18.3. キャッシュストア設定の詳細 (リモートクライアントサーバーモード)

以下の表には、JBoss Data Grid のリモートクライアントサーバーモードでのキャッシュストア要素の設定要素とパラメーターに関する詳細が含まれます。
local-cache 要素

  • キャッシュの名前を指定するため、local-cache 属性の name パラメーターが使用されます。
  • statistics パラメーターは、コンテナーレベルで統計を有効にするかどうかを指定します。statistics 属性を false に設定することにより、キャッシュごとに統計を有効または無効にします。
file-store 要素

  • file-store 要素の name パラメーターが、ファイルストアの名前を指定するために使用されます。
  • passivation パラメーターは、キャッシュのエントリーがパッシベートされるか (true) またはキャッシュストアが内容のコピーをメモリーに保持するか (false) を決定します。
  • purge パラメーターは、起動時にキャッシュストアをパージするかどうかを指定します。 このパラメーターの有効な値は truefalse です。
  • shared パラメーターは、複数のキャッシュインスタンスがキャッシュストアを共有する場合に使用されます。このパラメーターは、複数のキャッシュインスタンスが同じ変更内容を複数回書き込まないようにするために設定することができます。このパラメーターに有効な値は truefalse です。ただし、shared パラメーターは LevelDB キャッシュストアには推奨されません (このキャッシュストアを共有できないため)。
  • relative-to プロパティーは、file-store がデータを保存するディレクトリーです。これは名前付きのパスを定義するために使用されます。
  • path プロパティーは、データが保存されるファイルの名前です。これは、完全パスを決定するために relative-to プロパティーの値に追加される相対パス名です。
  • maxEntries パラメーターは、許可されるエントリーの最大数を指定します。無制限のエントリーの場合のデフォルト値は -1 です。
  • fetch-state パラメーターは、true に設定されている場合に、クラスターへ参加する際に永続状態を取り込みます。複数のキャッシュストアがチェーン化されている場合、その内の 1 つのみでこのプロパティーを有効にできます。共有キャッシュストアが使用されている場合、永続状態の転送は、データを提供する同じ永続ストアが永続状態を受信するだけなので意味をなしません。そのため、共有キャッシュストアが使用されている場合、キャッシュストアでこのプロパティーが true に設定されている場合であっても、永続状態の転送は許可されません。クラスター化環境でのみこのプロパティーを true に設定することが推奨されます。このパラメーターのデフォルト値は false です。
  • preload パラメーターは、true に設定されている場合に、キャッシュの起動時にキャッシュストアに保存されたデータをメモリーにロードします。ただし、このパラメーターを true に設定することにより、起動時間が増加するためパフォーマンスへの影響があります。このパラメーターのデフォルト値は false です。
  • singleton パラメーターは、シングルトンストアのキャッシュストアを有効にします。SingletonStore は、クラスター内の唯一のインスタンスが基礎となるストアと通信する場合にのみ使用される委譲するキャッシュストアです。ただし、singleton パラメーターは file-store には推奨されません。
store 要素

  • class パラメーターは、キャッシュストア実装のクラス名を指定します。
property 要素

  • name パラメーターは、プロパティーの名前を指定します。
  • value パラメーターは、プロパティーに割り当てられた値を指定します。
remote-store 要素

  • cache パラメーターは、リモートキャッシュの名前を定義します。定義されない状態のままの場合、デフォルトのキャッシュが代わりに使用されます。
  • socket-timeout パラメーターは、SO_TIMEOUT で定義される値 (ミリ秒単位) が指定されるタイムアウトでリモート Hot Rod サーバーに適用されるかどうかを設定します。タイムアウト値が 0 の場合は、無限のタイムアウトを示します。
  • tcp-no-delay は、TCP_NODELAY がソケット接続でリモートの Hot Rod サーバーに適用されるかどうかを設定します。
  • hotrod-wrapping は、リモートストア上でラッパーが Hot Rod に必要となるかどうかを設定します。
remote-server 要素

  • outbound-socket-binding パラメーターは、リモートサーバーのアウトバウンドソケットバインディングを設定します。
binary-keyed-jdbc-store 要素、string-keyed-jdbc-store、および mixed-keyed-jdbc-store 要素

  • datasource パラメーターは、データソースの JNDI 名を定義します。
  • passivation パラメーターは、キャッシュのエントリーがパッシベートされるか (true) またはキャッシュストアが内容のコピーをメモリーに保持するか (false) を決定します。
  • preload パラメーターは、起動中にエントリーをキャッシュにロードするかどうかを指定します。このパラメーターの有効な値は truefalse です。
  • purge パラメーターは、起動時にキャッシュストアをパージするかどうかを指定します。 このパラメーターの有効な値は truefalse です。
  • shared パラメーターは、複数のキャッシュストアインスタンスがキャッシュストアを共有する場合に使用されます。複数のキャッシュインスタンスが同じ変更内容を複数回書き込まないようにするため、このパラメーターを設定することができます。このパラメーターに有効な値は truefalse です。
  • singleton パラメーターは、シングルトンストアのキャッシュストアを有効にします。SingletonStore は、クラスター内の唯一のインスタンスが基礎となるストアと通信する場合にのみ使用される委任キャッシュストアです。
binary-keyed-table 要素および string-keyed-table 要素

  • prefix パラメーターはデータベーステーブル名のプレフィックスの文字列を指定します。
id-column 要素、data-column 要素、および timestamp-column 要素

  • name パラメーターはデータベース列の名前を指定します。
  • type パラメーターはデータベース列のタイプを指定します。
leveldb-store 要素

  • path パラメーターは、キャッシュ状態が格納される relative-to パラメーターで指定されたパス内のディレクトリーを指定します。未定義の場合、パスのデフォルト値はキャッシュコンテナーの名前になります。
  • passivation パラメーターは、LevelDB キャッシュストアに対してパッシベーションを有効にするかどうかを指定します。有効な値は truefalse です。
  • purge パラメーターは、起動時にキャッシュストアをパージするかどうかを指定します。有効な値は truefalse です。