第1章 インフラストラクチャープロバイダー

Red Hat CloudForms において、インフラストラクチャープロバイダーとは、CloudForms アプライアンスを追加して環境内のリソースの管理やそれらのリソースとの対話を行うことができる仮想インフラストラクチャー環境のことを指します。本章では、CloudForms に追加可能なインフラストラクチャープロバイダーの異なるタイプとそれらの管理方法について説明します。インフラストラクチャープロバイダーは、CloudForms により自動的に検出させるか、個別で追加することができます。

Web インターフェースは、仮想サムネイルでインフラストラクチャープロバイダーを示します。各サムネイルは、デフォルトで 4 分割表示され、各プロバイダーの基本情報を確認することができます。

2189

  1. ホスト数
  2. 管理システムソフトウェア
  3. 現在未使用
  4. 認証ステータス

表1.1 プロバイダー認証ステータス

アイコン説明

2190

検証済み: 有効な認証情報が追加済みです。

2191

無効: 認証情報が無効です。

2192

不明: 認証ステータスが不明か、認証情報が入力されていません。

1.1. インフラストラクチャープロバイダーの検出

プロバイダーを個別に追加する代わりに、指定したサブネット範囲内の全インフラストラクチャープロバイダーを検出することも可能です。

  1. コンピュートインフラストラクチャープロバイダー に移動します。
  2. Configuration (構成)をクリックして、 Discover Infrastructure Providers (インフラストラクチャープロバイダーの検出) を選択します。
  3. 検出するプロバイダーのタイプを選択します。
  4. 開始アドレス で始まり、終了アドレス で終わる IP アドレスの サブネット範囲 を入力します。各オクテットを完了するとカーソルが自動的に進みます。
  5. 開始 をクリックします。

アプライアンスは指定したサブネット範囲内で全インフラストラクチャープロバイダーを検索し、ユーザーインターフェースに追加します。ただし、検出機能を使用して追加されたプロバイダーを管理できるようにするには、各プロバイダーを編集して、認証情報を指定する必要があります。

1.2. 物理インフラストラクチャープロバイダーの検出

CloudForms には、仮想インフラストラクチャープロバイダーの検出以外に、特定のサブネット範囲で物理インフラストラクチャープロバイダーを検出する機能が追加されました。

  1. コンピュート物理インフラストラクチャープロバイダー に移動します。
  2. 構成 (構成)をクリックして、 インフラストラクチャープロバイダーの検出 (物理インフラストラクチャープロバイダーの検出) を選択します。
  3. 検出タイプ でプロバイダーを選択します。
  4. 開始アドレス で始まり、終了アドレス で終わる IP アドレスの サブネット範囲 を入力します。
  5. ポート を入力します。
  6. 開始 をクリックします。

アプライアンスは指定したサブネット範囲内で全物理インフラストラクチャープロバイダーを検索し、ユーザーインターフェースに追加します。ただし、検出機能を使用して追加されたプロバイダーを管理できるようにするには、各プロバイダーを編集して、認証情報を入力する必要があります。

1.3. Red Hat Virtualization プロバイダー

Red Hat Virtualization プロバイダーを使用するには、アプライアンスに追加して、そのホストを認証します。また、使用率の追跡や共通の問題の特定のため、容量および使用状況データを設定することもできます。

1.3.1. Red Hat Virtualization 容量および使用状況のデータ収集の有効化

以下を設定して、Red Hat Virtualization プロバイダーから容量および使用状況データを収集します。

  • CloudForms で、構成サーバーサーバー制御 の設定メニューから容量および使用状況のサーバーロールを有効化します。容量および使用状況の収集に関する情報は『Deployment Planning Guide』「Assigning the Capacity and Utilization Server Roles」を参照します。
  • データの収集に使用するクラスターとデータストアの選択に関する情報は、『全般設定ガイド』「容量と使用状況の収集」を参照してください。
  • Red Hat Virtualization 環境で、Data Warehouse および Reports のコンポーネントをインストールして、Data Warehouse データベースで Red Hat CloudForms ユーザーを作成します。

