第3章 開発者ワークスペース

Red Hat CodeReady Workspaces は、開発者ワークスペースに、アプリケーションのコード、ビルド、テスト、実行、およびデバッグに必要なすべてのものを提供します。

  • プロジェクトのソースコード
  • Web ベースの統合開発環境 (IDE)
  • 開発者がプロジェクトで作業するために必要なツールの依存関係。
  • アプリケーションランタイム: アプリケーションの実稼働環境での実行に使用される環境のレプリカ。

Pod は CodeReady Workspaces ワークスペースの各コンポーネントを管理します。そのため、CodeReady Workspaces ワークスペースで実行されているすべてのものは、コンテナー内で実行されます。これにより、CodeReady Workspaces ワークスペースに高い移植性を持たせることができます。

組み込みブラウザーベースの IDE は、CodeReady Workspaces ワークスペースで実行しているすべてについてのアクセスポイントです。これにより、CodeReady Workspaces ワークスペースの共有が簡単になります。

重要

デフォルトでは、1 度に 1 つのワークスペースのみを実行できます。ユーザーが実行できる同時ワークスペースの数を増やすには、CheCluster を更新します。

$ oc patch checluster/codeready-workspaces -n openshift-workspaces --type=merge \
-p '{ "spec": { "server": { "customCheProperties": { "CHE_LIMITS_USER_WORKSPACES_RUN_COUNT": "-1" } } } }'

詳細は、https://access.redhat.com/documentation/en-us/red_hat_codeready_workspaces/2.12/html-single/installation_guide/index#users-workspace-limits を参照してください。

表3.1 機能および利点

機能従来の IDE ワークスペースRed Hat CodeReady Workspaces ワークスペース

設定およびインストールが必要

Yes

No

組み込みツール

部分的。IDE プラグインには設定が必要です。依存関係にはインストールと設定が必要です。例: JDK、Maven、Node

Yesプラグインは、それらの依存関係を提供します。

アプリケーションランタイムが指定される

No。開発者はこれを個別に管理する必要があります。

Yesアプリケーションランタイムはワークスペースで複製されます。

共有可能

No。または容易ではない

Yes開発者ワークスペースは URL で共有可能です。

バージョンが使用可能

不可

Yesdevfile はプロジェクトのソースコードと共に存在します。

どこからでもアクセス可能

No。インストールが必要です。

Yesブラウザーのみが必要です。

CodeReady Workspaces ワークスペースを起動します。

Dashboard を使用して CodeReady Workspaces 2.12 を検出します。

CodeReady Workspaces 2.12 ワークスペースの起動に推奨される方法として devfile を使用します。

CodeReady Workspaces 2.12 ワークスペースと対話に推奨される方法としてブラウザーベースの IDE を使用します。CodeReady Workspaces 2.12 ワークスペースと対話する別の方法については、「ワークスペースへのリモートアクセス」 を参照してください。

3.1. コードサンプルからのワークスペースの作成

CodeReady Workspaces に含まれるコードサンプルのいずれかを使用して、新規ワークスペースを作成できます。

前提条件

手順

  1. CodeReady Workspaces の ダッシュボード に移動します。
  2. 左側のナビゲーションパネルで Create Workspace をクリックし、コードサンプルを含む Quick Add タブに移動します。
  3. 新規ワークスペースを起動するサンプルを選択します。
  4. 初期化されたワークスペースが起動し、IDE が開くまで待機します。
注記

CodeReady Workspaces は devfile の metadata.generateName プロパティーから新規ワークスペースの一意の名前とそれに続く 4 つのランダムな文字を生成します。ワークスペースの作成時には、ワークスペースの名前を編集できます。