第1章 CloudForms のインストール

CloudForms Management Engine は、わずかな手順でインストールでき、すぐに設定の準備が整います。Red Hat カスタマーポータルから CloudForms Management Engine を仮想マシンのイメージテンプレートとしてダウンロードした後に、インストールプロセスでは、サポートされる仮想化またはクラウドプロバイダーにアプライアンスをアップロードするステップを実行します。

重要

CloudForms Management Engine アプライアンスをインストールした後には、Red Hat CloudForms のデータベースを設定する必要があります。「CloudForms Management Engine のデータベースの設定」を参照してください。

1.1. CloudForms Management Engine アプライアンスの取得

  1. access.redhat.com に移動して、顧客アカウントの情報を使用して Red Hat カスタマーポータルにログインします。
  2. メニューバーで ダウンロード をクリックします。
  3. A-Z をクリックして、製品のダウンロードをアルファベット順に並べ替えます。
  4. Red Hat CloudFormsDownload Latest をクリックして、製品ダウンロードページにアクセスします。
  5. インストーラーとイメージの一覧から、CFME Red Hat Virtual Appliance のダウンロードリンクを選択します。

1.2. Red Hat Enterprise Virtualization Manager へのアプライアンスのアップロード

CloudForms Management Engine ファイルを Red Hat Enterprise Virtualization Manager システムにアップロードするには、以下のような要件があります。

  • /tmp があるローカルパーティションと export ドメインの両方においてストレージ領域 44 GB (OVF アーカイブは、ローカルの /tmp ディレクトリー内で拡張されるため)。
  • engine-image-uploader を含む rhevm-image-uploader パッケージをローカルマシンにインストールします。

    # yum install rhevm-image-uploader

    engine-image-uploader スクリプトを使用する場合は -v (詳細ロギング) を使用してアップロードの進捗を確認することを推奨します。

  • インフラストラクチャーによっては、アップロードに約 90 分程度割り当てるようにしてください。
  • OVF がアップロードされ、テンプレートとしてインポートされたら、テンプレート自体にネットワークアダプターを追加します。

1.3. イメージアップローダーツールの使用

engine-image-uploader コマンドは、エクスポートストレージドメインを一覧表示し、エクスポートドメインに仮想マシンイメージを OVF 形式でアップロードして、Red Hat Enterprise Virtualization Manager で自動認識させることができます。

注記

イメージアップローダーは、Red Hat Enterprise Virtualization によって作成された gzip 圧縮済みの OVF ファイルのみをサポートしています。

アーカイブには、以下の形式のイメージとマスターディレクトリーが含まれます。

|-- images
|   |-- [Image Group UUID]
|        |--- [Image UUID (this is the disk image)]
|        |--- [Image UUID (this is the disk image)].meta
|-- master
|   |---vms
|       |--- [UUID]
|             |--- [UUID].ovf

イメージアップローダーコマンドの基本構文は以下の形式です。

engine-image-uploader [options] listengine-image-uploader [options] upload [file].[file]...[file]

イメージアップローダーのコマンドは、list と upload の 2 つのアクションをサポートしています。

  • list アクションは、イメージをアップロードすることができるエクスポートストレージドメインを一覧表示します。
  • upload アクションは、指定したエクスポートストレージドメインにイメージをアップロードします。

engine-image-uploader のコマンドを使用する際には、上記のアクションのいずれかを指定する必要があります。また、upload アクションを使用するには、ローカルファイルを少なくとも 1 つ指定する必要があります。

engine-image-uploader コマンドをさらに詳しく指定する複数のパラメーターがあります。これらのパラメーターのデフォルト値は、/etc/ovirt-engine/imageuploader.confファイルで設定することができます。

一般オプション

-h, --help
イメージアップローダーコマンドの使用方法についての情報を表示します。
--conf-file=[PATH]
コマンドが使用する設定ファイルの [PATH] を設定します。デフォルトは、/etc/ovirt-engine/imageuploader.conf です。
--log-file=[PATH]
コマンドがログ出力を書き込む際に使用する特定のファイル名の [PATH] を設定します。デフォルトは /var/log/ovirt-engine/ovirt-image-uploader/ovirt-image-uploader-[date].log です。
--cert-file=[PATH]
engine を検証するための証明書の[PATH] を設定します。デフォルトは /etc/pki/ovirt-engine/ca.pem です。
-i, --insecure
engine の検証を試行しないように指定します。
--quiet
コンソールの出力を最小限に抑える Quiet モードに設定します。
--verbose
より詳しいコンソール出力を表示する詳細モードに設定します。
-f, --force
engine の検証を試行しないように指定します。

強制モードは、アップロードされるソースファイルが、アップロード先のエクスポートドメインの既存ファイルと同じ名前の場合に使用する必要があります。このオプションは、既存のファイルを強制的に上書きします。

Red Hat Enterprise Virtualization Manager オプション

-u [USER], --user=[USER]
コマンドの実行に使用する認証情報のユーザーを指定します。[USER] は、[username]@[domain] の形式で指定してください。指定するユーザーは、指定したドメインに存在し、かつ Red Hat Enterprise Virtualization Manager が認識している必要があります。
-r [FQDN], --engine=[FQDN]
イメージをアップロード元となる Red Hat Enterprise Virtualization Manager の IP アドレスまたは完全修飾ドメイン名を指定します。イメージアップローダーは、Red Hat Enterprise Virtualization Manager がインストールされているのと同じマシンから実行されることを前提としています。デフォルト値は localhost:443 です。

