第6章 CodeReady Studio の Quarkus ツールの基本

Quarkus は Kubernetes ネイティブのフルスタック Java フレームワークで、Java 仮想マシンとの作業を最適化することを目的としています。Quarkus は、Quarkus アプリケーション開発者向けのツールを提供します。Java アプリケーションおよびコンテナーイメージフットプリントのサイズを削減し、必要になるメモリー量を削減します。

前提条件

  • 最新バージョンの JBoss Tools がインストールされている。詳細は、「JBoss Tools Downloads」を参照してください。

6.1. 新しい Quarkus プロジェクトの作成

CodeReady Studio で新しい Quarkus プロジェクトを作成する方法を説明します。

手順

  1. CodeReady Studio を起動します。
  2. Ctrl+N キーを押します。

    Select a wizard ウインドウが表示されます。

    crs quarkus project wizard
  3. 検索フィールドに Quarkus と入力します。
  4. Quarkus Project を選択します。
  5. Next をクリックします。

    New Quarkus project ウインドウが表示されます。

    crs quarkus project creation
  6. 必要なプロジェクトタイプを選択します。
  7. プロジェクトに名前を付けます。
  8. プロジェクトの場所を選択します。
  9. Next をクリックします。

    Project type ウインドウが表示されます。

    crs quarkus default values
  10. デフォルト値が正しいことを確認します。
  11. Next をクリックします。

    Quarkus extensions ウインドウが表示されます。

    crs quarkus extensions selection
  12. プロジェクトに必要な Categories を選択します。

    選択したカテゴリーに使用可能なエクステンションが Extensions 列に表示されます。

  13. プロジェクトに必要な Extensions を選択します。

    エクステンションをダブルクリックして選択または選択解除します。選択したエクステンションが Selected 列に表示されます。

  14. Finish をクリックします。

新たに作成された Quarkus プロジェクトが Project Explorer ビューに表示されます。

6.2. Quarkus アプリケーションの実行

CodeReady Studio で Quarkus アプリケーションを実行する方法を説明します。

手順

  1. CodeReady Studio を起動します。
  2. RunRun Configurations とクリックします。

    crs run configurations

    Run Configurations ウィンドウが表示されます。

  3. Quarkus Application まで下へスクロールします。

    crs quarkus new config
  4. Quarkus ApplicationNew Configuration を右クリックします。

    crs new quarkus configuration
  5. 設定に名前を付けます。
  6. Browse をクリックしてプロジェクトを見つけます。

    注記

    環境変数を Quarkus プロジェクトに追加できます。新しい環境変数を追加するには、Environmentadd とクリックし、名前と値を選択します。

    crs quarkus configuration environment variables
  7. Apply をクリックします。
  8. Run クリックします。

    Console ビューが表示されます。

アプリケーションは、ビルドプロセスの後に起動します。

6.3. Quarkus アプリケーションのデバッグ

CodeReady Studio で Quarkus アプリケーションをデバッグする方法を説明します。

手順

  1. CodeReady Studio を起動します。
  2. RunDebug Configurations とクリックします。

    crs run debug config

    Debug Configurations ウィンドウが表示されます。

    crs debug conf window
  3. Quarkus Application を展開します。
  4. 設定を選択します。
  5. Debug をクリックします。

    Console ビューが表示されます。

Quarkus アプリケーションが起動し、リモート JVM デバッグ設定に接続します。アプリケーションのソースファイルにブレークポイントを設定すると、ブレークポイントに到達した後に実行が自動的に停止します。

6.4. CodeReady Studio での言語サポートの使用

すべての Quarkus アプリケーションは、application.properties 設定ファイルを使用して設定されます。この設定ファイルの内容は、アプリケーションが使用している Quarkus エクステンションのセットに依存します。

Quarkus ツールには、コード補完、検証、およびドキュメントを提供するコンテンツアシストが含まれています。コード補完により、コードのステートメントを迅速に完了できます。ポップアップから複数の選択肢を利用することができます。この言語サポートは、Kubernetes、OpenShift、S2i、Docker プロパティー、MicroProfile REST Client プロパティー、および MicroProfile Health アーティファクトで使用できるようになりました。
MicroProfile REST Client プロパティーの言語サポートは、個別に有効にする必要があります。詳細は、「MicroProfile REST Client プロパティーの言語サポートの有効化」 を参照してください。

6.4.1. Quarkus のコンテンツアシストの使用

CodeReady Studio で Quarkus の application.properties コンテントアシストを使用する方法を説明します。

前提条件

手順

  1. CodeReady Studio を起動します。
  2. Project Explorer を起動します。
  3. Quarkus projectsrc/main/resources を展開します。
  4. application.propertiesOpen WithGeneric Text Editor を右クリックします。

    crs open quarkus project in gen text editor

    Generic Text Editor ウインドウが表示されます。

  5. 空の行に移動します。
  6. Ctrl+Space を押してコード補完を実行します。

    コード補完のサジェスチョンが表示されます。マウスカーソルをサジェスチョンの上に移動し、ドキュメントを表示します。

    devstudio quarkus code completion1

    エディターで誤った値を入力すると、エラーの下に赤い波線が表示されます。

    devstudio quarkus code completion error

その他のリソース

6.4.2. MicroProfile REST Client プロパティーの言語サポートの有効化

MicroProfile REST Client プロパティーの言語サポートを有効にする方法を説明します。

前提条件

手順

  1. CodeReady Studio を起動します。
  2. Project Explorer を起動します。
  3. Quarkus projectsrc/main/java を展開します。
  4. org.acmeNewOther を右クリックします。

    Select wizard ウインドウが表示されます。

    crs new file creation
  5. 検索フィールドに file と入力します。
  6. File を選択します。
  7. Next をクリックします。

    Create a new file resource ウインドウが表示されます。

    crs new dotjava file
  8. 新しいファイルに名前を付けます。
  9. Finish をクリックします。
  10. 新たに作成されたファイルに以下の内容を貼り付けます。

    package org.acme;
    
    import javax.ws.rs.GET;
    import javax.ws.rs.Path;
    import javax.ws.rs.core.Response;
    
    import org.eclipse.microprofile.rest.client.inject.RegisterRestClient;
    
    @RegisterRestClient
    public interface MyServiceClient {
    	@GET
        ("/greet")
        Response greet();
    }
  11. Ctrl+S キーを押して変更を保存します。

その他のリソース