1.3.2. Red Hat Virtualization プロバイダーの追加

Red Hat CloudForms 環境の初回インストール、作成の完了後に、Red Hat Virtualization Manager プロバイダーをアプライアンスに追加します。

  1. コンピュートインフラストラクチャープロバイダー に移動します。
  2. Configuration (構成) をクリックして Add a New Infrastructure Provider (新規インフラストラクチャープロバイダーの追加) を選択します。
  3. プロバイダーの 名前 を入力します。
  4. タイプ の一覧から Red Hat Virtualization を選択します。
  5. プロバイダー用に適切な ゾーン を選択します。ゾーンを指定しない場合は default に設定されます。
  6. デフォルト タブの エンドポイント で以下を設定します。

    • プロバイダーの ホスト名 か、IPv4 または IPv6 アドレスを入力します。

      重要

      ホスト名 には、完全修飾ドメイン名を指定する必要があります。

    • プロバイダーがアクセスに標準以外のポートを使用する場合には、API ポート を入力します。
    • TLS 証明書の確認はい または いいえ を選択して、TLS を使用してプロバイダーへのセキュアな認証を行うかどうかを指定します。

      • TLS 証明書の確認はい を選択した場合は、信頼された CA 証明書 フィールドにカスタムの証明書を PEM 形式で貼り付けるか、Red Hat Virtualization に信頼済みの認証局がある場合には 信頼された CA 証明書 フィールドを空のままにします。
    • Red Hat Virtualization の管理者ユーザーのログイン認証情報を指定します。

      • ユーザー名 フィールドに、admin@internal という形式のユーザー名を入力します。
      • パスワード フィールドに、パスワードを入力します。
      • パスワードの確認 フィールドでパスワードを確認します。
      • 検証 をクリックして CloudForms が Red Hat Virtualization Manager に接続できることを確認します。
  7. C & U データベース タブの エンドポイント で、Red Hat Virtualization Data Warehouse データベースの CloudForms ユーザーのログイン情報を入力して、容量および使用状況のメトリックの収集を設定できます。これは、後からプロバイダーを編集して設定することも可能です。 C & U データベース タブで以下を設定します。

    重要

    Red Hat Virtualization プロバイダーから容量および使用状況データを収集するには、CloudForms で capacity and utilization server role を有効化する必要があります。Red Hat Virtualization 環境には、Data Warehouse および Reports コンポーネントと CloudForms ユーザーが含まれている必要があります。特定のクラスター、ホスト、データストアもデータ収集用に設定することができます。設定の詳細は「Red Hat Virtualization 容量および使用状況のデータ収集の有効化」を参照してください。

    • ホスト名 でデータベースのホスト名か、IPv4 または IPv6 アドレスを入力します。
    • プロバイダーがアクセスに標準以外のポートを使用する場合には、API ポート を入力します。
    • データベース名 を入力します。
    • ユーザー名 のフィールドに、データベースユーザーの名前を入力します。
    • パスワード のフィールドに、データベースユーザーのパスワードを入力します。
    • パスワードの確認 のフィールドにデータベースユーザーのパスワードを再度入力して確認します。
    • 検証 をクリックして、CloudForms がデータベースに接続できることを確認します。
  8. 追加 をクリックして、Red Hat Virtualization プロバイダーの追加を完了します。

1.3.3. Red Hat Virtualization ホストの認証

Red Hat Virtualization インフラストラクチャーを追加した後には、そのホストを認証して、完全に機能するようにする必要があります。

  1. コンピュートインフラストラクチャープロバイダー に移動します。
  2. プロバイダーをクリックして概要の画面を表示します。
  3. 概要の画面で、リレーションシップ 情報のボックス内で ホスト をクリックして、そのプロバイダーのホストを表示します。
  4. 認証するホストを選択します。すべてをチェック オプションを使用すると、全ホストを選択することができます。
  5. Configuration (構成) をクリックします。
  6. Edit this item (この項目の編集) をクリックします。
  7. 認証情報 のセクションで、必要に応じて以下の認証情報を入力します。

