7.6. OCSP (Online Certificate Status Protocol) レスポンダーの使用

7.6.1. OCSP レスポンダーの設定

Online Certificate Status Manager の設定時にセキュリティードメイン内の CA が選択される場合は、OCSP サービスを設定する追加の手順は必要ありません。CA の CRL 公開は自動的に設定され、その署名証明書は Online Certificate Status Manager の証明書データベースで自動的に追加および信頼されます。ただし、セキュリティーのないドメイン CA を選択した場合は、Online Certificate Status Manager の設定後に OCSP サービスを手動で設定する必要があります。
注記
OCSP Manager が属するセキュリティードメイン内のすべての CA は、設定時に OCSP Manager によって自動的に信頼されるわけではありません。CA パネルで設定された CA の証明書チェーン内のすべての CA は、OCSP マネージャーによって自動的に信頼されます。セキュリティードメイン内にあるが証明書チェーンにはない他の CA は、手動で信頼させる必要があります。
セキュリティードメイン外の Certificate Manager に Online Certificate Status Manager を設定するには、次を行います。
  1. OCSP レスポンダーに公開されるすべての CA に CRL を設定します。
  2. OCSP サービスが処理するすべての CA で、公開を有効にし、パブリッシャーを設定し、公開ルールを設定します (8章証明書および CRL の公開)。Certificate Manager が LDAP ディレクトリーに公開され、Online Certificated Status Manager がそのディレクトリーから読み込むように設定している場合は、これは必要ありません。
  3. 証明書プロファイルは、Certificate Manager が OCSP サービス要求をリッスンする場所を指す Authority Information Access 拡張機能を含むように設定する必要があります (「証明書マネージャーの内部 OCSP サービスの有効化」)。
  4. OCSP Responder を設定します。
  5. 設定後に両方のサブシステムを再起動します。
  6. CA が OCSP レスポンダーに適切に接続されていることを確認します (「証明書マネージャーおよびオンライン証明書ステータスマネージャーの接続の確認」)。