付録A 例: Red Hat Virtualization (RHV) での仮想マシンのプロビジョニングサービスの作成

Red Hat CloudForms には、1 つまたは複数の仮想マシンやインスタンスなど、サービスを定義する機能があり、ハイブリッド環境全体にデプロイすることができます。サービスは、サービスユーザーインターフェース (SUI) でユーザーに提供され、IT オペレーションが関与することなく事前定義済みの IT サービスをオーダーできるようになります。

CloudForms サービスユーザーインターフェースからユーザーがサービスを利用できるようにするには、以下の 3 つの項目が必要です。

  1. サービスダイアログ: サービスダイアログで、仮想マシンまたはインスタンスのオプションを設定できます。サービスダイアログで、ユーザーが変更可能なオプションを決定します。サービス名の設定から、全プロビジョニングダイアログオプションの変更まで、ユーザーに表示するオプションを選択できます。
  2. サービスカタログ: サービスカタログを使用して、サービスダイアログをグループ化します。
  3. サービスカタログ項目: サービスカタログ項目は、サービスダイアログとプロビジョニングダイアログを統合する実際のサービスです。

A.1. プロビジョニングダイアログの検証

CloudForms のサービスを使用するには、プロビジョニングダイアログについて理解することが重要です。CloudForms のプロバイダーにはすべて、対象のプロバイダーのオプションを網羅するサンプルのプロビジョニングダイアログが含まれます。このプロセスは、仮想マシンまたはインスタンスの基本設定オプションを公開するプロビジョニングダイアログから始まります。表示されるオプションは、使用するプロバイダーにより異なります。たとえば、クラウドプロバイダーの場合は、インスタンスのフレーバーがありますが、インフラストラクチャープロバイダーでは、仮想マシンでメモリーサイズや CPU の数を設定できます。

Red Hat Virtualization のサンプルプロビジョニングダイアログを表示する方法:

  1. 自動化自動化カスタマイズ の順に移動します。
  2. プロビジョニングダイアログ アコーディオンを展開して、仮想マシンのプロビジョニングSample RedHat VM Provisioning Dialog を選択します。

これは、仮想マシンのプロビジョニング時に表示されるテキスト形式のダイアログです。

A.2. サービスダイアログの作成

サービスダイアログを使用すると、ユーザーが変更可能なオプションを決定できます。ユーザーがサービスにアクセスすると、ユーザーが利用できるオプションの多くは事前設定されており、変更できません。基本的な RHEL 7 マシンをオーダーする場合でも、メモリーや仮想 CPU の量や、オーダーしたインスタンスで利用可能なその他のオプションは最低でも選択することができるように、サービスダイアログは、これらのオプションをユーザーに公開します。Red Hat Virtualization の仮想マシン名など、特定のフィールドを一意にする必要がある場合には、選択した仮想マシンの一意名を入力する必要があります。入力しない場合には、操作に失敗するので、このフィールドも公開する必要があります。

注記

サービスは、ユーザーに表示する情報が何であっても、サービスダイアログを割り当てておく必要があります。シンプルなサービスダイアログには、最低でも 送信キャンセル ボタンが必要です。

サービスダイアログは、3 つのコンポーネントで構成されます。

  • 1 つまたは複数の タブ
  • これらのタブには、1 つまたは複数の セクション が含まれます。CloudForms ユーザーインターフェースを使用してサービスダイアログを作成する前述の方法では、セクションボックス として参照されている点に留意してください。
  • これらのセクションには、1 つまたは複数の 要素 が含まれます。要素で、入力を受け入れて管理します。要素には、プロビジョニングダイアログのオプションに入力するためのチェックボックス、ドロップダウンリスト、テキストフィールドなどのメソッドが含まれています。
重要

要素の名前は、プロビジョニングダイアログで使用するオプションに対応する必要があります。

以下の手順では、サンプルサービスのサービスダイアログを作成する方法が記載されています。

  1. 自動化自動化カスタマイズ の順に移動します。
  2. サービスダイアログ のアコーディオンをクリックします。
  3. 1847 (構成) をクリックして 1862 (新規ダイアログの追加) を選択します。
  4. 全般 のダイアログに基本情報を入力します。