    1. デフォルト: このフィールドは、必須です。ユーザーは root または管理者などの権限がある必要があります。
    2. リモートログイン: このフィールドの認証情報は、SSH ログインが デフォルト のアカウントで無効化されている場合に必要です。
    3. Web サービス: このタブは、Red Hat Virtualization の Web サービスへのアクセスに使用します。
    4. IPMI: このタブは、IPMI へのアクセスに使用します。
  8. 検証 をクリックします。
  9. 複数のホストを編集する場合:

    1. 検証対象のホストを選択 の一覧からホストを 1 つ選択します。
    2. 必要な場合には、リモートログインWeb サービス、および IPMI の認証情報をそれぞれのタブで入力します。検証 をクリックします。
    3. これらの認証情報を検証する対象のホストを選択します。
  10. 追加 をクリックします。

1.4. OpenStack インフラストラクチャープロバイダー

OpenStack インフラストラクチャープロバイダーをアプライアンスに追加して有効化します。

1.4.1. OpenStack インフラストラクチャープロバイダーの追加

初期インストールと Red Hat CloudForms 環境の作成が完了した後に、OpenStack インフラストラクチャープロバイダーをアプライアンスに追加します。Red Hat CloudForms は OpenStack admin テナントの運用をサポートしています。OpenStack インフラストラクチャープロバイダーの admin ユーザーは OpenStack admin テナントのデフォルト管理者なので、Red Hat CloudForms で OpenStack インフラストラクチャープロバイダーを作成する際にはこのアカウントを選択してください。admin の認証情報を使用する場合には、Red Hat CloudForms のユーザーは admin テナント内にプロビジョニングを行い、admin テナントに関連付けられたイメージ、ネットワーク、インスタンスを確認することができます。

注記
  • Red Hat CloudForms でイベントのモニタリングに Telemetry サービスを使用するか、Advanced Message Queueing Protocol (AMQP) を使用するかを設定することができます。Telemetry を選択する場合には、最初に ceilometer サービスをアンダークラウド上でイベントを保管するように設定する必要があります。手順については、「アンダークラウドでイベントを保管するための設定」を参照してください。詳しい情報は、Red Hat OpenStack Platform 『アーキテクチャーガイド』「OpenStack Telemetry (ceilometer)」を参照してください。
  • 自己署名の認証局 (CA) を使用してプロバイダーを認証するには、プロバイダーを追加する前に「自己署名の CA 証明書の使用」の手順に従い、CloudForms アプライアンスが証明書を信頼するように設定します。
  1. コンピュートインフラストラクチャープロバイダー に移動します。
  2. Configuration (構成) をクリックして Add a New Infrastructure Provider (新規インフラストラクチャープロバイダーの追加) を選択します。
  3. 追加するプロバイダーの 名前 を入力します。この 名前 により、コンソールでデバイスがラベル付けされます。
  4. タイプ の一覧から OpenStack Platform Director を選択します。
  5. OpenStack プロバイダーの Keystone サービスの API バージョン を一覧から選択します。デフォルトは Keystone v2 です。

    注記
    • Keystone API v3 を使用する場合には、ドメインは OpenStack 内のサービスエンティティーの管理の境界を決定するのに使用されます。ドメインにより、ドメイン固有の構成やセキュリティーオプションを設定するなどのさまざまな目的でユーザーをグループ化することができます。詳しい情報は、Red Hat OpenStack Platform 『アーキテクチャーガイド』「OpenStack Identity (keystone)」のセクションを参照してください。
    • 作成中のプロバイダーには、指定のドメインのプロジェクトのみが表示されます。他のドメインのプロジェクトを表示するには別のクラウドプロバイダーとしてプロジェクトを追加してください。OpenStack のドメイン管理に関する情報は、『Red Hat OpenStack Platform Users and Identity Management Guide』の「Domain Management」を参照してください。
  6. プロバイダー用に適切な ゾーン を選択します。デフォルトでは、ゾーンは default に設定されます。

