第17章 キャッシュストア
キャッシュストアは、Red Hat JBoss Data Grid を永続データストアに接続します。キャッシュストアは個別のキャッシュに関連付けられます。同じキャッシュマネージャーに接続された個々のキャッシュには、異なるキャッシュストア設定を指定できます。
注記
クラスター化キャッシュが、共有されないキャッシュストアで設定された場合 (
shared
が false
に設定された場合) は、ノードの参加時に、クラスターから削除された可能性がある古いエントリーがストアにまだ存在し、再び現れることがあります。
17.1. キャッシュローダーとキャッシュライター
永続ストアとの統合は、
org.infinispan.persistence.spi
にある以下の SPI を介して行われます。
CacheLoader
CacheWriter
AdvancedCacheLoader
AdvancedCacheWriter
CacheLoader
と CacheWriter
は、ストアに対して読み書きを行う基本的なメソッドを提供します。CacheLoader
は、必要なデータがキャッシュにない場合にデータストアからデータを取得します。
AdvancedCacheLoader
と AdvancedCacheWriter
は、基礎となるストレージを一括で処理する並列反復、失効したエントリーの削除、クリア、およびサイズ指定などの操作を提供します。
org.infinispan.persistence.file.SingleFileStore
を使用すると、独自のストア実装を簡単に作成できます。
注記
以前に、JBoss Data Grid では古い API (
CacheLoader
、CacheStore
により拡張) が使用されていました (ただし、これは引き続き使用されています)。