エクスポートストレージドメインオプション

以下のオプションは、イメージのアップロード先となるエクスポートドメインを指定します。これらのオプションは、同時に使用することはできません。-e または -n のいずれかを使用する必要があります。

-e [EXPORT_DOMAIN], --export-domain=[EXPORT_DOMAIN]
ストレージドメイン EXPORT_DOMAIN には、アップロード先を指定します。
-n [NFSSERVER], --nfs-server=[NFSSERVER]
NFS パス [NFSSERVER] には、アップロード先を指定します。
インポートオプション
以下のオプションを使用すると、イメージをエクスポートドメインにアップロードする際に含まれる、アップロード対象イメージの属性をカスタマイズすることができます。
-i, --ovf-id
イメージの UUID が更新されないように指定します。デフォルトでは、コマンドにより、アップロードするイメージの新規 UUID が生成されます。これにより、アップロードされるイメージと、環境内にすでに存在するイメージの間で ID の競合が発生するのを防ぎます。
-d, --disk-instance-id
イメージ内の各ディスクの インスタンス ID の名前が変更されないように指定します。デフォルトでは、コマンドによりアップロードされるイメージ内のディスクの新規 UUID が生成されます。これにより、アップロードされるイメージ上のディスクと、環境内にすでに存在するディスクの間で競合が発生するのを防ぎます。
-m, --mac-address
イメージ内のネットワークコンポーネントがイメージから削除されないように指定します。デフォルトでは、コマンドにより、アップロードされるイメージからネットワークカードが削除されます。これにより、環境内にすでに存在する他の仮想マシンのネットワークカードとの競合を防ぎます。このオプションを使用しなかった場合には、管理ポータル を使用して、新たにインポートしたイメージにネットワークインターフェースカードを追加すると、Manager は MAC アドレス で競合が発生しないようにします。
-N [NEW_IMAGE_NAME], --name=[NEW_IMAGE_NAME]
アップロードされるイメージの新しい名前を指定します。

1.3.1. イメージアップローダーを使用したアプライアンスのアップロード

以下の手順では、Image Uploader Tool を使用して、CloudForms Management Engine アプライアンスをアップロードします。

  1. CloudForms Management Engine アプライアンスが含まれるディレクトリーに移動します。
  2. 以下のコマンドを実行します。

    # engine-image-uploader -N `newimagename` -e `myexportdomain` -v -m upload cfme-rhevm-5.3-15.x86_64.rhevm.ova

    newimagename はイメージに選択した名前に、myexportdomain は選択した export ストレージドメインに置き換えます。

  3. プロンプトが表示されたら、Red Hat Enterprise Virtualization Manager のデフォルトの管理ユーザーパスワードを入力します。

    Please provide the REST API password for the admin@internal oVirt Engine user (CTRL+D to abort): **********
    重要

    Red Hat Enterprise Virtualization Manager には、選択した export ストレージドメインへの管理者権限があることを確認します。

Red Hat Enterprise Virtualization Manager に CloudForms Management Engine アプライアンスファイルをアップロードするには、約 90 分かかります。

1.4. アプライアンスの手動アップロード

以下の手順では、Image Uploader Tool を利用できない場合や、ツールでのアップロードに失敗した場合に、手動でのアップロードの方法を説明します。

  1. エクスポートストレージドメイン がマウントされた Red Hat Enterprise Virtualization の ホスト にログインします。
  2. エクスポートストレージドメイン のディレクトリーに移動します。
  3. CloudForms Management Engine アプライアンスの OVF アーカイブをこのディレクトリーにコピーします。
  4. tar コマンドを使用して OVF ファイルを展開します。

    $ tar xvf cfme-rhevm-5.3-15.x86_64.rhevm.ova
  5. 以下のパーミッションを設定します。

    chown -R 36:36 images/
    chown -R 36:36 master/

1.5. CloudForms Management Engine の実行

エクスポートストレージドメインへアプライアンスをアップロードした後に、テンプレートとしてインポートして仮想マシンを作成します。以下の手順はガイドとして使用してください。

  1. エクスポートストレージドメインからアプライアンスイメージをテンプレートとして、Red Hat Enterprise Virtualization データストレージドメインにインポートします。イメージのアップロード時に指定した newimagename を使用して、テンプレートとしてインポートするイメージを検索します。インポートが完了したら、テンプレートにネットワークインターフェース (NIC) があるかを確認します。テンプレートに NIC が含まれていない場合には作成します。
  2. CloudForms Management Engine アプライアンスをベースとして使用して新規仮想マシンを作成します。方法は、『Red Hat Enterprise Virtualization 管理ガイド』を参照してください。
  3. アプライアンスと同じマシンにデータベースをホストする場合には、データベースディスクを追加します。
  4. 新規作成した CloudForms Management Engine アプライアンスの仮想マシンを起動します。

Red Hat Enterprise Virtualization 環境に、実行中の CloudForms Management Engine アプライアンスが設定されました。