    注記

    詳しい情報は、Red Hat OpenStack Platform『アーキテクチャーガイド』「OpenStack Compute (nova)」のセクションでホストアグリゲートとアベイラビリティーゾーンの定義を参照してください。

  7. デフォルト タブの エンドポイント のセクションで、OpenStack プロバイダーのホストと認証の詳細を設定します。

    1. セキュリティープロトコル の方法を選択して、プロバイダーの認証方法を指定します。

      • 検証なしの SSL: SSL を使用してセキュアでない方法でプロバイダーを認証します。
      • SSL: 信頼済みの認証局を使用してセキュアにプロバイダーを認証します。プロバイダーに有効な SSL 証明書があり、信頼済みの認証局により署名されている場合にはこのオプションを選択します。このオプションでは、他の設定は必要ありません。これは、推奨の認証方法です。
      • 非 SSL: SSL なしの HTTP プロトコルのみでセキュアでない方法でプロバイダーに接続します。
    2. プロバイダーの ホスト名または IP アドレス (IPv4 or IPv6)。プロバイダーがアンダークラウドの場合には、ホスト名を使用します (詳しくは、Red Hat OpenStack Platform『director のインストールと使用方法』「システムのホスト名設定」のセクションを参照してください)。
    3. API ポート で、OpenStack Keystone サービスに使用するパブリックポートを設定します。デフォルトでは OpenStack はこのサービスにポート 5000 を使用します。
    4. OpenStack プロバイダーとの認証に使用する適切な セキュリティープロトコル を選択します。
    5. ユーザー名 のフィールドには、アクセス権限のある OpenStack ユーザー名を入力します (例: admin)。次に、 対応するパスワードを パスワード パスワードの確認 のフィールドに入力します。
    6. 検証 をクリックして、Red Hat CloudForms が OpenStack プロバイダーに接続できることを確認します。
  8. 次に、Red Hat CloudForms が OpenStack プロバイダーからイベントを受信する方法を設定します。エンドポイント セクションの イベント タブをクリックして設定を開始します。

    • OpenStack プロバイダーの Telemetry サービスを使用するには、Ceilometer を選択します。使用する前には、あらかじめプロバイダーを適切に設定しておく必要があります。詳しくは、「アンダークラウドでイベントを保管するための設定」を参照してください。
    • 代わりに AMQP Messaging バスを使用する場合には、AMQP を選択します。その場合には、ホスト名 (または IPv4 または IPv6 アドレス) (エンドポイントイベント タブ) に AMQP ホストのパブリック IP または修飾ドメイン名を入力します。

      • API ポート には、AMQP で使用するパブリックポートを設定します。デフォルトでは、OpenStack はこのホストにポート 5672 を使用します。
      • ユーザー名 のフィールドには、アクセス権限のある OpenStack ユーザー名を入力します (例: admin)。次に、 対応するパスワードを パスワード パスワードの確認 のフィールドに入力します。
      • 検証 をクリックして認証情報を確認します。
  9. OpenStack インフラストラクチャープロバイダーによって管理されている全ホストへの SSH アクセスを設定することも可能です。そのためには、エンドポイント セクションの RSA キーペア タブをクリックします。

    1. このタブで、アクセス権のあるアカウントの ユーザー名 を入力します。
    2. エンドポイント > デフォルト > セキュリティープロトコルSSL を予め選択していた場合には、参照 のボタンを使用して秘密鍵を特定し、設定します。
  10. インフラストラクチャープロバイダーを設定した後には、追加 をクリックします。
注記

