16.3.3. certutil を使用した証明書の更新

certutil は、証明書データベースの既存のキーペアを使用して証明書要求を生成するのに使用できます。その後、新しい証明書要求は、通常のプロファイルページで送信して CA で更新された証明書を発行できます。
注記
暗号化および署名証明書は単一のステップで作成されます。ただし、更新プロセスは一度に 1 つの証明書のみを更新します。
証明書ペアで両方の証明書を更新するには、各証明書を個別に更新する必要があります。
  1. トークンデータベースのパスワードを取得します。
    cat /var/lib/pki/instance_name/conf/password.conf
    
    internal=263163888660
    
  2. 証明書を更新しているインスタンスの証明書データベースディレクトリーを開きます。
    cd /var/lib/pki/instance_name/alias
  3. 更新する証明書のキーとニックネームを一覧表示します。証明書を更新するには、生成に使用されるキーペアと、新しい証明書に指定されたサブジェクト名は、古い証明書の証明書と同じである必要があります。
    # certutil -K -d .
    
    certutil: Checking token "NSS Certificate DB" in slot "NSS User Private Key and Certificate Services"
    Enter Password or Pin for "NSS Certificate DB":
    < 0> rsa      69481646e38a6154dc105960aa24ccf61309d37d   caSigningCert cert-pki-tomcat CA
  4. alias ディレクトリーをバックアップとしてコピーし、証明書データベースから元の証明書を削除します。以下に例を示します。
    certutil -D -n "ServerCert cert-example"  -d .
  5. 既存の証明書の値にオプションを設定して certutil コマンドを実行します。
    certutil -d . -R -n "NSS Certificate DB:cert-pki-tomcat CA" -s "cn=CA Authority,o=Example Domain" -a -o example.req2.txt
    新しい証明書とキーのペアの生成と証明書の更新の違いは、-n オプションの値です。新しいリクエストとキーのペアを生成するには、-k はキータイプを設定してから -g で使用します。これは、ビット長を設定します。更新要求では、-n オプションは証明書のニックネームを使用してセキュリティーデータベースに保存された既存のキーペアにアクセスします。
    パラメーターの詳細は、certutil(1) の man ページを参照してください。
  6. 「証明書の要求および受信」 の説明に従って、証明書要求を送信して取得し、インストールします。