    1. ダイアログ名Provision RHV VM を、ダイアログの説明 にダイアログの説明を入力します。
  5. ダイアログに新規タブを追加します。

    1. 1862 タブの作成 をクリックしてから、 新規タブの鉛筆 アイコンをクリックしてタブの情報を編集します。
    2. ラベルGeneral と入力します。
    3. オプション: 説明 でタブの説明を入力します。
    4. 保存 をクリックします。
  6. タブに新しいセクションを追加します。

    1. 1862 セクションの追加 をクリックしてから、 右上の鉛筆 アイコンをクリックして、セクションの詳細を編集します。
    2. ラベルサービスと仮想マシンの名前 を入力します。
    3. オプション: 説明 でセクションの説明を入力します。
    4. 保存 をクリックします。
  7. サービス名のセクションに テキストボックス 要素を追加します。

    1. 左側の要素一覧から、テキストボックス 要素をクリックしてから、セクション内にドラッグアンドドロップします。次に、 この要素の隣にある アイコンをクリックしてフィールドの詳細を編集します。
    2. ラベルサービスの名前 を入力します。
    3. 名前service_name と入力します。
    4. オプション をクリックして、値タイプ から 文字列 を選択します。
    5. 保存 をクリックします。
  8. 仮想マシン名のセクションに テキストボックス 要素を追加します。

    1. 左側の要素一覧から、テキストボックス 要素をクリックしてから、セクション内にドラッグアンドドロップします。次に、 この要素の隣にある アイコンをクリックしてフィールドの詳細を編集します。
    2. ラベル仮想マシンの名前 を入力します。
    3. 名前vm_name と入力します。
    4. オプション をクリックして、値タイプ から 文字列 を選択します。
    5. 保存 をクリックします。
  9. 仮想マシンの説明のセクションに テキストボックス 要素を追加します。

    1. 左側の要素一覧から、テキストボックス 要素をクリックしてから、セクション内にドラッグアンドドロップします。次に、 この要素の隣にある アイコンをクリックしてフィールドの詳細を編集します。
    2. ラベル仮想マシンの説明 を入力します。
    3. 名前vm_name と入力します。
    4. オプション をクリックして、値タイプ から 文字列 を選択します。
    5. 保存 をクリックします。
  10. タブに新しいセクションを追加します。

    1. 1862 セクションの追加 をクリックしてから、 右上の鉛筆 アイコンをクリックして、セクションの詳細を編集します。
    2. ラベル仮想マシンの特長 を入力します。
    3. オプション: 説明 でセクションの説明を入力します。
    4. 保存 をクリックします。
  11. CPU 数のセクションに ドロップダウン 要素を追加します。

    1. 左側の要素一覧から、ドロップダウン 要素をクリックしてから、セクション内にドラッグアンドドロップします。次に、 この要素の隣にある アイコンをクリックしてフィールドの詳細を編集します。
    2. ラベルCPU の数 を入力します。
    3. 名前option_0_cores_per_socket と入力します。
    4. オプション をクリックします。エントリー の隣の + をクリックして、値 12 および 4 の個別エントリーとその説明を追加します。
    5. 保存 をクリックします。
  12. 仮想マシンのメモリーのセクションに ドロップダウン の要素を追加します。

    1. 左側の要素一覧から、ドロップダウン 要素をクリックしてから、セクション内にドラッグアンドドロップします。
    2. フィールドの詳細を編集する要素の横にある 鉛筆 アイコンをクリックします。
    3. ラベル仮想マシンのメモリー を入力します。
    4. 名前option_0_vm_memory と入力します。
    5. オプション をクリックします。エントリー の隣の + をクリックして、値 10242048 および 4096 の個別エントリーとその説明を追加します。
    6. 保存 をクリックします。
  13. 保存 をクリックしてダイアログを保存します。

サービスダイアログが追加され、サービスダイアログ アコーディオンに追加されました。

A.3. カタログの作成

サービスダイアログを作成したので、作成する新規サービスに、そのサービスダイアログをアタッチできます。ただし、カタログ項目を保存可能なカタログを作成してから、サービスを作成してください。このカタログは、カタログ項目を作成する時に利用できる必要があります。利用できない場合には、カタログ項目を作成できません。カタログ項目を最初に作成してから、そのカタログ項目が属するカタログを変更することができます。