Red Hat CloudForms では、全 OpenStack サービスの adminURL エンドポイントが、プライベートではないネットワーク上にある必要があります。したがって、adminURL エンドポイントには、192.168.x.x 以外の IP アドレスを割り当てます。adminURL エンドポイントは OpenStack 環境からインベントリーを収集してメトリックをまとめている Red Hat CloudForms Appliance にアクセスできる必要があります。また、すべての Keystone エンドポイントがアクセス可能である必要もあります。アクセスできない場合には、更新が失敗します。

1.4.1.1. アンダークラウドでイベントを保管するための設定

Red Hat CloudForms が Red Hat OpenStack Platform 環境からイベントを受信できるようにするには、その環境内で Compute サービスと Orchestration サービスの notification_driver オプションを設定する必要があります。関連する詳細情報は、Red Hat OpenStack Platform 『director のインストールと使用方法』の 「アンダークラウドのインストール」および「director の設定」を参照してください。

1.5. VMware vCenter プロバイダー

VMware vCenter プロバイダーを使用するには、アプライアンスに追加して、そのホストを認証します。

1.5.1. VMware vCenter プロバイダーの追加

初回のインストールが完了し、Red Hat CloudForms 環境が作成された後に、VMware vCenter プロバイダーをアプライアンスに追加します。

  1. コンピュートインフラストラクチャープロバイダー に移動します。
  2. Configuration (構成) をクリックして Add a New Infrastructure Provider (新規インフラストラクチャープロバイダーの追加) を選択します。
  3. 追加するプロバイダーの 名前 を入力します。この 名前 により、コンソールでデバイスがラベル付けされます。
  4. タイプ 一覧から VMware vCenter を選択します。
  5. プロバイダーの ホスト名または IP アドレス (IPv4 または IPv6) を入力します。

    重要

    ホスト名 には、一意の完全修飾ドメイン名を使用する必要があります。

  6. プロバイダー用に適切な ゾーン を選択します。デフォルトでは、ゾーンは default に設定されます。
  7. 認証情報 セクションの Default には、VMware vCenter の管理ユーザーに必要なログイン認証情報を入力します。

    • ユーザー名 フィールドにユーザー名を入力します。
    • パスワード フィールドに、パスワードを入力します。
    • パスワードの確認 フィールドでパスワードを確認します。
    • 検証 をクリックして、Red Hat CloudForms が VMware vCenter に接続できることを確認します。
  8. 追加 をクリックします。

1.5.1.1. vCenter ホストに管理者以外のアカウントを使用する方法

VMware vCenter インフラストラクチャープロバイダーを追加した後には、そのホストを認証して、完全に機能を有効化する必要があります。管理者の認証情報を使用するか、Red Hat CloudForms 用に作成したロールに割り当てる別のユーザーを作成することができます。ロール作成の方法については、「VMware ドキュメント」を参照してください。

管理者以外のユーザーに対して、以下の特権を有効にする必要があります。

グローバルグループから、以下の項目にチェックを付けます。

  • タスクのキャンセル
  • 診断
  • イベントのログ
  • カスタム属性設定の設定
  • 設定

以下のグループの全権限セットをチェックする必要があります。

  • アラーム
  • データストア
  • dvPort グループ
  • ホスト
  • ネットワーク
  • リソース
  • スケジュール済みのタスク
  • タスク
  • 仮想マシン
  • vSphere Distributed Switch

また、以下のオブジェクトに新規ロールを割り当てる必要があります。

  • データセンター: データセンターでは、Red Hat CloudForms のユーザー/グループは、少なくともデータセンターレベルでの読み取り専用ロールが必要です (プロパゲーションはなし)。このアクセスがない場合には、リレーションシップを作成することはできません。具体的には、データストアは表示されません。
  • クラスター: Red Hat CloudForms がアクセスする必要のある各クラスターには、新規ロールを割り当てて、プロパゲーションする必要があります。
  • フォルダー: Red Hat CloudForms がアクセスする必要のある各フォルダーには、新規ロールを割り当てて、プロパゲーションする必要があります。
  • データストア: Red Hat CloudForms がアクセスする必要のある各データストアには、新規ロールを割り当てて、プロパゲーションする必要があります。
  • ネットワーク: Red Hat CloudForms がアクセスする必要のある各 vLAN またはポートグループには、新規ロールを割り当てて、プロパゲーションする必要があります。

