重要

JBoss Data Grid のライブラリーモード用 JBoss Operations Network ライブラリープラグインの完全な機能を実現するには、Update 02 以上のパッチバージョンで JBoss Operations Network 3.2.0 にアップグレードします。JBoss Operations Network のアップグレードについては、JBoss Operations Network 『Installation Guide』 の節 「Upgrading JBoss ON」を参照してください。