6.6.5. 委譲サポート

委譲サポートは、認証 (ログイン)、データの暗号化と復号、または署名 (制限付き) に関してユーザーが代理で行動できる委任者がいる場合 (たとえば、会社の幹部に 1 人以上の委譲者がいる場合) に役立ちます。
シナリオの例としては、各幹部が、幹部に代わって行動するために使用する独自のトークンを持っている場合があります。このトークンには、(TPS プロファイルにより決定する) 以下の証明書と鍵の組み合わせが含まれます。
  • Authentication certificate/keys: CN には、委譲の名前と一意の ID が含まれます。Subject Alternative Name (SAN) 拡張機能には、幹部の Principal Name (UPN) が含まれます。
  • 暗号化証明書: ワイヤレスの暗号化証明書の正確なコピーです。
  • 証明書の署名: CN には委譲の名前と一意の ID が含まれます。SAN には、エグゼクティブの RFC822Name が含まれています。
委譲サポートを有効にするには、以下のパラメーターを使用します。
externalReg.delegation.enable=true
重要
バグを回避するには、/var/lib/pki/instance_name/tps/conf/CS.cfg ファイルの op.enroll.delegateISEtoken.keyGen.encryption.ca.profileId パラメーターを caTokenUserDelegateAuthKeyEnrollment に手動で設定します。
op.enroll.delegateISEtoken.keyGen.encryption.ca.profileId=caTokenUserDelegateAuthKeyEnrollment