1.5.2. VMware vCenter ホストの認証

以下の手順では、VMware vCenter ホストの認証方法を説明します。

  1. コンピュートインフラストラクチャープロバイダー に移動します。
  2. プロバイダーをクリックして概要の画面を表示します。
  3. 概要の画面で、リレーションシップ 情報のボックス内で ホスト をクリックして、そのプロバイダーのホストを表示します。
  4. 認証するホストを選択します。すべてをチェック オプションを使用すると、全ホストを選択することができます。
  5. Configuration (構成) をクリックします。
  6. Edit Selected items (選択した項目の編集) をクリックします。
  7. 認証情報 セクションの Default には、VMware ESXi のログイン認証情報を入力します。

    • ユーザー名 フィールドにユーザー名を入力します。
    • パスワード フィールドに、パスワードを入力します。
    • パスワードの確認 フィールドでパスワードを確認します。
    • 検証 をクリックして、Red Hat CloudForms が VMware vCenter ホストに接続できることを確認します。
  8. 複数のホストを編集する場合には、検証対象のホストを選択 の一覧からホストを 1 つ選択します。VMware ESXi にログインするための認証情報を入力して 検証 をクリックします。
  9. 保存 をクリックします。

1.6. Microsoft SCVMM プロバイダー

Microsoft System Center Virtual Machine Manager (SCVMM) プロバイダーを使用するには、アプライアンスに追加して、SCVMM サーバーを認証用に設定します。

注記

SCVMM プロバイダーを使用するには、ホストと SCVMM 管理サーバーの間の通信に利用可能なネットワークアダプターが少なくとも 1 つ必要です。SCVMM ホストのプロパティーで、このネットワークアダプターの Used by Management にチェックを入れるようにしてください。

1.6.1. Microsoft SCVMM に対する認証

Red Hat CloudForms 環境に Microsoft SCVMM プロバイダーを追加する前には、Microsoft SCVMM サーバー上の HTTP トラフィックをリッスンする WinRM を有効化する必要があります。また、Microsoft SCVMM サーバー上で適切な実行ポリシーを設定して、アプライアンスから PowerShell スクリプトをリモートで実行できるようにする必要もあります。

  1. Microsoft SCVMM サーバーにログインします。
  2. WinRM を設定できるように有効化します。

    winrm quickconfig
  3. 以下のオプションを設定します。

    winrm set winrm/config/client/auth @{Basic="true"}
    winrm set winrm/config/service/auth @{Basic="true"}
    winrm set winrm/config/service @{AllowUnencrypted="true"}
  4. Windows 2012 R2 と PowerShell 4.0 の場合には、以下の構文を使用してこれらのオプションを設定します。

    winrm set winrm/config/client/auth '@{Basic="true"}'
    winrm set winrm/config/service/auth '@{Basic="true"}'
    winrm set winrm/config/service '@{AllowUnencrypted="true"}'
  5. Set-ExecutionPolicy コマンドレットを使用して SCVMM サーバーでリモートスクリプト実行を有効化します。

    Set-ExecutionPolicy RemoteSigned

    SCVMM リモートスクリプト実行ポリシーについての詳しい情報は、「Set-ExecutionPolicy コマンドレットの使用」を参照してください。

PowerShell がエラーを返した場合には、evm.log および scvmm.log のファイルで log_dos_error_results を検索して情報を確認してください。

1.6.2. Microsoft SCVMM プロバイダーの追加

初回のインストールが完了し、Red Hat CloudForms 環境が作成された後に、Microsoft System Center Virtual Machine Manager (SCVMM) プロバイダーをアプライアンスに追加します。

