第5章 物理サーバーの管理
Lenovo 物理インフラストラクチャープロバイダーを追加すると、XClarity Administrator の管理するサーバーが CloudForms に登録されます。これで、これらのサーバーを表示および管理することができるようになります。
メモ: 物理インフラストラクチャープロバイダーを追加してからサーバーが表示されるまでに、数秒程度かかる場合があります。
5.1. 物理サーバーの表示
すべての物理インフラストラクチャープロバイダーによって管理される全物理サーバーのリストを表示するには、コンピュート > 物理インフラストラクチャー > サーバー の順に移動します。物理サーバー ページが表示されます (下図を参照)。
ヒント: 表の見出しを使って、特定のサーバーを簡単に探すことができます。また、フィルター ドロップダウンリストからサーバーのタイプを選択して、表示するサーバーのタイプを指定することもできます。あるいは、検索 フィールドにテキスト (名前または IP アドレス等) を入力することもできます。
5.2. 物理サーバータイムラインの表示
タイムライン ツールにより、ある期間の物理サーバーの状態を追跡することができます。これには、電源に関するアクティビティー、デバイスの追加および削除、ならびにファームウェアの変更が含まれます。タイムラインは、重大な障害の識別、動作パターンの識別、ユーザーアクションの監査、および問題のトラブルシューティングに役立ちます。
メモ: タイムラインを利用することができるのは、関連イベントが生じている物理サーバーだけです。
イベントが生じている特定の物理サーバーのタイムラインを表示するには、以下のステップを実施します。
- コンピュート > 物理インフラストラクチャー > サーバー の順に移動します。
- イベントが生じている物理サーバーを選択します。
- トップメニューで 監視 > タイムライン の順にクリックします。
- オプションフィルターでイベントのタイプおよび期間を選択します。フィルターを使用することで、指定した期間の特定イベントに関するメッセージに限定することができます。
- 適用 をクリックします。設定したフィルター条件に適合するイベントを含むタイムラインが表示されます。イベントをクリックして、イベントの詳細を表示することができます。
5.3. 物理サーバーの電源オンおよびオフ
以下のステップを実施して、物理サーバーの電源操作を実施することができます。
- コンピュート > 物理インフラストラクチャー > サーバー の順に移動します。
- 物理サーバーを選択します。
トップメニューで 電源 をクリックし、続いて以下に示す電源操作のいずれかをクリックします。
- 電源オン: サーバーの電源をオンにします。
- 電源オフ: オペレーティングシステムを終了してサーバーの電源をオフにします。
- 即時の電源オフ: サーバーの電源をオフにします。
- 再起動: オペレーティングシステムを終了してサーバーを再起動します。
- 即時の再起動: サーバーを再起動します。
- システムセットアップに対する再起動: デフォルトの BIOS/UEFI (F1) セットアップに戻してサーバーを再起動します。
- 管理コントローラーの再起動: サーバーのベースボード管理コントローラーを再起動します。
5.4. 物理サーバーの場所の特定
物理サーバーのロケーション LED の状態を変更して、データセンター内でのサーバーの場所を特定することができます。
- コンピュート > 物理インフラストラクチャー > サーバー の順に移動します。
- 物理サーバーを選択します。
- トップメニューで 識別 をクリックし、続いて次の中から適切な操作をクリックします。LED の点滅、LED をオンにする、または LED をオフにする。
5.5. 構成パターンを使用した物理サーバーのプロビジョニング
XClarity Administrator の構成パターンを使用すると、単一セットの定義済み構成設定から複数のサーバーを簡単にプロビジョニングまたは事前プロビジョニングすることができます。構成パターンは、論理ストレージ、I/O アダプター、ブート順序、ならびにその他のベースボード管理コントローラーおよび Unified Extensible Firmware Interface (UEFI) 設定を定義する際のテンプレートとして機能します。
物理インフラストラクチャープロバイダーでは、関連する XClarity Administrator インスタンスで定義される構成パターンを検出することができます。その後、構成パターンを 1 つまたは複数の物理サーバーに適用することができます。
メモ: 構成パターンを割り当てることができるのは、パターンの割り当てられていない物理サーバーだけです。
以下のステップを実施して、1 つまたは複数の物理サーバーに構成パターンをデプロイすることができます。
- コンピュート > 物理インフラストラクチャー > サーバー の順に移動して、物理サーバー ページを表示します。
- プロビジョニングするサーバーをクリックするか (サーバーの詳細ページが表示されます)、複数のサーバーを選択します。
- トップメニューで ライフサイクル > 物理サーバーのプロビジョニング の順にクリックし、物理サーバーの追加 ページを表示します。
- 要求 タブの メール フィールドに、メールアドレスを入力します。
- カタログ タブの 構成パターン ドロップダウンメニューからデプロイする構成パターンを選択し、続いて 送信 をクリックします。要求 ページが表示されます。
- 作成した要求をクリックし、構成パターンを 要求 テーブルからデプロイします。構成パターンの適用 ページが表示されます。
- チェックマークボタンをクリックします。
- 理由 フィールドに、この操作を実施する理由を入力します。
- 送信 をクリックして指定したサーバーに構成パターンをデプロイします。要求 テーブルで、アクションのステータスを確認することができます。
5.6. 物理サーバーに関連付けられたネットワークデバイスの表示
物理サーバーの概要ページから、ネットワークインターフェースカード等のネットワークデバイスの詳細を把握することができます。
- 「物理サーバーの表示」セクションに記載の手順に従って 物理サーバー ページに移動し、続いて物理サーバーを選択します。物理サーバーの概要ページが表示されます。
- プロパティー テーブルで ネットワークデバイス 数をクリックします。ネットワークデバイスのリストが表示されます。
- リストからネットワークデバイスを選択します。ネットワークデバイスの概要ページが表示されます。
5.7. 物理サーバーに関連付けられたストレージデバイスの表示
物理サーバーの概要ページから、RAID カード等のストレージデバイスの詳細を把握することができます。
- 「物理サーバーの表示」セクションに記載の手順に従って 物理サーバー ページに移動し、続いて物理サーバーを選択します。物理サーバーの概要ページが表示されます。
- プロパティー テーブルで ストレージデバイス 数をクリックします。ストレージデバイスのリストが表示されます。
- リストからストレージデバイスを選択します。ストレージデバイスの概要ページが表示されます。
5.8. ダッシュボードへの物理サーバーウィジェットの追加
物理サーバーに関する情報が表示されるウィジェットを、デフォルトのダッシュボードに追加することができます。
- クラウドインテリジェンス > ダッシュボード の順に移動します。
トップメニューで + ボタンをクリックし、以下のウィジェットのいずれかを選択します。
- Physical Server Availability
- Physical Server Health
- Recently Discovered Physical Servers
これでウィジェットがデフォルトのダッシュボードに表示されるようになります。
5.9. 物理インフラストラクチャーユーザーグループに属するユーザーの作成
物理インフラストラクチャーユーザーグループを使用して、物理インフラストラクチャーを管理することができます。このグループに属するユーザーのデフォルトダッシュボードには、物理サーバーウィジェットが含まれます。物理サーバーウィジェットには、サーバーの健全性、可用性、および新たに検出されたサーバー等の有用な情報が表示されます。
このユーザーグループのメリットを得るには、物理インフラストラクチャーグループに属する新規ユーザーを作成する必要があります。
- 『CloudForms General Configuration』の「Creating a User」セクションに記載の手順に従ってください。グループには EvmGroup-physical_infrastructure を選択します。
ユーザーの作成後に新規ユーザーとしてログインすると、物理サーバーウィジェットが含まれるデフォルトダッシュボードが表示されます。