以下の手順では、カタログを作成する方法を説明します。

  1. サービスカタログ に移動します。
  2. カタログ のアコーディオンをクリックします。
  3. 1847 (構成) をクリックして 1862 (新規カタログの追加) を選択します。
  4. 名前 で、カタログの名前を入力します。
  5. 説明 に、カタログの説明を入力します。
  6. 追加 をクリックします。

A.4. カタログ項目の作成

サービス作成の最後の手順で、カタログ内の対象サービスを表すカタログ項目を作成します。

  1. サービスカタログ に移動します。
  2. カタログ項目 のアコーディオンをクリックします。
  3. 1847 (構成) をクリックして 1862 (新規カタログ項目の追加) を選択します。
  4. カタログ項目タイプ から RHEV を選択します。
  5. 基本情報タブに基本的な情報を入力します。

    1. 名前 で、カタログ項目の名前を入力します。
    2. 説明 に、カタログ項目の説明を入力します。
    3. カタログ内に表示 を選択します。
    4. カタログ リストから作成したカタログを選択します。
    5. ダイアログ リストから作成したサービスダイアログを選択します。
  6. 詳細 タブをクリックします。

    1. HTML タグを使用してカタログ項目の説明を入力します。
  7. 要求情報 タブをクリックして、要求の詳細を入力します。従来のプロビジョニングダイアログと同様のデータを入力します。

    1. カタログ タブで、選択した仮想マシン のエリアから仮想マシンのベースにするテンプレートを選択します。
    2. 仮想マシン名 で、仮想マシンのデフォルト名として、changeme と入力します。
    3. ネットワークタブの vLan から rhevm を選択します。
  8. 追加 をクリックします。
注記

CloudForms では、サービスカタログ項目は単一の仮想マシンと比べると複雑で、一連の自動化ワークフローでプロビジョニングされます。コンポーネントの実際のデプロイに必要とされる詳細の複雑性をすべて、顧客からは見えないように作成したサービスダイアログを顧客からの情報収集に使用します。

サービスユーザーインターフェース (SUI) を使用して Red Hat Virtualization で仮想マシンをプロビジョニングできるようになりました。

A.5. サービスユーザーインターフェース (SUI) を使用した仮想マシンのプロビジョニング

  1. https://<your_cloudforms_appliance>/self_service でサービスユーザーインターフェースにログインします。
  2. サービスカタログ タブをクリックします。
  3. 作成したサービスをクリックします。
  4. サービスおよび仮想マシン名 で以下を実行します。

    1. サービス名 でサービスの名前を入力します。
    2. 仮想マシン名 で仮想マシンの名前を入力します。
    3. 仮想マシンの説明 で仮想マシンの説明を入力します。
  5. VM Characteristics で、CPU 数 および 仮想マシンメモリー を入力します。
  6. ショッピングカートに追加 をクリックし、画面の右上隅ののショッピングカートアイコンをクリックし、ショッピングカートにアクセスします。
  7. オーダー をクリックします。新しいプロビジョニング用要求をオーダーしました。Orders タブからオーダーを選択して、オーダーの進捗を把握して、オーダー要求の追加詳細を表示します。

サービスユーザーインターフェースの使用に関する詳細情報は、「セルフサービスユーザーインターフェースの概要」を参照してください。

概要

上記のサンプルサービスの一部として、仮想マシンに設定可能なオプションを定義するプロビジョニングダイアログと、ユーザーが設定する特定のオプションを公開できるようにするサービスダイアログを作成しmさいた。本書の例では、サービス名、仮想マシン名、仮想マシンの説明、仮想マシンの特長が設定できます。次に、サービスカタログと、最後にカタログ項目を作成しました。カタログ項目では、サービスダイアログと、プロビジョニングダイアログの全オプションが統合されます。最終的に、サービスユーザーインターフェース (SUI) を使用して Red Hat Virtualization 仮想マシンをプロビジョニングしました。