注記

自己署名の認証局 (CA) を使用してプロバイダーを認証するには、プロバイダーを追加する前に「自己署名の CA 証明書の使用」の手順に従い、CloudForms アプライアンスが証明書を信頼するように設定します。

  1. コンピュートインフラストラクチャープロバイダー に移動します。
  2. 1847 (構成) をクリックして 1862 (新規インフラストラクチャープロバイダーの追加) を選択します。
  3. 追加するプロバイダーの 名前 を入力します。この 名前 により、コンソールでデバイスがラベル付けされます。
  4. タイプ の一覧から Microsoft System Center VMM を選択します。
  5. プロバイダーの ホスト名または IP アドレス (IPv4 または IPv6) を入力します。

    重要

    ホスト名 には、一意の完全修飾ドメイン名を使用する必要があります。

  6. セキュリティープロトコル の一覧から Kerberos または 基本 (SSL) を選択します。

    1. Kerberos の場合:

      1. ユーザー名 のフィールドでユーザー名とレルムを入力します。
      2. パスワード フィールドに、パスワードを入力します。
      3. パスワードの確認 のフィールドにパスワードを再入力します。
    2. 基本 (SSL) の場合:

      1. ユーザー名 フィールドにユーザー名を入力します。
      2. パスワード フィールドに、パスワードを入力します。
      3. パスワードの確認 のフィールドにパスワードを再入力します。
  7. 検証 をクリックして、Red Hat CloudForms が Microsoft System Center Virtual Machine Manager に接続できるかどうかを確認します。
  8. 追加 をクリックします。

1.7. プロバイダーの更新

プロバイダーを更新して、関連するその他のリソースを確認します。最初の検出の後に 更新 を使用して、プロバイダーとそのプロバイダーがアクセス可能な仮想マシンについての最新データを取得します。プロバイダーがこの操作を行うための認証情報があることを確認してください。そのプロバイダーが 検出 で追加された場合には、 Edit Selected Infrastructure Provider (選択したインフラストラクチャープロバイダーの編集) を使用して認証情報を追加します。

  1. コンピュートインフラストラクチャープロバイダー に移動します。
  2. 更新するプロバイダーを選択します。
  3. Configuration (構成) をクリックして、 Refresh Relationships and Power States (リレーションシップと電源状態の更新) を選択します。
  4. OK をクリックします。

1.8. 複数のプロバイダーのタグ付け

プロバイダーを同時にまとめて分類するには、タグを適用します。

  1. インフラストラクチャープロバイダー に移動します。
  2. タグ付けするプロバイダーにチェックを付けます。
  3. Policy (ポリシー) をクリックして、 Edit Tags (タグの編集) を選択します。
  4. タグの割り当て のセクションで、最初のリストからカスタマータグを選択し、2 番目のリストから割り当てる値を選択します。

    2194

  5. 必要に応じて、追加のタグを選択します。(Save) をクリックします。

1.9. プロバイダーの表示

プロバイダーの一覧から、特定のプロバイダーをクリックして、レビューすることができます。これにより、プロバイダーの情報にアクセスするためのさまざまなオプションが表示されます。

インフラストラクチャープロバイダーの表示方法は、概要ビュー (デフォルト) とダッシュボードビューの 2 通りがあります。概要 Summary とダッシュボード Dashboard ボタンを使ってビューを切り替えます。

どちらの画面にもタスクバーがあり、リロード構成ポリシー監視、および 認証 のボタンでプロバイダーを管理します。

プロバイダー概要画面

providers summary screen

プロバイダー概要画面では、テーブル形式で情報が表示されます。

  • プロバイダーアコーディオン: プロバイダーの プロパティーリレーションシップ についての詳細をサイドバーに表示します。
  • プロバイダー概要: プロバイダーの プロパティーステータスリレーションシップ、および スマート管理 を表示します。リレーションシップ テーブル内のアイテムをクリックすると、そのエンティティーについての詳細情報が表示されます。

プロバイダーのダッシュボード画面

providers summary dashboard

ダッシュボードでは、以下を確認できます。

  • クラスター、ホスト、仮想マシン、テンプレート、データストア、リソースプール、その他のプロバイダー上のエンティティーの数。エンティティーをクリックすると、そのアイテムについての詳細情報が表示されます。
  • CPU、メモリー、およびストレージの使用率
  • ネットワーク I/O の統計値
  • ホストおよび仮想マシンの傾向

ダッシュボードを表示するには、以下の手順に従います。

  1. コンピュートインフラストラクチャープロバイダー に移動します。
  2. 表示するインフラストラクチャープロバイダーをクリックします。
  3. ダッシュボードビューにアクセスするには、 Dashboard (ダッシュボードビュー) をクリックします。

概要ビューに戻るには、 Summary (概要ビュー) をクリックします。

1.10. プロバイダーの削除

プロバイダーがデコミッションされた場合や、トラブルシューティングが必要な場合には、VMDB から削除する必要がある可能性があります。

プロバイダーを削除すると、Red Hat CloudForms コンソールからアカウント情報が削除され、その削除されたプロバイダー向けに生成されていたチャージバックレポートを含む関連履歴は表示できなくなります。また、Red Hat CloudForms がレコードのデータベースの場合には、プロバイダーを削除すると、そのプロバイダーに依存して正確で一貫した課金情報を取得している他のシステムで大きな問題となります。プロバイダーを削除する前には、すべての依存関係を慎重に確認してください。

  1. コンピュートインフラストラクチャープロバイダー に移動します。
  2. 削除するプロバイダーのチェックボックスを選択します。
  3. Configuration (構成) をクリックして、 Remove Infrastructure Providers from the VMDB (VMDB からインフラストラクチャープロバイダーを削除) を選択します。
  4. (OK) をクリックします。

1.11. プロバイダーのタイムラインの表示

プロバイダーに登録されている仮想マシンのイベントのタイムラインを表示します。

  1. コンピュートインフラストラクチャープロバイダー に移動します。
  2. プロバイダーをクリックします。
  3. Monitoring (監視) をクリックして、タスクバーから Timelines (タイムライン) をクリックするか、プロバイダーのアコーディオンメニューから プロパティータイムライン をクリックします。
  4. オプション から、表示する期間や表示するイベントタイプをカスタマイズします。

    provider timeline

    • 表示 を使用して、通常の管理イベントとポリシーイベントを選択します。
    • 間隔 のドロップダウンを使用して、毎時または毎日のいずれかのデータポイントを選択します。
    • 日付 で、表示するタイムラインの日付を入力します。
    • 毎日のタイムラインを表示するように選択した場合は、表示 を使用して、何日分遡るかを設定します。最大の履歴は 31 日です。
    • 3 つの イベントグループ リストでは、異なるイベントグループを選択して表示することができます。それぞれ独自の色が使用されます。
    • レベル の一覧から、概要 イベントまたはイベントの 詳細 リストを選択します。たとえば、電源オン イベントの詳細レベルには、電源オンの要求、イベントの開始、実際の 電源オン イベントが含まれます。概要 を選択した場合には、電源オンイベントのみがタイムラインに表示されます。

1.12. ホストとクラスターの表示

プロバイダーの概要 から、プロバイダーのホストとクラスターのツリービューにアクセスします。

  1. コンピュートインフラストラクチャープロバイダー に移動します。
  2. プロバイダーをクリックして、ホストとクラスターを表示します。
  3. リレーションシップ のアコーディオンで、ホスト & クラスター をクリックします。

hostsandclusters

1.13. 仮想マシンとテンプレートの表示

プロバイダーの概要 から、プロバイダーの仮想マシンとテンプレートのツリービューにアクセスします。

  1. コンピュートインフラストラクチャープロバイダー に移動します。
  2. プロバイダーをクリックして、仮想マシンとテンプレートを表示します。
  3. アコーディオンメニューから、リレーションシップ をクリックして 仮想マシン & テンプレート をクリックします。